子供の問題全てを帰着させる自虐観。早すぎる判定よりパニック障害に効くギュゥ

テレフォン人生相談 2022年8月25日 木曜日

「子育ての失敗と言いますか」

話の組み立てがウマイし無駄がない。
こんなにストレスなく聴ける相談者も珍しい。

 

自分でググって病院つれていけとかしっかりしてる。
ネガティブな心情をおそらく母親にだけペラペラしゃべってるし、受け止めてくれるからだよ。

てか、カンニングまで背負う必要はない。

もっとも、

「自責は癒やしです」(加藤諦三)

 

パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)

相談者: 女55歳 夫53歳 長女21歳 長男17歳 次女15歳

柴田理恵:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
今日はどんなご相談ですか?

相談者:
子育ての失敗と言いますか。

柴田理恵:
えっとあなた、おいくつですか?

相談者:
55歳です。

柴田理恵:
はい。と、ご主人さまは?

相談者:
53歳です。

柴田理恵:
はい。お子さんは、

相談者:
はい

柴田理恵:
何人いらっしゃるんですか?

相談者:
3人で、長女が21、長男が17、次女が15です。

柴田理恵:
「子育て、を、失敗なさった」っておっしゃるんですけど・・

相談者:
主に、長男と次女・・

柴田理恵:
はい

相談者:
に、ちょっと、失敗したかな?とか思うような、次女に関しては、

柴田理恵:
うん

相談者:
今、中学3年生なんですけれども、

柴田理恵:
はい

相談者:
中1になった頃から、すごい緊張・・した、状態が続くような感じがあって、試験前とかになると、めまいがしたり頭痛がしたり吐き気がしたり(含み笑い)

柴田理恵:
あーあ・・

相談者:
最初は、中学になったばっかりだしな?とかいうふうで、

柴田理恵:
うん

相談者:
様子を見てたんですけれども。

柴田理恵:
ふん
試験勉強・・もできない感じ?

相談者:
なんとか・・

柴田理恵:
やって。

相談者:
やるんですけど、はい

柴田理恵:
で、試験は受けられるんですか?

相談者:
不登校にもならないし、

柴田理恵:
ならない、うん、うん

相談者:
あの、いよいよ体調が悪くなると、ま、1日は休んで、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
また、治って行くっていう、出席日数的にも、別に問題い、も、ない、し、

柴田理恵:
問題はない。うん、うん

相談者:
表面的には、まあ、そんなこともあるから、

柴田理恵:
うん

相談者:
ちょっと心配なようすだという程度ですが。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
で、過ごしてて、「もう行きたくない」って泣き出したときがありまして、

柴田理恵:
うん

相談者:
そのときは、あの・・「不安で不安で仕方がないし、」

柴田理恵:
うん

相談者:
「40歳ぐらいの自分を想像するとお、怖くなって」・・
普通に考えたらおかしいですけど、

柴田理恵:
うん

相談者:
元々、すごい不安感があるんだと思うんですよ。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
(息を吸って)で、「学校の人たちの全員が嫌いだし、」

柴田理恵:
うーん

相談者:
「誰も信じることができないし、高校へも行きたくないし、学校へも行きたくない」って・・

柴田理恵:
え?学校行かなくなっちゃったんですか?

相談者:
2日ほど休んだあとに、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしい、が、もう、腹を括って、フリースクールというか、そういうのを探そうと思って、学校の先生にも、相談したら、
「別室登校っていうのもあるから、それだったら欠席になりませんから、そういう対応方法もありますよ?」とかいうふうに、いろいろ考えてくださって。

