冒頭の那須さんのナレーションを除けば、番組の登場人物は、3人
1.相談者
2.回答者
3.パーソナリティ
1.と2.は説明するまでもなく。
3.のパーソナリティとは、番組の最初に登場し、相談者からの相談内容や背景を聞き出して回答者に引き継ぐ役割の人。
なのだが、パーソナリティによってその守備範囲は大きく異なる。
加藤諦三
かとう たいぞう
KATO taizo
番組の顔と言ってもいいでしょう。
ググれば、Wikipediaにもあるし、個人のサイトもお持ちですから、公式な略歴はそちらを参照を。
パーソナリティという役割を超えて、回答者として果たす役割も大きい。
リスナーがそれを期待しているし、番組もそれに応じているともいえる。
回答姿勢としては、(相談者の表面的な)悩みそのものに答えるというよりも、
なぜそれに悩むのか?
に焦点を当てようとする。
必然的に問題の本質を相談者の内面に見出すことが多い。
問題解決の基本は、本当の自分を相談者自身が認めてあげるということ。
(”してあげる”という表現に違和感を持つかもしれないが、誤記ではありません。)
この本当の自分というものが無意識であったりするから、簡単ではないんですが、そのことを意識し、認めることで状況が好転していくというもの。
回答者が通りいっぺんの回答(これは法律相談なんかだとし方がない)をした後に、加藤氏が声をひそめて、
「あなたね、本当は、○×▲□%$& なんですよ。」
と、のたまうところは番組最高の見せ場ともいえる。
本当の自分を認めない、
(自分を)ごまかす、
(自分に)嘘をつく、
(自分と)向き合わない、
(問題に対処する)覚悟がない、
こういう人には非常に厳しい態度を示すのですが、認めた人(多くは泣きます)に対しては優しく励ましてくれます。
また、そうした相談者の傾向性は後天的なものであり、一見悩みとは直接関係ない、幼少期から大人になるまでの家庭環境や、あるいは夫との関係などに求める。
つまり、それまでの人生で、自分に嘘をついてきたのは、本人のせいではなく、生きる上で、そうするしか、し方がなかった。
実は、加藤氏ご本人も父親との確執があったらしく、著作本にはよく出てきます。
一度、父親から(父親の感情のはけ口として)厳しく育てられた青年からの相談で嗚咽したことがあります。
頻出キーワードは、依存、敵意、甘え、欲求、幼稚、無意識、ナルシストなど。
本当の自分が抑圧されて、感情的な矛盾を生じ、それが、別の形で、ときにはまったく逆の行動として現われたり、これが悩みの根本原因。
また、回答のときに
「何々と言うんですが、」
という形で、あえて難解な心理学などの専門用語を紹介することも多い。
これは、自身の指摘が決して我見ではないこと、通説となっていること、あるいは、相談者のケースが特異ではないことなどを伝えることによって、説得力や、信憑性を増すことに役に立っていると思われる。
また、リスナーの知的好奇心を満たしてくれる。
しかし、これを日常用語として間違った解釈をしてしまい、的外れな批判をする一部リスナーも見受けられる。
たとえば、加藤氏が「近親相姦」と言った場合、その意味はフロイトの言う近親相姦の現代的解釈なのであるが、これを性行為と短絡的に結びつけられてしまうみたいなこと。
相談者が電話を切った後の番組の最後に、相談内容を総括した一文を言うのがお約束。
身も蓋もない気もするが、これを楽しみにしているリスナーも多い。
リスナーの間では、格言、とか、締めの一言、などと呼ばれる。
加藤氏自身の言葉の場合もあれば、海外の作家や心理学者などからの引用のときもある。
ご本人曰く、予め準備していることはなく、完全なアドリブとのこと。
なので、適当なものを思いつかない回もあるらしく、リスナーが聞き耳を立てて待っているとCMが始まってしまい、ファンとしてはがっかりする瞬間である。
今井 通子
いまい みちこ
IMAI michiko
登山家、医師。
この人もWikipediaに紹介されているので、公式な略歴はそちらを参照を。
かつてはパーソナリティではなく、回答者だった。
こともあって、回答者から引き継いだ後、アドバイスを言うことも多い。
相談者が1度説明したことを2度聞きするのは、本当に理解できていないからなのか、リスナーのためのつもりなのかは不明。
相談者はお気の毒ですが。
それにしても、毎回、
「あなたおいくつ?」
初対面で、この尋ね方は果たして許されるのだろうか?
