変わり果てた息子。一体大学で何が?4人目の精神科医・龍太郎の見解
テレフォン人生相談 2023年3月2日 木曜日
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 女66歳 夫71歳 別に住む長男36歳
柴田理恵:
もしもし?テレホン人生相談です。
今日はどんなご相談ですか?
相談者:
現在、36歳の長男・・精神疾患を持っている、その息子との、付き合い方についてお伺いしたいと思いまして、
柴田理恵:
あ、はい
相談者:
お電話しました。
はい
柴田理恵:
えっと、あなた、今おいくつですか?
相談者:
あの66歳です。
柴田理恵:
はい。
旦那様は?◆#$%
相談者:
71歳です。
柴田理恵:
長男の方の、精神疾患っていうのは、いつぐらいからなんですか?
相談者:
大学生、19歳、ぐらい・・から、
柴田理恵:
うん
相談者:
ちょっと、引きこもりになりまして、
柴田理恵:
はい
相談者:
それ親は全く知らなかったんですけども
柴田理恵:
はい
相談者:
3年半・・ ひきこもりになっていて、親に、遺書を、差し出すという状況で、見つけたという状況でした。
柴田理恵:
ご自宅から通ってらっしゃった・・わ(は)、
相談者:
一人暮らしい、の時に、引きこもりになりました。
今まで、学校・・無断でやすんだりとか、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
そういったことのない、子供でしたので、
柴田理恵:
うん
相談者:
大学に入って、「頑張っているんだろうな」と、信じ込んで、おりました。
柴田理恵:
うーん・・じゃあ、大学の方はあ、
相談者:
あの半年、間、休、学して、その間、精神、科にクリニックを受けて、
柴田理恵:
はい
相談者:
最初はもう、うつ病と診断されたんですけれども。
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
二番目、三番目の、あの主治医からは、ま、統合失調症というふうに、
柴田理恵:
あー・・
相談者:
あの、◆#$られまして。
柴田理恵:
はい
相談者:
まあ服薬も、その当時は、しておりました。
柴田理恵:
うん
相談者:
ただ、まあ、大学・・なんとか、こ、8年間で卒業したんですけれども、
柴田理恵:
ああ
相談者:
2年間、専門学校で資格を取って、
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、現在勤務を、しております。
そ、薬を飲むと、眠くなると◆#$服薬は、自分で、辞めてしまって、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
そして統合失調症という病名も、「自分はそうではない」、
「幻覚とか、」、
柴田理恵:
うん
相談者:
「そういった、症状がないから、自分は、」あの、「発達障害なんだ」と、もう自分で判断してしまって。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
あの、薬もまあ、飲もう、とは、今現在してない状況・・
柴田理恵:
うんうん
相談者:
です。
柴田理恵:
うん
相談者:
ただ、まあ、二ヶ月に一回は、その三番目の主治医にわたくしが、車で送って行って、そして、あの、問診という形で、服薬は処方はしていた、だかないで、診察を受けております。
柴田理恵:
あー
相談者:
はい
柴田理恵:
その先生は、なんておっしゃってるんですか?