柴田理恵:
うん

相談者:
ま、いろいろ話してるうちに、

柴田理恵:
うん

相談者:
学校には行くようになって、結局不登校にはならなかったんですけども。

柴田理恵:
あー

相談者:
最近、タブレットを持って近づいて来たんです。
パニック障害の、情報が、書いてある画面を出してたんです。

柴田理恵:
うん

相談者:
あ、本人が、「自分はこれじゃないかと思う」って言うんですね?
わたしの知る、範囲での本人の、症状は、強い不安感、と、めまいと頭痛とかですね。

柴田理恵:
うんうーん

相談者:
だから、よく言われる、電車に乗れないとか、

柴田理恵:
うん

相談者:
動機が激しくて、なんか、息ができなくて動けなくなるとかいう、ことはないんですが、

柴田理恵:

相談者:
本人がたぶん、あまりにも不安で、

柴田理恵:
うん

相談者:
たどり着いところが、そういう情報だったんじゃないか?と、思うんですね。
だから「病院に連れてってくれ」って言うから、

柴田理恵:
うん

相談者:
児童、精神科っていうんですかね?

柴田理恵:
はい、はい、はい

相談者:
なんかそこを、今、やっと予約が取れて、

柴田理恵:
うん

相談者:
受診する予定にはなっています。

柴田理恵:
うんーん

相談者:
この不安定さには、ちょっと、根の深い部分があって、こおの子を妊娠した頃、も、夫婦仲も、あまりよくなくて。
3人目で、も、子育てもちょっと疲れてたので、「産みたくない」って言って、「中絶させてくれ」って主人に言ったんです。
でも、ま、ちょっと「可哀想だから、産みなさい」ってことで、そのまま妊娠を継続してたんですけど、どうしても不安感が拭えなくて。
出生前診断まで受けて・・

柴田理恵:
うん

相談者:
検査をしたり、精神的にはこう、お腹の・・「子ども、出したくてしょうがない」っていう精神状態だったんです、にゅうい、妊娠中。

柴田理恵:
うん

相談者:
でも、ま・・ま、無事に、産まれて、でも、どうしても、何年も、可愛いと思えなくて3人目は。

柴田理恵:
うん

相談者:
だから、上の2人、と違って、何年も、何年も、自分の子どものような気がしなかったんです。
もちろん、口に出して言ったことはないですけども・・

柴田理恵:
はい

相談者:
やはり、感じ取る物があったんだと思うんです。
わたしは、はっきり言って、身に覚えがあるっていう、

柴田理恵:
うん

相談者:
感覚でいます。
殴ったり蹴ったり罵ったりっていうような、虐待めいたことはないですけれども。

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしがヒステリックに、小さい頃イラして怒った、子育てでありましたし。

柴田理恵:
・・

相談者:
不安定さが伝わってしまってこんなことになって、併せて長男もですね、長女が、こういうふうにゴタゴタし始めた頃、学校から、カンニングしたっていうふうに、連絡がありまして。
授業中も、の、本も出さずに?、ボーッとしてたり。

柴田理恵:
うん

相談者:
注意しても聞かなかったり?、ずっと態度が悪かったって聞いて。
積もり積もって、そういう、ことになったのかな?ってわたしは思ったんですね。
それも、まあ、何かのサインなのかな?と思って、ちょっと話をしてみたら、長男も、

柴田理恵:
うん

相談者:
「小さい頃から、家ん中が、いつも『お金がない、お金がない』って言って、揉めてて、そんなの見てたらもう、自分も自信がないし、自分をクズだと思ってしまってるし、次女とおんなじように」こう、「不安で自信がない」ていうようなことを言ったんですね?、ま、同じ時期に。ひ、うん、自分もお、子どもの頃になんか(苦笑)・・あまり、いい目に遭ってないので、

柴田理恵:
うん

相談者:
自分の子どもはそういうふうな目に、遭わせたくないと思って・・

柴田理恵:
うん

相談者:
頑張ってたつもりが、「結局自分は・・自分の親と、おんなじような目に遭わせたんだなあ」と思って、こういう、ことだったんだ(ため息)、なんか、わ、脇目も振らずやって来たつもりが、「あ、こういう、答えをもらったんだな」、て、思って、ま、自分の、家が、貧乏で、母親が働かなくて、すごいお金がなくて母親のだらだらした、姿を見るのが嫌だったので。

