親父の借金を連帯保証。愛妻の夢も叶わず借家住まいを強いられた男の恨み骨髄
テレフォン人生相談 2023年3月29日 水曜日
相談者: 男55歳 妻55歳 二人暮らし 長男30歳 長女28歳 次女25歳 それぞれ独立
玉置妙憂:
もしもしい。
相談者:
あ、もしもしい。
玉置妙憂:
テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いいたします。
玉置妙憂:
早速ですけれども、
相談者:
はい
玉置妙憂:
今日は、どのようなご相談でしょうか?
相談者:
はい。私の、両親なんですが、
玉置妙憂:
はい
相談者:
えーと、もう、亡くなってはいるんですけれども、
玉置妙憂:
はい
相談者:
そのお、過去の両親の、行いが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
どうしても、許せずにい、
玉置妙憂:
うーん。
相談者:
その自分の、えーと、その、心といいますか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
感情は、どうしてもコントロールできないと言いますか。
玉置妙憂:
うーん・・わかりましたあ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃ、もう少し詳しくお伺いする前に、
相談者:
はい
玉置妙憂:
まず、お年を、お聞かせください。
相談者:
私、55歳です。
玉置妙憂:
えーと、55歳ですね。
相談者:
はい
相談者:
妻、55歳。
玉置妙憂:
お子さんは?
相談者:
えー、長男が30歳です。
玉置妙憂:
30歳。
相談者:
はい。えー、長女が、
玉置妙憂:
うん
相談者:
2、8歳。
玉置妙憂:
28歳。はい。
相談者:
で、次女が、
玉置妙憂:
次女が
相談者:
25歳。
玉置妙憂:
次女が、25歳。うん。
相談者:
今は妻と2人です。
玉置妙憂:
じゃあ、お子様方は、みんな、独立されて、
相談者:
はい、そうです。
玉置妙憂:
別に住んでらっしゃるんですね。
相談者:
そうです。
玉置妙憂:
うん。ご両親様、亡くなられたということですが、
相談者:
はい
玉置妙憂:
おいくつで亡くなられたんですか?何年ぐらい前の話ですか?
相談者:
父が、
玉置妙憂:
うん、お父さんが
相談者:
約、25年前ですね。
玉置妙憂:
25年前。
相談者:
母が、えー、10年ぐらい前ですか。
玉置妙憂:
お母さんが、
相談者:
はい
玉置妙憂:
10年前。ご兄弟はいらっしゃるんですか?
相談者:
はい。えっと、僕う、の、
玉置妙憂:
うん
相談者:
妹が3人いまして、
玉置妙憂:
妹さんが3人いて、
相談者:
はい
玉置妙憂:
はい。えーと、それで、お父様25年前、お母さんは10年前に亡くなったんですが、その、
相談者:
はい
玉置妙憂:
亡くなったご両親が、されたこと?
相談者:
はい、はい。
玉置妙憂:
が、いまだに許せないという・・
相談者:
そうなんですよね。はい。
玉置妙憂:
うん。それ、どんなことですか?
相談者:
まず、父はですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
すごく、暴力の振るう、父だったんですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
アルコール、がすごく、もう依存してるような形で、
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、飲めば、暴力を振るう。
玉置妙憂:
うん
相談者:
でえ、あのう、僕も何度も、小さいときですね、
玉置妙憂:
うん
相談者:
◆#$%暴力を振るわれたことがあって。
玉置妙憂:
はい
相談者:
で、当然母も・・ほぼ毎日、
玉置妙憂:
うん
相談者:
殴られたり、
玉置妙憂:
うん
相談者:
してたんですね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
で・・かなり、借金もあったようなんですけれども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
それで僕が、20歳くらいになっ、てから、なんですけれども。
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
僕はもう、家を出て、アルバイトしてたんですけれども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
父がどうしても、「家を買いたい」ということで。
玉置妙憂:
家を買う?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん
相談者:
その借、金、をする相手というのが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
近くの身内とか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
知り合いとか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
そういう方々からあ、約1500万くらいの借金をしたんですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
僕が、「保証人になったら、貸してくれるよ」という話・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
だったらしいんですよ。
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
で、あの、僕も、よく考えないで、ハンコ押してしまったんですけれども。
玉置妙憂:
僕が保証人になったってことですね?