相談者:
あー、統合失調症というふうに・・まあ、診断書など、には書いていただいてるんですけども、
柴田理恵:
うん
相談者:
現在、一人暮らしをして、息子は、し、仕事に行ってるんですけども、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
でも、全く、あの、 実家の方にも、帰ろうとしませんし、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、その理由を、主治医から尋ねられると、まあ、「家族・・の中に居ると、気分が落ち着かない」とか、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
「なんかソワソワする」という、「自分が、平静ではいられない」というようなことを言うので、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
時間が経っていくについて、もう、わたくしたちも・・ま、年老いて行きますので、
柴田理恵:
うん・・
相談者:
いつまでこういう状態で、息子と、関わっていけばいいのかなあと、非常に心配で、す・・はい。
柴田理恵:
うーん(吸って)
相談者:
まあ、全く笑顔っていうのを、見たことが無い、のと、主治医から、「職場の様子で問題はないか?」とか、「人間関係で悩むことはないか?」という
柴田理恵:
うん
相談者:
質問されると、
柴田理恵:
うん
相談者:
「問題ないです、大丈夫です。」いつもいつもオウム返し・・なんですね。
柴田理恵:
うー、うーんん・・
相談者:
ん、でも、体には出てくるのか・・やはりすごく、こう、ストレスのためか、太ってしまって。
柴田理恵:
あーはーはー、
相談者:
12~3キロぐらい太ってしまって。
柴田理恵:
んー・・
相談者:
まあ糖尿病、一歩手前・・で、ま現在、そちらの方の、治療も受けて、おります。
そしてまた、◆#$%□&もずっと・・やはりその、5年前に買った服が全然体にあって来ないので、
柴田理恵:
うん
相談者:
その・・無理やりこう、着ているという、
柴田理恵:
あー・・はい
相談者:
感じですかね・・あの、
柴田理恵:
洋服とかには、こ、
相談者:
か、洋服に構わない。
はい、そうですね、
柴田理恵:
あー、は、は、は、は
相談者:
はい・・その、自分がどう見えているのかな?と、言うふうに思ってしまって。
な、息子が一体・・その周りの職場の人にはどう映っているのかな?って今は心配してるところ・・もあります。はい。
柴田理恵:
うーん・・
ちょっと仕事・・が問題あるとか、そういうのは、ないわけですか?
相談者:
はい、そういうのは全くう・・はい、あのう、
柴田理恵:
じゃあお仕事はちゃんと、できてるわけですか?
相談者:
そう・・だと思うんですけど、全く何も・・本人が「大丈夫」の一言で、伝えて、くるので、
柴田理恵:
あの大学生の時の、
相談者:
はい
柴田理恵:
その最後に、遺書書かれ・・て。
相談者:
はい、はい。
柴田理恵:
そんとき何か、あったんですか?
相談者:
途中から、全然メールも電話も通じなくなって、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
すごくこちらが、胸騒ぎがして、下宿に行ったら・・息子がもう食べ物全部ない状態・・教科書何もかも全部、無い状態で、
柴田理恵:
うん
相談者:
遺書、を、私に渡したっていう、そうゆう状況・・
柴田理恵:
あー・・
相談者:
でした。
はい。
柴田理恵:
うん
相談者:
そしてロープも、なんか置いてあったので、
柴田理恵:
あーーー?
相談者:
もうあの時は・・はい、ひ、恐ろしかったです。◆#$
柴田理恵:
なんでその・・その時にそんな、遺書を書くほどね?
相談者:
は、っええ・・
柴田理恵:
その、引きこもってしまわれたんですかねえ?
相談者:
単位もれていた、就職もきまった、自動車の免許を取ったとか、そういった・・全くそれはもう、架空の話だったんですけど、それを全部・・親に報告してきていたので。
自分の、言った嘘が・・あの彼を、苦しめていたのではないかなあ・・と
柴田理恵:
そ、学、校も行かなくなって、単位も取れてないし、
相談者:
はい
柴田理恵:
免許も取れてないけれど、
相談者:
はい
柴田理恵:
・・ご両親には、心配かけないように、
相談者:
はい
柴田理恵:
「出来た出来た」っていう風に、
相談者:
そです。
柴田理恵:
言ってたわけですか。
相談者:
はい、そうですね。
柴田理恵:
あー・・
相談者:
「も、就職も決まった」と言ったので、
柴田理恵:
真面目な方なんですねえ、やっぱり。
相談者:
ああ、そうですね。ち、ちょっとそうだったんだと思います。親がそのまあ、追い詰めてしまったという、ところもあるかと思います。もうちょっと早く・・
柴田理恵:
その、追い詰め、てしまったって・・ご自分で、なんか、
相談者:
ええ
柴田理恵:
「こういうこと言っちゃったなあ」とかっていうのはあるんですか?
