死んでほしい母の無心に悩む矛盾。依存しつつ被害者意識が使う単語「虐待」
テレフォン人生相談 2022年9月2日 金曜日
今週はスペシャルウィーク。
壊れる心~若者たちの葛藤~
今日はそのトリ
相談者 「どっちつかずで気持ちの整理がつかないんです」
親に対する感情なんてそんなもん。
感謝と憎しみが同居。
その割合だってこれからどんどん変化する。
別に整理なんかしなくていいじゃん。
思い出すエピソードによって毒親にもなれば、慈愛の母にもなる。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女24歳 一人暮らし 父は他界 母61歳
今日の一言: 攻撃性と愛情要求という矛盾した感情を表現しようとしたとき人は自分を被害者にします。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし?
加藤諦三:
テレフォン人生相談です。
相談者:
お世話になります。
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えてください。
相談者:
24歳です。
加藤諦三:
24歳
相談者:
はい
加藤諦三:
今・・お1人ですか?
相談者:
1人です。
加藤諦三:
1人で住んでんの?、それともお父さんお母さん・・
相談者:
はい・・一人暮らししてます。
加藤諦三:
一人暮らしですか?はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
親との、距離の取り方について、ちょっとご相談したいんですけれど。
加藤諦三:
親は今何歳ですか?
相談者:
父親は、もう亡くなってて、
加藤諦三:
あ
相談者:
母親が、61歳
加藤諦三:
61歳
相談者:
はい
加藤諦三:
お父さんは、亡くなられてからどのぐらい経つの?
相談者:
大体、5年くらいですね?
加藤諦三:
で、今はその母親との関係で、
相談者:
はい
加藤諦三:
ギクシャクしてるんですか?なんか。
相談者:
元々、今でいう、親からですね、虐待というか、を、受けてて。
加藤諦三:
ああ、はあ
相談者:
それで、ま、大人になって、親が、結構、お金の無心だったりとか、され、るんですよね?
加藤諦三:
ええ
相談者:
でえ・・でもやっぱり、親に頼られちゃうと、どうしても、応えてしまうっていう・・
加藤諦三:
「虐待されていた」っていうのは、具体的に言うと、
相談者:
はい
加藤諦三:
どういうことですか?
相談者:
今で言うネグレクト的な感じのことで。小さい幼稚園児のときから、ずっと、家で1人で留守番させられたりとか。
ま、あとは、親が、すごい、怒ったときに、熱いフライパンを、わたしの、手に、焼き付けてきたりとか・・
加藤諦三:
ああ
相談者:
あとお、普通に殴られたりとか、あんまり、お世話してもらえなかったなっていう・・
加藤諦三:
世話されないというよりも、
相談者:
はい
加藤諦三:
今、フライパンの話聞きましたけども。
相談者:
はい
加藤諦三:
そういうような肉体的な虐待もあったわけですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
そいで、それは今あ、の、あなたの中にい、
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
忘れられない記憶として、恐怖として、残っているわけね?
相談者:
あんまり恐怖っていう感じじゃないんですけど。
すごい、嫌だったったっていうか、あの、恨み的な感じい、で、ちょっと残ってて。
加藤諦三:
恐怖でないっていうのは、どういうことなのかなあ?
母親とか父親からね?・・すごい虐待を受けた人っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
恐怖感が残っていてえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
その恐怖感が、大人になっても消えないっていう・・
相談者:
はい
加藤諦三:
Frozen in memoryっていう・・
相談者:
はい
加藤諦三:
記憶に凍結した、恐怖感っていう言い方で、怖くないことまで怖がってる、しまうっていうことはあるんですけど、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの場合は、それはないんですね?
相談者:
そうですね、なんか・・結構、その10代のときは、「怖かったな」っていうがあるんですけど。
20代とか、今くらいの年齢になったら、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「なんか怖いな」っていう感じが、消えたんですよね、なんか。
加藤諦三:
そうすると、今は、恐怖感として記憶に凍結されてるわけではなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
トラウマと言いますけれどもお、強くは残っていないと。
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
ただ、とにかく嫌だった。
お母さんが嫌いっていうことか、な?
