30年追い続けた小説家を見切った風の統失を高橋龍太郎が追い打ち
テレフォン人生相談 2024年9月19日 木曜日
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 男40独身 両親共に他界 幼いときに妹他界
柴田理恵:
もしもしい?
相談者:
あ、
柴田理恵:
テレフォン人生相談です。こんにちはあ。
相談者:
あ、こんにちは。はじめまして。どうもお。
柴田理恵:
はい、よろしくお願いします。
相談者:
よろしくお願いいたしま、す。
柴田理恵:
今日は、どんなご相談ですか?
相談者:
あたくしは、小説家になるのを目指していたんですが、
柴田理恵:
はい
相談者:
情熱を失ってしまいまして。もう、何をしたらいいかわからなくなってしまったんです。フ(ため息)
柴田理恵:
あーー、なるほど。あなた、今、おいくつですか?
相談者:
40歳になりま、す。
柴田理恵:
はい。
ご結婚はなさってるんですか?
相談者:
いえ、独身です。
柴田理恵:
はい。ご両親とかは、ご健在ですか?
相談者:
両方とも、亡くなっております。
柴田理恵:
あ、じゃあ、ご兄弟は?
相談者:
妹がいたんですけど。
柴田理恵:
うん
相談者:
わ、赤ん坊の頃、お風呂の事故で亡くなってしまったんですよ。
柴田理恵:
じゃあ・・お1人ってことでしょうかねえ・・
相談者:
そうですね、まあ・・天涯孤独ということです。はい。
柴田理恵:
あーー、なるほどお。小説家を目指されてたっというのは、いくつぐらいの頃から、ですか?
相談者:
わたくしが10歳、ぐらいから、◆#$始めたんで、大体、30年ぐらいになりますね、今ね。
柴田理恵:
あー、そうですかぁ。情熱がなくなってしまったってことなんですけど、どういうことなんですかねぇ。
相談者:
両親を、まあ、20歳になる前にどっちも亡くしましてぇ。
柴田理恵:
はい
相談者:
それで、まあ、仕事、うまくいかなかったのと、あと・・ちょっと精神病になりまして。
柴田理恵:
うんうん・・
相談者:
はいはい。
柴田理恵:
いくつぐらいの時にその、ご病気になられたの?
相談者:
兆候は大学生の頃からあったんですけど。
柴田理恵:
はい
相談者:
正確に発病したのは25歳の時です。
柴田理恵:
25歳の時にぃ、えと、なんて、病気ですか?
相談者:
統合失調症です。
柴田理恵:
私、あれなんですけど、どんな症状があるとか、そういう・・
相談者:
一般的には幻覚幻聴があるって言われてるんですが、
柴田理恵:
はい
相談者:
わたくしの場合は、幻覚とか幻聴ではなくって。なんていうか、こう・・ 症状が出てくると、まあ、カッとなって、騒ぎ出すみたいな、そういった症状が出て◆#
柴田理恵:
あの、カッとなって、騒いでし、しまう、という症状が、おありになるんですね?、今もおありになるんですか?
相談者:
今は、服薬で抑えておりまして、特に、一般、生活は、変わらないんですがあ。
柴田理恵:
うん。
相談者:
ただまあ・・「統合失調症があります」というと、就職などで、当然不利になりますので。
柴田理恵:
うん。
相談者:
今やってる仕事について話しますと、
柴田理恵:
うん
相談者:
B型作業所というのはご存知でしょうか。
柴田理恵:
B、型、作業所?
相談者:
はい
柴田理恵:
それ、は、私、知りません。どんな・・作業所なんですか?
相談者:
ええと・・まあ、いわゆる、障害者、等の、リハビリ、のための、就労施設でありまして。
柴田理恵:
うん。
相談者:
時給、200円300円ぐらいでえ、簡単な作業をするという、そういう仕事なんです。
柴田理恵:
あー、そうですか。そこで、今、お仕事なさって、生活なさってるわけですか?