相談者:
そうなんですよね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、後から知ったんですけれども、
玉置妙憂:
うん
相談者:
父には、サラ金・・とか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
借金がもう、500万くらいあったんですね。
玉置妙憂:
うん、さらに。さらにね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん
相談者:
当然、返すことができなくて。
玉置妙憂:
うーん。
相談者:
えーと、それを知ったのが、僕が2じゅう・・7、8、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ぐらいのときだったんですけれども。
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
それでえ、ま、その、他の借金は、僕が、父と母を自己破産させまして、
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
で、500万近くあったものは、無くなったんですけれども、
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
保証人になった、物だけが、結局残ってしまって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
私が1000万くらいの、負債を抱えたんですね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
その時もう、僕、おお、あのう、奥さんもいましたんで、
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、相談して、ま、例えば、離婚・・する、ですとか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
いろんな方法を、考えたんですけれども。
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
まあ、妻が、「一緒に払っていこうよ」という、ことで。
玉置妙憂:
うーん、うん。
相談者:
で、約30年かけて、今やっと終わったんですね。
玉置妙憂:
うんん、大変でしたねえ。
相談者:
◆#$%、そうですねえ。で、妻が結婚したときに、「どうしても家が欲しい」って言ってたんですけれども、
玉置妙憂:
うーん。
相談者:
それも、結局、叶うことができなく・・
玉置妙憂:
こっちに、返済してたからね?
相談者:
う、そうですね。
玉置妙憂:
うーんん・・
相談者:
それで、(吸って)ちょうど父があ、亡くなった年が、今の僕の年ぐらいになってるとね、
玉置妙憂:
うーん、うん、55歳ぐらいで亡くなったんですね?
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
うーん。
相談者:
で、思うことが、今「どうしてもその父を許せない」。今も、考えてしまえば、どうしても、こう、涙が出るくらい、
玉置妙憂:
うん
相談者:
憎いんですよね。
玉置妙憂:
うーん・・
相談者:
憎くて、その感情を、コントロールできなくなるんですよ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
これを、もう、何とかしたいなと思ってですね、
玉置妙憂:
うん
相談者:
電話させていただいたんです。
玉置妙憂:
うん。
お母様の方には?
相談者:
(吸って)僕が、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あのう、母と父を、
玉置妙憂:
うん
相談者:
自己破産、する、ときに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
離婚させたんですね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、父が、その後、何年かですぐ亡くなってしまったんですけれども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
母は、離婚して、借金がなくなった途端にですね、
玉置妙憂:
うん
相談者:
遊びほうけるような、
玉置妙憂:
うん。お母さん。
相談者:
形になってしまって。はい。
玉置妙憂:
お母さんが?
相談者:
母がですね?はい。
玉置妙憂:
うん
相談者:
「一緒に、払っていく」っていうことを約束してくれたんですけれども。
玉置妙憂:
家を買った方の借金を?
相談者:
はい、はい。
玉置妙憂:
うん
相談者:
ですが、1回も、お金を・・いただくことなく、
玉置妙憂:
うん
相談者:
10年ぐらい前に、亡くなってしまったんですけれども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
だから、母と父に対する、その怒りというんですかね、
玉置妙憂:
うん・・そっか。
相談者:
どうしても許せなくて。
玉置妙憂:
でね?、妹さん3人いらっしゃるじゃないですかあ。
相談者:
えーと、下の妹っていうのは、だいぶ歳が離れてまして。
玉置妙憂:
うん
相談者:
えーと、こういう問題があったときにも、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まだ、えー、中学生か高校生ぐらいだったんですよね。
玉置妙憂:
うーん。
相談者:
なので、そういう話は、しなかったんですけれども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
上の妹には、したんですけれども。
玉置妙憂:
うん
相談者:
妹自身の家庭も安定してなかったので、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こ、例えば、金銭的に援助を求める・・ってくれ、というようなことも、
玉置妙憂:
うん
相談者:
えー、言うことができなかったんですよね?
