60歳シングル鬱病抱えフルタイムの汚部屋に孫を上げられない理想と現実
テレフォン人生相談 2022年12月26日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女60歳 20年前に離婚して一人暮らし 息子2人 次男に1歳の孫がいる
今日の一言: 最も理解を必要とする病気で最も人から理解されないのは、鬱です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願いいたします。
加藤諦三:
はい・・最初に年齢教えてください。
相談者:
はい。60です。
加藤諦三:
60歳
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
いえ、20年前に離婚して1人です。
加藤諦三:
そうですか。そうすっと今、
相談者:
はい
加藤諦三:
お1人で暮らしてんですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。それで、どんな相談ですか?
相談者:
長年、鬱を患っておりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
月に1回、通院をしてるんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
フルタイムで、仕事はできているんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ただ、あの、自分の家(うち)に帰って来るともう、ぐったりしてしまって。
加藤諦三:
ん、ええ
相談者:
家事が、最低限のことしかできないので。
普通に、ま、自分だけで生活、生きて行くんなら、そのままでもいいと思うんですけれど。
加藤諦三:
はい
相談者:
息子が2人おりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
下の息子に孫がおりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
その、孫がまあ、今1歳なんですけど、まだ今のうちはいいんですけれど。
加藤諦三:
はい
相談者:
「お祖母ちゃんちに行きたい」とか・・
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
なると、もう、あげられないので、
加藤諦三:
うん
相談者:
孫は1回しか来たことなくて。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、そのときはもう、一世一代の、大決心をして家を片付けてっていうことなので。
何回も、来たことはあるんですけれど、玄関でブロックして、入れないような形になっちゃうので。(苦笑)
加藤諦三:
はい
相談者:
もうちょっと孫が大きくなって、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「遊びに行きたい」って言ったときにあげてあげられるように、なんとか、片付けられないかなと思って。
加藤諦三:
はい
相談者:
今も目の前のテーブルの上が、もう、ごちゃごちゃで、物を除けて食事するっていう感じなんですね。
加藤諦三:
それは、テーブルの上も・・普通の人から見りゃなんでもないけれども。
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
鬱んなって・・60歳で・・
相談者:
はい
加藤諦三:
もう、そこの、紙切れ1つ動かすのも億劫ですよ。
相談者:
(ため息)そうです。
加藤諦三:
で、今日の相談というのはどういうことですか?
相談者:
なの、で、もうちょっとやる気に、なるにはどうしたらいいか?と思いまして。
加藤諦三:
ものすごい相談だね。
相談者:
は、すみません。(苦笑)
加藤諦三:
月に、1回通院してるって言いますけど、どのぐらいの期間ですか?それ、通院してんのは。
相談者:
発症したのは、
加藤諦三:
ええ
相談者:
思い返すと22ぐらいのときで。
37のときから、通院はしてるんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
15年間放置してしまったので。
加藤諦三:
「放置した」って、言うけれども・・20年以上通院してても、良くなってないんでしょう?
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
だから、病院も、
相談者:
はい
加藤諦三:
全然よく治療はできないっていう、そこら辺のところを、どう思ってるかっていう・・
相談者:
もう、諦めてますっていうか(苦笑)、一生薬は飲み続けなきゃいけないなと思ってます。
加藤諦三:
うん、それ・・一生薬を飲んで・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
今、60歳でしょう?
相談者:
はい
加藤諦三:
ちょっと嫌なこと言うようだけど、高齢者の鬱っていうのは、最近大変な問題なんですよ。
相談者:
ええ・・
加藤諦三:
で、これ、周りがほんとに理解できないんです。
相談者:
そうですねえ、うん、その身にならないと分かんないと思います。
加藤諦三:
そうなんです。鬱っていうのはね?、最も、周りの理解を必要とする病気なんだけれども、
相談者:
うん・・
加藤諦三:
最も理解されない、病気が鬱なんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、あなたは、月に1回通院をしていてですよ?
相談者:
ええ
加藤諦三:
それでまったく、良くならないで、
相談者:
はい
加藤諦三:
周りが、そのことを理解しないで、
相談者:
ええ
加藤諦三:
息子も、「親の世話しろ」って・・言いたいくらいなんだけど僕は。
相談者:
ええ(苦笑)・・難しいですよねえ。
加藤諦三:
難しいね、だけど、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた本当の気持ち。
相談者:
はい
加藤諦三:
本当はあなた誰かものすごい、攻撃性あるでしょう?