相談者:
お、お恥ずかしながら、生活保護を受けておりまして。まあ、自活できてないというか。だ、今まで、仕事したというのも、アルバイトをしたんですけど、
柴田理恵:
うん
相談者:
どうも人間関係に恵まれなくって。恥ずかしながら、(含み笑い)自活できてた、話がないんですよ。
柴田理恵:
うん、うん。
で、小説家を目指してらっしゃったんですけど、
相談者:
はい
柴田理恵:
何かほら、懸賞に応募するとか、作品を仕上げるとか、そういうことは、あ、おありだったんですか?
相談者:
本にしたら、まあ、20冊ぐらい、出せるような、ぐらい書いて、
柴田理恵:
うん
相談者:
新人賞に送ったりしましたが、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、(含み笑い)どこも引っかからないで、ッヘ(苦笑)というか。何分、独学なんで、どうやって書いたら、もう、手探りというか。まあ、そんな感じでやってきてしまったんで、はい。
柴田理恵:
うんふんふんふん。そうやってえ、小説家目指して色々書いてらっしゃったけど、
相談者:
バサバサ(風の音?)
柴田理恵:
いつ頃から、情熱、っていうか・・なくなってしま、ったんですかねえ。
相談者:
5年前にまた、統合失調症の、まあ、薬をしばらく飲んでなかった時期ありまして、ついぶり返す◆#$%□&ありまして。
柴田理恵:
いや、少し、ぶり返してこられた
相談者:
◆#$
柴田理恵:
5年前、ぐらいに、お、
相談者:
病気のひどいぶり返しがあったんです。
柴田理恵:
ああ、はあ、はあ、はあ。
相談者:
それで、まあ、再入院しまして。
柴田理恵:
うん
相談者:
そこで、◆#$%1年間ぐらい入院、する羽目になったんですけど。
柴田理恵:
うん。
相談者:
で、退院してからは、その時はまあ、34歳ぐらいでしたけど。物語にはこう、主人公が、事件に巻き込まれて、
柴田理恵:
はい
相談者:
成長して。で、事件を解決してという、そういったパターンがあるじゃないですか。
柴田理恵:
はい。
相談者:
あ、結局、みんな、パターンなんだなっていうことに気が付きまして。
柴田理恵:
うん
相談者:
僕が、熱中してたのは、結局パターンなんだという、まあ、そういう・・ちょっと冷めた目で見るようになりまして。
柴田理恵:
そういうことで、情熱が、失われてしまったってことですか?
相談者:
それもありますし、病気のショックもあると思いますし、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、歳を取って、「ああ、人生ってこんなもんなのかな」みたいな、まあ・・ 一瞬だけど、パッと見えたような気がしまして。
柴田理恵:
うん
相談者:
それなんで、◆#$「あ・・こんなもんなのか」という・・
柴田理恵:
うーん・・
まあ、そういうふうに言ってしまえば、身も蓋もないですよね?
相談者:
そうなんです。
柴田理恵:
でも、それ以外のところに、面白みを見出すのが、芸術だったりするんじゃないんですかねえ。
相談者:
そうなんです。
柴田理恵:
うん
相談者:
自分でも、こんな冷めた物の見方しちゃいけないと思ってるんですけど。
柴田理恵:
うん
相談者:
どうしてもそういう物の見方が、は・・なかなか離れないんです。
柴田理恵:
それを、ふと思ってしまってから、書く、情熱がなくなってしまったってことですかね。
相談者:
それもありますし、なんというか・・私の知識量が足りないというか。本の読み込みが足りなかったんじゃないかなあとか、
柴田理恵:
うん・・
相談者:
今になって思うと、思ったりするんで・・
柴田理恵:
(吸って)
相談者:
1から勉強し直しなのかなと思ったり、すると、もう、40になって、この歳から勉強し直しで、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、ちょっと、(含み笑い)弱気になってるんです。はい。
柴田理恵:
うんんん・・
読書は今でも、なさってるんですか?
相談者:
もっと熱量を取り戻そうと思って、面白い◆#$を探したりするんですけど。
柴田理恵:
うん・・
相談者:
1日、数十ページ読んで、「面白いなあ」と思ったりすんですけど。
柴田理恵:
うん
相談者:
次の日から、もう、読めなかったりするんです。
柴田理恵:
それは、ご病気の・・せいとかもあるん、ですかねえ・・
相談者:
それはちょっと、自分ではわからないです。はい。
柴田理恵:
うん・・お医者さん、には、通ってらっしゃるんですか?