柴田理恵:
ん、うーん

相談者:
あんな思いさせたくないと思って、わたしは一生懸命働いて来たんですよ。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
だけど、も、それが、裏目に出たというか。

柴田理恵:
うん

相談者:
「お母さんは、家に、全然いなくて、わたしは1人でいつも泣いていた」と。

柴田理恵:
ん・・うん

相談者:
「誰か側に、いてくれればいいのにとずっと思ってた」ってこの間、

柴田理恵:
うん

相談者:
泣いたんですね。

柴田理恵:
うん

相談者:
その言葉を聴いたときに、あ、もう・・自分がいい、勝手にいいと思ってた、

柴田理恵:
うん

相談者:
ことばっかりで。なんにも(震え声)・・

柴田理恵:
んんん

相談者:
うん、なんか・・((涙))あ、独りよがりだったんだな?と思って・・

柴田理恵:
うん、んー

相談者:
じゃあ、今後は、どんなふうにしてやれば、不安で不安が、で、しょうがないとか、

柴田理恵:
ん、うん

相談者:
そういう、子ども達の気持ちを、少しずつ拭い去って行ってやれるのか(震え声)、を、相談したいなと思&#

柴田理恵:
十分に優しいお母さんだと思いますよ?、あたしは。

相談者:
い、や、(泣)

柴田理恵:
ほんとですよ。

相談者:
(泣)

柴田理恵:
3人ちゃんと育てたじゃないですか。

相談者:
(泣)その、答えが、この事件と言葉だったんのかな?と思って・・

柴田理恵:
まだ、答えは出てないですよ。

相談者:
(鼻をすする)

柴田理恵:
17だの15だのなんて、どんなことだってしますから。
(息を吸って)・・自分だって・・どんなことだってしてましたから。
親なんて、山ほど学校に呼ばれてたし。
まだまだですよ?

相談者:
長女だけ、割に元気なのは、望んで望んで産まれて、最初だからわたしも、「1人にしたらいけない」と思って、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
仕事が終わったら・・小学校から帰る前に帰るような・・理想的な(苦笑)・・母親のせ、生活してましたので。
ところがだんだん、まあ、お金もいるし、仕事の時間を伸ばしたり、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
お兄ちゃんとお姉ちゃんがいるからいいやと思って、緩くなって行ったわけですよね?そしたら・・母親まあ、いないわけですよね?あの人にとって。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
だから、そこが(息を詰まらせ)・・

柴田理恵:
うん

相談者:
(泣)もう、気がつかなくて(泣)

柴田理恵:
・・うん

相談者:
(涙声)そんなにまで苦しんでた、のを・・

柴田理恵:
うん

相談者:
(涙声)つい最近まで気がつかなくて。

柴田理恵:
うん

相談者:
でも、ま、もう、過ぎた時間取り戻せないので、ほんとにこれから・・これからできることを(息を詰まらせ)・・

柴田理恵:
うん

相談者:
ん、したいなと思って(ため息)

柴田理恵:
分かりました。
あの、先生に訊いてみましょうよ。

相談者:
(鼻をすする)はい

柴田理恵:
今日の回答者の先生は、精神科医の、高橋龍太郎先生です。

(回答者に交代)

「子供の問題全てを帰着させる自虐観。早すぎる判定よりパニック障害に効くギュゥ」への11件のフィードバック

  1. もって生まれた性格かなあ、このネガティブな感じ。それが子どもにも遺伝しちゃった。無理に明るくしよう、と言ってもかえってストレスに感じちゃうかも。私の身近にいるんですよ、よく似た人。経験から変に励まさない方がいいようだと学びましたました。

  2. 子供の前で「お金がない」は禁句。私たち夫婦は子どもたちの前では家庭の経済問題は話さないようにしていました。今はもう大人ですが「うちが貧乏だと思ったことなかった。」そうです。い~や、正真正銘貧乏でしたよ。😆