相談者:
そうです、ね、まあ、別れた、元夫とか。
加藤諦三:
うん
相談者:
お舅、さん、お姑さんに対してはすごい憎しみを持っています。
加藤諦三:
2人ですか?、僕は違うと思うね。
相談者:
うーん、ま、あとは生い、立ちの問題でえ。
加藤諦三:
うん
相談者:
小さい頃に、両親が離婚して、
加藤諦三:
ええ
相談者:
母子家庭で育ったので。
加藤諦三:
ええ
相談者:
昔なので、母親は、ま、水商売をして。
加藤諦三:
ええ
相談者:
夜、兄と2人だけで、4歳ぐらいのときから、ずうっと、子どもだけでお留守番して、大人になったので、甘える相手もいなかったし、
加藤諦三:
甘える、相手なんかまったくいなかったですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
それなのにあなたね、批判がましいっていうか、憎しみが表面に出ないからね。
相談者:
はい
加藤諦三:
捌けないんですよ。
相談者:
もう、子どもの頃からなんでもかんでもずっと諦めるのが癖に・・なってますので。
そのほうがもう楽になっちゃって、います。
加藤諦三:
子どもの頃からね?
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、本当に治るためにはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
本当のことに気が付かなければならないんですよ。
相談者:
うん・・
加藤諦三:
本当のことに気がつく、と、いうことになると、
相談者:
はい
加藤諦三:
お姑さんだとか、
相談者:
ええ
加藤諦三:
別れた夫だとか、そんなレベルの問題でなくてもっと、親から始まって。
相談者:
はい
加藤諦三:
もう、どいつもこいつも八つ裂きにしてやりたいっていうほど、憎しみがある、はずなんです。
相談者:
うーん
加藤諦三:
だけど、あなたそれ怖いから・・
相談者:
はい
加藤諦三:
意識しない。
相談者:
殺してやりたいほど憎いっていうん、今、自覚してるのは、
加藤諦三:
うん
相談者:
3人だけですね。
加藤諦三:
そこが問題だね。3人だ、てことはね?。
相談者:
はい
加藤諦三:
もっといるはずです。
相談者:
うーん、はい
加藤諦三:
ほんとのことを、気がついて治ってくためにはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
そんな、生やさしいこと、言ってたんではダメです。いつになっても、一番心の底に、押し込められてる感情が、捌けないから。
相談者:
はい・・ええ
加藤諦三:
それで、今日は・・
相談者:
はい
加藤諦三:
そういう中で、
相談者:
ええ
加藤諦三:
この人は・・ズバっとほんとのことを言ってくれるという人が・・いるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
幼児教育研究の、大原敬子先生です。
(回答者に交代)
ご本人は病気を抱えながらも、
フルタイムで働いてすごいです。
お孫さんに懐かれているようで、
それは幸せなことかと思います。
お子さんやお孫さんといい関係が続くよう願います。
今年もありがとうございました。
うつ病であられるのに最低限のことが出来ているなんて
素晴らしいですよ!
私などうつ病ではないのに、部屋散らかしまくり、大掃除も毎年特にやりません。
うちの両親なんて散らかった家に毎年子供や孫を呼び寄せていますが
皆そういうものと思っているので問題は起こっていませんよ。
どこの家も結構散らかってるもんです、モデルルームやあるまいし。
気にしない気にしない!
お家あるあるかもですが、もちさんが仰っていること、あながち間違っているとは
すみません、誤って投稿ボタンが押ささったようです。続きは、「あながち間違っているとは思いません」だったんです。こちらの手違いのため、申し訳ございません。
お家あるあるかもしれませんが、もちさんが仰ったこと、あながち間違っているとは思えないです。我が家も今一つですから。整理しようと思っても、やっぱり難しい。
加藤さんの自分の気持ちを紙に書く話は、燃やしたり水に流したりせず、12月30日締切の今年の大祓いでついでにお祓いしてもらい、安心して年越しを祈願します。
汚部屋のばあちゃんち、案外落ち着くもんです。
誤飲、なだれに気をつければ孫にとってはワンダーランド。
優しいばあちゃん、いいですね。
部屋のありようが相談者さんの心の闇なのでしょう。どんなに散らかしてても、相談者さんに会いたいから訪れる、愛のある方。
心の整理をして、自分に正直に生きて頂きたいです。自分を大切に。そしてどうかうつ病を克服して幸せになってほしいと切に願います。
キー局のニッポン放送にとってはこの放送が今年最後になりましたが、エリアフリーが使える方は、週末版込みで7回分聴いていただければです。
汚部屋を恥じる心があるだけ、まだマシな方。
私はよそのお宅に入る仕事をしてますが、きれいに片付いてるお宅は少ないです。
相談者さんが体力の限界で片付けられないなら、息子さんに頼んで手伝ってもらったら良いのでは?
そんなに引け目に感じなくていいと思います。