テレフォン人生相談　２０１４年９月４日　木曜日

相談者：　女５９歳　夫６０歳　２３歳になる双子の男の子　４人暮らし

パーソナリティ：加藤諦三
回答者：伊藤恵子（弁護士）

今日の一言：　なし

相談者：
私の友人が、勤め先の方から多額のお金を上げると言われている。

加藤諦三：
くれるということ？

相談者：
そうです。

加藤諦三：
どのくらい？

相談者：
全部で１，５００万くらいです。

加藤諦三：
理由は？

相談者：
その方（友人）が１５年くらいそこに勤めてて、お世話をしてたんですね。

加藤諦三：
何歳くらいの人？

相談者：
９９歳です。

加藤諦三：
１５年間ずーとお世話をしてきて、これだけ世話になったんだからということですか。

相談者：
そうです。
体調を崩されて、渡したいと。
で、奥さんも、お子さんもいらっしゃらないんです。

加藤諦三：
そうですか、はい、はい。
この友人というのは何歳？

相談者：
５７歳、女性です。
結婚したんですが、今はお子さんと２人です。

加藤諦三：
多額のお金をもらっていいか、どうか、悩んでいるってこと？

相談者：
そうですね、始めは、そう思ってらしたんですが、非常に、そのご老人がどうしても、とってくれと。
もう、現金を出してきて、お家に置いておくことを命令されて・・

加藤諦三：
現金を、かばん、袋、そういうものに入れて家に持ってきた？
５７歳の友人の家に。

相談者：
いえ、ご老人の方の自宅に置いてあります。

加藤諦三：
はい、はい。
で、この５７歳の女性が、なんでこんな多額のお金を、って不思議に思っているということ？

相談者：
う、不思議に思っているということもあるんですけども、お世話になっているのであげたいと仰っているので・・
１回じゃなくて、２回なんですね、言われたのが。
１回目は、私の友人の口座に入れられたんですが、お返しして・・

加藤諦三：
１回、口座に入ったんですか？

相談者：
はい。
だけど、それは全部出してお返しして。

加藤諦三：
この女性からすれば、お金が欲しくて世話をしてきたんじゃないと。
お金なんか、もらうつもりはないと言う意味？

相談者：
そうですね。
お金をもらうつもりでお世話してるんじゃなくて、
もう、自分がずーと、ご老人の方と、１５年くらい前からお勤めしてるんですけど、１０年くらい前からは、奥さんのお世話もしてて、奥さんが亡くなられた後、ずーとご老人のお世話をしている。

もう、ほんとに、見捨てて置けないので、っていうことで。
一人暮らしなんです。
誰も来てくれない、親戚の方もほとんど・・
自分がいなくなったら、生きていけないから、見捨てられないから、ずっとお世話をしてた。

加藤諦三：
そのお世話をしてきたことに対する適正なお金はもらっていたわけ？

相談者：
そうですね、頂いてたんですけど、わがままな方なんで、急に土曜日や日曜日とかに来てくれ、って。
そういうときのお金は頂いていないし、庭の手入れとかも彼女が無償でしてたようなことが、随分あったらしいんです。

加藤諦三：
ふーん。
それで、あなたが聞きたいことはどういうことですか？

相談者：
そのご老人の方は、絶対に渡したいんだ、って。
で、渡して、側に家を建てるなり、借りるなりして、住んでもらって、自分が亡くなった後、家の片付けとかをやってもらって、財産も、今、全部、彼女がやっているので、それもよろしく、っていうことらしいんです。

姪御さんや、甥御さんがいて、財産はその方たちが引き継ぐんだけど、彼女にもお金を渡したい、と言われても、何の約束もないし、くれる、っていってもらっちゃっても、後で甥御さんたちから、返してくれ、、っていわれたらどうするんだろう？って。

お金を渡したら、すぐにお家を買いなさいって言われてるから、どうしたものか。
もらうんだったら、もらうんで、法律的に後から言われないようにするにはどうしたらいいかと。
できないんだったら、できないで、そのことをご老人の方に伝えたい。

加藤諦三：
お金をもらって、相続のときに、相続する方たちから文句を言われないように、この５７歳の女性がどうしたらいいかということ？

相談者：
もらわなくたっていいんだけど、ご老人はどうしてもあげたいと言っているので、その希望も通してあげたい、っていう気持ちもあるみたいなんですが。

加藤諦三：
もらいたくないわけじゃなくて、もらいたいんだけど、後でゴタゴタするのがいやだということですね。

相談者：
そうですね。

（回答者に交代）