相談者:
は、月1回、通っております。
柴田理恵:
うん。お医者さんに、そんなようなこと、お話なさいました?
相談者:
相談しましたが、どうにもわからなくて。とりあえずまあ・・「精神抑制する薬を、健康の範囲内で、減らしてみましょう」とか、それぐらいしか言われませんでした。
柴田理恵:
今日のあなたのご相談は、その、小説家を目指したけれども、
相談者:
はい、はい。
柴田理恵:
その情熱が、少しなくなってしまって、どう、取り戻したらいいか?っていうご相談、ですかね。
相談者:
小説家にならなくてもいいんですけど、まあ、
柴田理恵:
うん
相談者:
これからどうやって生きていこうか、という情熱。
もう、何もする気がなくなって、しまったというか・・
柴田理恵:
うん・・
相談者:
そういうわけなんで。生きる情熱を取り戻したい。そのためには、どういう考え方をすればいいか?、ということなんですけど。
柴田理恵:
(吸って)わかりました。じゃ、ちょっと、先生に、訊いてみましょうか。
相談者:
あ、よろしくお願いします。
柴田理恵:
はい
相談者:
ありがとうございます。
柴田理恵:
今日の回答者の先生は、精神科医の高橋龍太郎先生です。
相談者:
ゴーゴー(風の音?)
柴田理恵:
先生、よろしくお願いしまあす。
(回答者に交代)
30年も小説もどきを書き続けて箸にも棒にもかからない現実を受け入れろよ。心の病なんて甘えた言い訳をやめて、フルタイムの仕事を探して生活費くらい自分で稼げ!
人生をつまらなくする方向を選び続けてきたのかな?
言い訳ばかりして生きてきたのじゃないですか?
独学で・・・って、小説を書くための学校、教師、なんてありませんよ。
統合失調症? 幻覚・幻聴さえ出ていないのでしょう?
精神病なんて症状に合わせて病名を割り当てているだけです。
統合失調症と言う言葉に相談者は自分を当てはめようとしているだけです。
診断されたのはどうして?
退職するため、手帳を貰って障害者年金を受け取るため、のただの手段です。
相談者の、つまらなさそうな話し方。その考え方、態度、
が周りに影響を与えて全て返ってきていた人生だと感じました。
回答者、精神科医かぁ・・・と始めは心配でしたが、
良い回答でしたね。
柴田さん最後の言葉も。
統合失調症なんてお金をもらうためだけの病名で、私は違う。と思って、
まずは自分が楽しめる事を探しましょうね。
相談者の異常とも思える早口 回答者が落ち着いた口調の高橋先生で良かった
早くに妹さんやご両親を亡くした相談者のこれまで生きてきた軌跡はどんなものなのか・・・頼る人も甘える人もおらず、さぞ壮絶だっただろうと想像できます。生きる希望だった小説家への道をあきらめたようですが、
回答者の先生が言われた言葉を聞いて、もう一度立ち上がってくれることを期待します。 私自身にも今日の高橋龍太郎先生のお話は、耳が痛くもあり、迷いの答えを確認できた気がします。 もう自分に厳しいことを言って下さる人は、ほとんどいなくなりましたが、やはり年配の方の言うことに耳を傾けるのは、大事なことだと改めて思いました。
・・・となっている相談者
・・・のまま時間が来て、相談が終わってしまったが
高橋先生以外の回答者であっても・・・で終わりそう。
就労継続支援もA型で廃業が多発するなど、厳しい時代に入っていますが、今所属するB型で頑張れ!
ちなみに、A型は通常雇用に準ずる待遇ですが、諸事情で収益が得にくい状態が続いているそうです。
国が今年に入って不採算事業所の報酬カットなどを始めたことが主原因ですが、正直困りますよねえ。
ところで、ご相談者さんは小説家志望ということですが、両立前提も無理しない範囲でやりましょう。
イソップ寓話の「酸っぱい葡萄」を思い出しました。
ある番組で作家の山本一力さんが「小説家を目指す人は、売れるとか売れないとか、読んでもらえるかなんて関係なく、書かずにはいられない❗という衝動が、まず、ないと。」とおっしゃっていました。
大河の「光る君へ」でも、主人公が「読んでもらうために書くのではない。書かずにはいられないから書くのです。」と言っていました。これは脚本家の大石静さんの気持ちでもあるのでは?