回答者の回答が終わった後、補足的にアドバイスすることも多い。
最後は、
「はーい、それじゃぁ、頑張ってねー。」
勝野洋
かつの ひろし
KATSUNO hiroshi
俳優。
3人パーソナリティの中では最も新しい。
故児玉清さんのポジションをカバーしてるものと思われる。
特に中年以降の人にとっては、「太陽にほえろ」のテキサス刑事を思い出す人も多いでしょう。
以降は時代劇の脇役なんかよくお見受けしますが、実直な役柄が多いのは、この番組を聴いてると、実は素だったんだという気にもさせられます。
大原敬子さんが回答者のときには、突然話を振られて慌てる様子が見られたりする。
キャシー中島さんの旦那さんとしても知られてますね。
家族関係などの相談の場合、
「あの、僕も一言よろしいでしょか。」
で始まるアドバイスを送ることも多い。
そのとき、自分の家族のことや夫婦関係を引き合いに出すことが多い。
「どんと構えて」(そりゃキャシーさんはね。)
「ハグするんですよ」
「愛をよろしく」(*)
(*)Loveだ。決してマドモアゼル愛のことではない。
相談者が苦笑してしまうこともあるのだが、もちろん勝野さんは大真面目。
最後は、
「では、前向きに」
「是非、前向きに」
「前向きにいきましょう」
と言うのが決まり文句。
しかし、そもそも前向きに解決しようと思って、テレホン人生相談に電話をしている相談者に対して、そのセリフはないんじゃないか、というリスナーの声もある。
SBS静岡放送局では、ご長男の勝野洋輔さんがパーソナリティを務める土曜日の生番組「SATURDAY View→N」のワンコーナとしてテレフォン人生相談を流している。
親父が録音とはいえ自分の番組に長らく出ていたわけだ。
ドリアン助川
ドリアン すけがわ
一時、助川哲也(すけかわ てつや)、あるいは、明川哲也(あきかわ てつや)と名乗ったことも。
作家、詩人、道化師、ミュージシャン
2015年4月1日より登場。
この方もWikipediaにあるので、公式なものはそちらを参照を。
これで、2011年4月以来、4年ぶりに4人体制(*)に戻ったと言える。
(*)4人体制:
2011年4月当時は、加藤、今井、市川(故人)、児玉(故人)の4人
もちろん、これはペンネーム。
肩書きには無いけど、ラジオのパーソナリティとして名前が一番売れてる感じがする。
その、かつて、同じくニッポン放送の、若者向けテレフォン人生相談とも呼べる番組での活躍を知る人にとって、今回のキャスティングにはまったく違和感がないはずだ。
ただ、もう10数年前の深夜帯の、世間知らずのティーン相手。
しかも、多くはドリアン助川の信奉者であったため、それとはまったく違う様相の本番組での力は未知数。
あたし的には、当時のまんまは無理だとしても、らしさを出して欲しいところ。
ポジション的には故 市川森一氏をカバーすることになるのかな。
単に職業で決めるのも乱暴だけど。
1回目を聞き終えて、相談者からの聞き取りはそつなく。
流れは、今井氏、勝野氏と同様に、相談内容を少し聞いた後で、相談者の年齢、職業、家族構成に関する質問を挟む。
(加藤氏だけが最初に聞いてしまうやり方)
ただ、その項目は回答に必要不可欠な最小限のもの。
とりあえず何でも聞いとけ的な今井さんとは対極。
回答者の回答を受けて、番組の最後に、どういったコメントが聞けるかと期待したけど、1回目は、どうってことない、毒にも薬にもならないものだった。
回答者を尊重して、あえて進行に徹しようとしてるようにも見える。
ま、今後、相談によっては前に出ることもあるでしょう。
この人の力はこんなもんじゃないと思うし。
2020年3月13日。
新パーソナリティ玉置妙憂の紹介と同時に降板が発表された。
<ニッポン放送 NEWS ONLIN>
最後の放送回は2020年2月5日水曜日。
最初の放送回2015年4月1日水曜日からおよそ5年間。
277回の登場でした。
柴田理恵
しばた りえ
SHIBATA rie
女優 ワハハ本舗所属
初登場は2015年10月6日火曜日放送
この方もWikipediaにあるので、公式なものはそちらを参照を。
てか、テレビでおなじみ。
公式ブログも覗いたけど、商売っ気がすごくて退散。
勝野氏が番組に姿を見せなくなって2ヶ月余り。
正式なアナウンスはないものの、これでタレント枠が入れ替わったものと思われる。
番組では、意識しているのか、単に地が出ているのかは分からないが、喜怒哀楽の激しい近所のおせっかいなオバさんキャラ。