相談者:
いやあー・・「どんな職種につきなさい」とか、そういった、
柴田理恵:
うん
相談者:
ことは全く言ってなくて、も・・
柴田理恵:
うん
相談者:
息子自身が自分で、
柴田理恵:
うーん
相談者:
やっているのだと・・お、ま、信じ込んで、しまったので。
柴田理恵:
うーんーー・・
相談者:
はい、はい・・ただ、ま、遺書の内容も、本人は・・「もっと早く、相談できれば良かったんだけれど」、
柴田理恵:
うーん
相談者:
あの「ごめんなさい」っては内容が書かれていました。はい、はい・・
柴田理恵:
あー・・
相談者:
親がもうちょっと関心を持って(ため息)・・ちょっと変だなと思ったら、もっと早く・・クリニックで、
柴田理恵:
うん・・
相談者:
は、治療、受けさせて、
柴田理恵:
うん・・
相談者:
あげられたら良かったかな。
まあ、今の状況にはなってなかったんだろうな、と。
はい、その辺は、すごい非常に、後悔・・してますね、はい。
柴田理恵:
ほー・・このご長男の方と、ご連絡取ったりは、
相談者:
はー・・
柴田理恵:
しないんですか?
相談者:
家族と一緒に居ると、なんか気分が、
柴田理恵:
あー・・
相談者:
そわそわするというか、おちつかないということなので。
もう、あの、家族との・・そのコミュニケーションは、
柴田理恵:
うーん・・
相談者:
ほとんど、ありません。
柴田理恵:
あー。そ、お父さんともないってことなんですよね?
相談者:
はい、全然ないで、
柴田理恵:
うーん・・
相談者:
もう、ここ・・10年ぐらい無い、んじゃないでしょうかねえ。
柴田理恵:
子供の頃から、お父さんとそんな、交流をもたなかったという、こと、でも、ないんですか?
相談者:
でも、そうでもないです。
その大学・・中の3年半の中で、
柴田理恵:
うん
相談者:
なんか息子の、人格が変わってしまったような、
柴田理恵:
うーん
相談者:
印象があります。はい。
柴田理恵:
でもまあ、治療を受けながら、
相談者:
はい
柴田理恵:
卒業はなさったわけですよね?
相談者:
あ、はい、そうですね。はい。
柴田理恵:
で、その後に、専門学校も・・行かれたわけですもんね?
相談者:
はい、はいそうですね、はい。
柴田理恵:
うん。
その頃は、お元気、だったんですか?
相談者:
はい
柴田理恵:
ちゃんと、就職、なさってますもんね?
相談者:
はい
柴田理恵:
じゃあ、あの、ご自分でちゃんとこう、やれてる方なんだなあって
相談者:
ああ
柴田理恵:
いう風には、思うんですが。
相談者:
大学生の時の・・い、遺書ということが、やはり、どうしても親としての、心に引っ掛かるものが、ありまして・・
柴田理恵:
ううーうん・・
相談者:
はい。
柴田理恵:
連絡を取らないのは、
相談者:
はい
柴田理恵:
その、ご両親とか、まあご家族の方とだけでえ、
相談者:
はい
柴田理恵:
このお、友達関係とか、
相談者:
うーん・・
柴田理恵:
そういうのはどうなんですか?