相談者さんにそこまでの思い入れはなさそう。では、彼の小説家になりたいという動機は何か。単なる承認欲求ではないでしょうか。
壮絶な人生ですよね。これを題材にするだけでも結構な小説を一本書けそうなのに。そういう発想がなかったのか、書いたけど認められなかったのか。話を肉付けする力がないんでしょうね。
小説家になれなくても、趣味で何か文筆活動を続ければいいのに。
相談をきいていて、今の相談者さんの精神状態では面白いものは書けそうにない気がしました。書いたものをいきなり応募する前に、まず誰かに読んで貰って感想をきかなくちゃ。
読書の好きなサークルや同人誌とかあるので、仲間を探してもいいし、練習として作業所の経験を書いてどこかに投書するとか、作業所の新聞を作るとか。文章を書きたい気持ちがあるなら趣味でもいいから続けてみては?
小説家になりたいから書くのか
書かずにおられない物があるから書くのか
この方はどっちなのだろうか。
しかし普通の人よりもハードな人生経験をお持ちなのだから
いつかきっと何か書けるのではと思う。
それこそ作業所での体験などいくらでも題材があると思う。
どうしても形に残したいなら自費出版という手もあるし
ネット上で小説を公開すれば誰かは読んでくれるかも。
小説を書く人のほとんどが売れないまま終わるのだろうが
それでも書く意味はあると私は思う。
高橋先生は精神科医だが美術品コレクターとしても有名だそうで
芸術を愛する人の目のアドバイスは新鮮だった。
夢破れて途方にくれる。次の生き甲斐なんて簡単にみつかるわけもなく… そんなときは、悪足掻きせず淡々と生きていくのがいい。特に精神状態が悪いときは 流れに身を任せたほうがいいですよ。
アートコレクターの精神科医が、芸術家志望のメンタルの患者さんを押さえ込みで一本取っちゃった、そんな印象
同じご病気のある草間彌生さんって芸術家もおられるし、創作活動の方向性を変えたら、龍太郎先生のギャラリーに飾られるかもしれないな
そもそも、病気がなくても、40になれば記憶力も思考力も若い時よりは落ちるし、なんとなく人生の先が見えてきて、ミッドライフクライシスに陥って虚しさを感じる人は普通にいる
相談者の場合、それに加えて家族もいない、メンタルの不調がある、物書きになる道もほぼ途絶えた、ってんで、本当に気力が湧いてこないんだろうな
単純にインプットが足りなかったからアウトプットするものが尽きた、ってこともあるのだろうけど
龍太郎先生に変わったら黙りこくっちゃって、相談者さん全然納得してなさそうだったけど、どんな回答なら満足だったんだろうか
この身の上で「今から楽しいことを探せ」って他人に言われるのも酷な話とは思うし、お薬の影響もあろうけど、日々の生活の中で何かに喜怒哀楽を感じないと、人生に張り合いがなかろうし、書くことも見つかるまいよ
加藤先生がいつも引用されるシーベリー曰く
「どうにもならないときは「あなたが変われ」というメッセージ」
自分にしか興味がない人、想像力がない人は小説なんか書けないよという相談。ブログ書いて人気出たら続けたらえ~んちゃう?
B型作業所〇△日記、を書けば良いと思う。
早口は相手に良い印象を与えない、勉強になりました。
自分も幻聴、幻覚のない統合失調症患者ですが、体調が良いときは色々出来そうな気がするけど現実は苦しいです。このコメント欄を見ると無理解の人も複数いますね。申し訳ありません。
小説の賞の選考している人が告白してた。
一次二次選考で落とすのは「若い嫁と地位と財産が天から降ってくる男が主人公」の小説とのこと。
なろう系にすら引っ掛からない小説を相談者も書いてきたのかも。
高橋先生に介錯されて良かったと思う。
「日常を大切にしてないように見える」と指摘されて怯むあたり、とても小説家に向いてるとは言えない。
どうか、これからは行政のお世話になって静かに暮らして欲しい。
相談者は真に誰かの世話が必要な存在だと思う。