玉置妙憂:
うーんん・・じゃ、妹さんたちには、害が及ばないように、
相談者:
はい
玉置妙憂:
お兄ちゃん1人で、え、何とか頑張ってきたっていう、こと。ですよね?
相談者:
だ、はい、(苦笑)そうですね。はい。
玉置妙憂:
うん。で、それで、頑張ってきて、あの、無事返せたんだけど、
相談者:
はい、はい。
玉置妙憂:
「思い出すともう、腹が立って腹が立って」という・・
相談者:
あのう、朝まで、(吸って)寝れなく、なるですとか、
玉置妙憂:
うーん。なるんだ・・
相談者:
ま、今もそうなんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、涙が止まんなくなるですとか、(苦笑)
玉置妙憂:
うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん、そうですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃ、その、
相談者:
はい
玉置妙憂:
コントロールできない、
相談者:
はい
玉置妙憂:
ご両親様への、
相談者:
はい
玉置妙憂:
腹立たしさ、その思いを、
相談者:
はい
玉置妙憂:
どうしてったらいいだろうかあ?っていう、
相談者:
はい
玉置妙憂:
ご相談。
相談者:
はい
玉置妙憂:
ですねえ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん。わかりました。では先生に、お聴きしてみましょうか?
相談者:
はい
玉置妙憂:
今日お答えいただきますのは、弁護士の、
相談者:
はい
玉置妙憂:
大迫恵美子先生です。
相談者:
はい
玉置妙憂:
え、では先生、よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
私も父親がアルコール依存なのでこの男性の気持ち、すごく分かりますねぇ…
妙憂先生の締めの言葉を聞いて思わず涙が出てきました。
どうして自分は父親に優しくしてもらえなかったんだろう、私は子どもたちのこと大切だと思えるのに、子どもを傷つけて何が楽しいのだろう、と生活の至る所で思ってしまうんですよね。
こういう人間は愛されたことがないから愛し方を知らないのでしょうね。
愚かで弱い亡くなった人のことは忘れて奥様とお子さんを大切にしてあげて欲しいなと思いました。
大迫先生の客観的な言葉に、相談者さん救われましたねぇ〜
テレ人に電話かけて良かった!
加藤さんだったらどんな答えだったか分かりませんが、ご相談者さん、長男かつ妹3人なので、手の掛からないよう相当厳しくしつけられたのか?
甘えそのものも許されず、恨みだけが残る結果になったみたいですが、ともあれ、奥さんやお子さんを大切にして余生を生きて欲しいと思います。
この男性と奥様がこれから、穏やかな人生が送れますように祈ります。
玉置先生の、自分の子供を愛せる自分の姿を見ると、愛されなかった自分の姿も見える、そうすると苦しくなる。憎いのではなく、愛してほしかった。って言葉に、私も泣きました。私も愚かな自分勝手な親に育てられたので、悔しさ、苦しさがありますが、私の親への最大の復讐は、私が幸せになる事だと思っています。相談者さんも、ご家族とすごく幸せになってください。
先生御二方ともさすがの回答でした。相談者はこれから憎しみから解放されて幸せになりますよ。
相談者さんの家族を愛する心持ちで、これまで来られた事が、凄く良かったし、愛情豊かにお子達が育っててくれたら、どんな財産より素敵。
父親は、愛を貰えずに、心が弱り、救いを求めた先がアルコール。私の父もアル中、弱さゆえの、、そして子供のような父親が相談者さんに甘えたのでしょう。
この経験が、あなた様を賢明に生きる道へと促してくれたのかもしれません。
これまで支えあってくれた奥さまと、あるもので生きるを楽しんで下さい。
家があろうがお金があろうが、心持ち次第で良くも悪くもなると思います。
恵美ちゃん、さすが‼️
大迫先生の、クールながら親身な語りかけるようなご対応
(いや、クールに聞こえるから説得力がある)
「奥さまには、負い目でなくて感謝」
そして、妙憂先生の最後の愛情あふれるお言葉
ご相談者にとっては神回でした
玉置先生、大迫先生、大好きです!