親子関係を始めとする人間関係の悩みには回答者を押しのけて積極的にアドバイスを送ることがある。
幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔でいることが幸せを呼ぶ、というのが持論。
自分の親は共働きで忙しかったらしく子どもの頃は寂しい思いもしたが、今は感謝しているのだとか。
親子関係の相談には、こうした自分のことを引き合いに出すことが多い。
久本雅美と並び、創価学会員としても有名。
玉置妙憂
たまおき みょうゆう
TAMAOKI myoyu
ドリアン助川と交代する形で4月1日放送回より新加入。
看護師であり高野山真言宗の僧侶。
専修大学法学部卒。
2人の男子の母。
一旦法律事務所に勤めるも、長男が重度のアレルギー体質だったことから子ども専属の看護師になろうと転身。
カメラマンだった夫を62歳で自然死(積極的な癌治療をせずに可能な限り自宅で暮らす)で看取ったのがきっかけになり出家。
2019年10月よりTBSテレビ朝の情報番組「グッとラック!」火曜日のコメンテーター。
雑誌「女性自身」にて読者の悩みに答える「玉置妙憂の心に寄りそう人生相談」を連載。
「点でなく線で人と関わっていきたい」ゲストとハッピーに玉置妙憂さんを迎えて
故人
大原敬子氏の言う学問ってどういうことなのかなぁ、とググってここに参りましたラジオ人生相談ファンです
17歳の男の子に回答しているページとこのページを読んだだけなのですが「読むテレホン人生相談」のファンになりました
文体がすごいと感じたからです、年季が入っている、自分とは開きがありすぎという圧倒感?です
番組を聞いていて自分もこういうボランティアをしたいなぁつ常々感じてもいましたので、そうしている方がおられて「肩の荷が下りた」感もりもりです
こういうところにcommentすることは無いので、特別なreactionが私のうちで生じたことをご理解ください
加藤先生もいいお歳。
あと何年できるのか
しっかり聞いておきたい
ユーチューブなんかでも心理学の解説をされてるので、そっちもみよう
加藤氏への誹謗が最近悪目立ちしているけど、そう遠くないうちに加藤氏が降板しても、別の出演者が標的になるだけ。荒らしとはそんなもの。仮にこの掲示板が閉鎖になっても、番組そのものが終了になっても、別のサイトや番組が標的になるだけ。
更新停止するまとめ系ブログが最近増えている。収益が伸びない上に荒らしが常駐し、「荒らされてまでブログ続ける意味なんか」となるのが理由。ここもその兆候が見られる。最後は管理人さんの腹一つなんだろうけど。内容をロクに読まずに(聴かずに)論点ズレた長文を書いたり、回答者ヘイトを積み重ねる荒らし。これらを毎回目にしてる管理人さんの気の強さに感心する一方で、荒らしを放置して燃やしてまで閲覧数増やしたいのかなとも思う。一昔前はまだ治安が良かったので残念に思う。そろそろコメント欄の停止やサイトそのものの閉鎖(著作権的にもグレーであるし)も念頭に置かれても良いのでは。
2ちゃんネラーの悪い面の煮凝りである「加藤アンチ」。さしずめ「平成幻想」さんと言うべきか。そして「昭和幻想=北の人」と同一ではなかろうか。男尊女卑、加藤氏嫌い、相談内容からずれた持論を展開、思考の古さ、と共通項が多々ある。そして不自然なくらいに、いがみ合うことも共闘することもない。自演を疑われることを恐れたのだろう。
その荒らし(二人?同一?)が放置されている点で、この掲示板は異色である。下手すれば、「自由に書き込んでもよい」と荒らしを擁護するレスすらある。放置されている理由は、単に面倒なだけか。「荒らしでも意見の一つ」というコンセプトか。閲覧数は稼げる炎上商法か。それとも、さらに「加藤アンチ=北の人=管理人」…は考えすぎか。結論として、テレ人まとめと解説はありがたい一方で、「モラ夫の顔色を伺いながらモラ夫の稼いだ金で飯を食う」ような心境になってまで読むこともないかな、と。
テレ人の生き字引、加藤先生もだいぶお歳で、正直活舌が悪く聞き取りづらくなってきた。。
なんだかんだこの方の心理分析は余人をもって代えがたい。
いつまでもお元気で頑張ってほしいが、、、
柴田 理恵さん。パーソナリティーを意識していただければと思います。15分過ぎても回答者にバトンタッチしない事が多いように思います。相談したいこと自体が、おかしいみたいな感じになる時がある様です。キャラも良いですがスムーズに橋渡しをお願いします。
今井さん 声も好きだし アドバイスも素敵。これからもヨロシク‼️🙋