相談者:
そうですね、そういったことも聞きたいんですけれども。
柴田理恵:
うん・・
相談者:
まったく何を、言っても、話してくれないん、ですねえ。
柴田理恵:
ふんふん・・
相談者:
うーん・・「職場の人は親切か?」とか、
柴田理恵:
うん・・
相談者:
聞くんですけど、は、も、「はい」、も、もうその一言で。
詳しい内容というのは、ほとんど何も、
柴田理恵:
んーん
相談者:
わたくしたち親に・・
柴田理恵:
んー・・
相談者:
も、伝えない、
柴田理恵:
んー・・
相談者:
なるんで、おそらく職場でもそうなのではないのかな?と。
かろうじてその・・現在の主治医、の、問診、に対して、答える内容が、唯一、あのわたくし・・が、知れる、息子の今の状態ていう・・
柴田理恵:
あー・・
相談者:
形ですかね。
柴田理恵:
でもそれでも、お母さんが迎えに行くと、
相談者:
はい
柴田理恵:
病院には、一緒に行ってくれるわけですよね?。
相談者:
そうなんです、あー、そうなんですね。
あのお、病院に行く意味っていうのは、ちょっと聞いてみたことがあるんですけれども。
柴田理恵:
うん
相談者:
一度、ああいう◆#$%になったことを指しているんだと思うんですけど。
柴田理恵:
うん
相談者:
「ああいうことになる・・といけないから、ちょっと念のために行っている。」
柴田理恵:
あーあー、
相談者:
「まあ、万が一のときに行ってる」って、本人は、あの、言っています。
柴田理恵:
じゃあご自分としても、その引きこもって、気力みたいなものがない、
相談者:
うん
柴田理恵:
状態だったとき、は、ひどくて。
相談者:
はい
柴田理恵:
今はまだお仕事を続けられてるから、
相談者:
はい
柴田理恵:
まだご自分としては、安定している・・という、状態だってことでしょうかね?
相談者:
あー、そう、かも、知れません。
柴田理恵:
はい、わかりました。今日の、ご相談は、今の、そ、ご病気の長男の方と、今後どのように、
相談者:
はい
柴田理恵:
治療を含め、
相談者:
はい、はい
柴田理恵:
対処したらいいか?っていう、
相談者:
はい
柴田理恵:
ことですね?
相談者:
はい、そうです、はい。
柴田理恵:
はい。
今日の、回答者の先生は、
相談者:
はい
柴田理恵:
精神科医の、高橋龍太郎先生です。
相談者:
あ、はい。
(回答者に交代)
若い男性の一人暮らしって、ちゃんとしたご飯食べて無さそう。
色んな要因があるんでしょうが、心身の健康の為には、きちんと栄養を摂ることも大切なのではないかなと思います。鉄分不足は鬱の一因とか、コレステロール不足は攻撃的になるとか聞いたこと有ります。
相談者さん、龍太郎先生が回答者で、楽になられて良かったですネ
長男さん、障害者手帳や主治医の意見書を申請しているとは思いますが、あれば障害者枠や継続支援就労A型あたりに転職されてもいいのかなあと思いました。
ご相談者さんや旦那さんも相当心配されていると思いますが、皆さんが仰る通りで、相談されて良かったでしょう。皆さん、何とかお体大事にして欲しいです。
少し前の相談で三石先生が「精神異常は個性」なんて言ってたけど、本件相談者の反応が至極普通だろう。身内が「身内の姿を纏って言葉を話す別の何か」として現れたら、そりゃ相談者みたいな反応する。
寛解はあっても完治はない世界なので、諦観した付き合いになるだろう。たとえ身内でも。悲しいけどね。
相談内容が「疾患のある息子への接し方」だから、回答者は龍太郎先生一択になるのはわかる
だけど、この相談者に関しては、加藤先生&大原先生に相談者自身をえぐってもらいたかったなあ
「3年間引きこもっても、親には内定が決まったと嘘をついていた」
「家族といると落ち着かない」
「現在の仕事や友人関係を一切話そうとしない」
この時点で、18歳までの親子のありようがなんとなく浮かぶ
笑顔がないって言うが、相談者夫婦の家庭はどれだけ笑顔があったのか
柴田さんは「親に心配をかけないように」って言ってたけど、そんな気配りレベルじゃない、心を閉ざした人の闇深い絶望を感じる
でも、息子もそんな中から再起して、自力で世の中を渡ってるわけで、相談者もそこを少しは評価できないもんだろうか
遺書のトラウマがあるのはわかるけど、それが心配でお節介を続けてるうちは、息子は相談者には心を開くまい
むしろ、親子の信頼関係が築けてなかったこと、上っ面だけを重要視する相談者自身の姿勢をこそ省みないといけないんじゃないか