  3. 3日連続で「子どもに無関心」「子どもをうまく可愛がれない」母親たち登場。でも このお母さんは3人の中ではましな方では? 子どもたちに対する愛情が、まだ感じられる気がする。

  4. 母親自身が厳しい幼少期を過ごしてきたなか、今まで育児を頑張ってきたのだなぁと感じました。自身を客観的に見つめることもできていますよね。前日のご相談もそうでしたが、普通に愛着のある育てられ方をされなかった人が親になったとき、どう育てていけばよいのかわからないんですよね。ただ自分の母親のような育て方にはしたくないと、無我夢中で頑張ってきたけれど、子どもはそんな母親に気づくんですよね。
    私自身もそうだったので、思わず涙しました。きっとこの方は、息子さん娘さんにとって良き母親だと思いますし、これから十分やり直しできると思います。

  5. 柴田さんのおっしゃる通り、そんなに自分を責めることありませんよ。次女さんだって、ちゃんとお母さんに助けを求めているじゃありませんか。頼られているんですよ。ここからしっかり向き合っていけばいいですよ。

  6. 話に無駄はないけれど~息継ぎがなく聞いていて疲れました。
    ハンドルの遊びがない方だと思いました。

  7. お子様達以上にお母様が不安定だと思った。
    とりあえずご自身一人だけでも心療内科など受診してみては。

  8. ご主人はどうしているのかしら。
    仲が悪いのに子供が出来ちゃうし、可愛そうだからと産むことを勧めたけれど、その後のフォローはあったのかしら。
    子育ては何時も、お母さんばかり責任を負うけれど、原因の元をたどるとご主人に問題があるのでは無いかと思います。
    妊娠が分かったときの感情が子育て中もずっと続いてしまうこと、分かるような気がします。
    お母さんが幸せじゃないと、赤ちゃんに愛情をそそぐ余裕が無いんですよ。

  9. 相談者さんは、子育て真っ最中。なので失敗ではないと思う。今出来る事があるのだから。思春期の子供がちゃんと自己主張してることに向き合える。
    愛情を貰えてないからどう接していいか分からない気持ちは、私もそうだったから共感出来ます。相談者さん自分を大切にしてますか?一番大事。同じく他人、子供含め全て。過去と決別して今を大切に過ごして下さい。お金がなくても、それなりに工夫して生きてればいいのです。
    お金の貧しさより、心が貧しくならなければ人は可能性を前向きに探して行ける。
    実感します。何はなくとも心の拠りどころのある子供は強く育ちます

  10. 相談者、自分一人で抱え込み過ぎだよ
    とりあえず柴田さん&龍太郎先生に慰めてもらえてよかった
    謝罪だの申し訳なさよりも、子どもにはぬくもりを与えてほしい
    ハグを通じて母のぬくもりが直に子どもたちに伝われば、多少なりと変わるんじゃないかと願ってる

    というか、子育ては両親がするもんで、責任とやらは父親と母親が共同で負うもんじゃないのか
    既に別の方がコメントされてるけど、旦那=父親は何してんだよ
    中絶も許さず、子供が増えた分を稼いでるふうもなく、子育てに協力してるふうもなく、相談者=妻の悩みを聞いたり負担を軽くしたりしてあげてるふうもなく
    全部相談者に押し付けて、相談者の「自己消滅型解決」(by加藤先生)に甘えきってる

    というか諸悪の根源は旦那じゃないのか
    息子も父親のずるさを見習ってしまってる部分もあるように思う
    加藤先生なら「あなたは悪くありません!」って力強く仰ってくださったと思うし、今の相談者にいちばん必要なのもその「自己肯定感」だと思う

  11. 仲が悪くて、なぜ3人目ができちゃうんだろう。
    ご主人との関係性も気になる。
    加藤先生の見解も聞いてみたい。

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