相談者:
そうですね、母親も嫌いですし、父親も、暴力的なこともあったので、嫌いっていう、感じは&#△%
加藤諦三:
ああ、父親の場合も暴力的なことがあったってのは殴られたの?
相談者:
殴られ、たり、寝てるときに・・
「この家に火をつけて、お前たち殺してやるぞ」っていうような、感じで、機嫌が悪いときに、脅されたりとか。
加藤諦三:
それでそういう脅されたのはさっき言った
相談者:
はい
加藤諦三:
その、トラウマにはなってないわけ?
相談者:
今はなってないですね。
加藤諦三:
それで、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた1人で下宿というか、
相談者:
そうですね、アパート借りて・・
加藤諦三:
では、お母さんといつも会う、という必要はないわけね?
相談者:
そうですね、会う必要はないですね。
加藤諦三:
そうすると、感情的にとにかくもう、
相談者:
はい
加藤諦三:
「母親が耐えられない」っていうことなのかな?
相談者:
そうですね、母親があ、電話をして来たりとか、するんですけど。嫌だっていうか、「なんで!電話して来るんだろう?」っていう、「すごい腹が立つ」?、「なんか、ムカつく」っていう、感じい、が、したりとかあ、
加藤諦三:
うーん
相談者:
あと、いっそ・・「死んでくれれば、楽になるのにな」っていう、ふうに思ったりとか・・
加藤諦三:
ふうん
「死んでくれれば」っていうレベルですか?
相談者:
はい・・
加藤諦三:
「殺したい」っていう感じではないのね?
相談者:
ま、一時期思ってったんですけど・・「死んでほしい」って思うように、してますね。
加藤諦三:
そうすっと今日の相談ていうのは、何が一番気になるか?っていうと、母親のことがあなたがの感情、心を占めてるわけですよね?
相談者:
そうです。母親が、「お金貸して」とか、言って来るんですよ、結構。
「今まで私に酷いこと散々して来たのにい、なんでそういう態度が取れるんだろう?」っていう、そういうのが、すごいモヤモヤしてて・・
加藤諦三:
それで、今、働いてるわけですね?
相談者:
一応、働いてたんですけど、目指したい物があったので、辞めて、今は、目指したい物、に、向かって、頑張ってるって感じ。
加藤諦三:
「目指したい物に向かって頑張ってる」というのは、心理的に言うと望ましい状況ですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
今日の相談というのは、物凄い、虐待に対する、激しい、憎悪とか、
相談者:
はい
加藤諦三:
そういうものではないけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
今、感情的にとにかくもう、
相談者:
はい
加藤諦三:
「母親が耐えられない」っていうことなのかな?
相談者:
そうですね。はい
加藤諦三:
で、なんかスッキリしたいという。
相談者:
はい。スッキリしたい、ですね。
加藤諦三:
ということですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてるので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
あ、はい
(回答者に交代)
母親に熱いフライパンを?!?!
それはダメだよ、、行き過ぎる折檻だったねぇ
実娘に金を催促する60過ぎの腐った母親
腐ってない相談者、立派だよ
実母だが線引きしてさ、ホント、応援します!
折檻という言葉、久しぶりに聞きました。お母さんによる虐待、まさにそうだと言ってもいいでしょう。でもご相談者さん、自立頑張って欲しい。
相談者は自己実現できれば葛藤はなくなる。
この自己実現というのは世間から見た成功を指すのではなくて、加藤先生風に言えば、自分自身であること。
目標に向かって頑張れ!
お母さん、天然ということ? 天然の人って、ある意味 悪意のある人より始末が悪いことありますよね。
親子逆転。24歳ですか。うちの息子と同じ年なので、気の毒で聴いていてつらかったです。
熱いフライパンを当てるって酷いですね。万が一の事があったら大変だろうに。でもこの相談者さんは強い方だと思います。両親共に心の弱い人だったんでしょう。今お母さんを怖いと思わなくなったという事は自分が自立してお母さんを達観して見れるようになったという事かな。散々虐待をした親が年を取って子供にお母さんを無心するのはよくある事なので相談者さんが負担にならない程度にこれから付き合っていったらいいと思います。是非これからやりたい事に向かって頑張って下さい。