施設では評判良く息子の前では豹変する父親と男のジレンマ
テレフォン人生相談 2025年12月29日 月曜日
相談者: 男63独身 施設に入所した父97 母は他界 兄がいる
今日の一言: 人間の欲求は抑えることができるけれども消えることはありません。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
お世話になりますう。
加藤諦三:
はい。最初に、年齢を教えてください。
相談者:
はい。ええ、63歳になります。
加藤諦三:
63歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?、お一人ですか?
相談者:
えーと、ずっと一人で、おります。
加藤諦三:
え、ずっとひと・・はい、わかりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談でしょうか?
相談者:
97歳になる父親が、4ヶ月ぐらい前に、老人ホームに入りましてえ。
加藤諦三:
はい
相談者:
まだ、数ヶ月ということですので、
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっとあのう、落ち着くまで、様子を見てたんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ようやく、そろそろ、落ち着くかなあと思った矢先にですね、「老人ホームを出る」・・と言い出しまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、「嫌だ嫌だ」っていうようなことを、言い始めたんです。
加藤諦三:
はい、はい。
相談者:
それで、「どうしたの?」ったら、「いやもう、耐えられないんだ」と。
加藤諦三:
・・
相談者:
それが、まあ、2、3回続きまして。あのう・・
加藤諦三:
◆#$「耐えられない」というのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
どういうことで、
相談者:
はい
加藤諦三:
嫌になったんですかね?
相談者:
(吸って)
加藤諦三:
はい
相談者:
父は、あのう、おそらく・・アスペルガーだという、私が、思いがありまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
自閉症的な、ところがあった、父が、耐えられなくなってしまったんじゃないのかなあという、思いもあるんですが。
加藤諦三:
ああ、はい、はい。
相談者:
・・
加藤諦三:
で?・・もう、施設を出たい、耐えられないということの、理由は、どんなこと・・
相談者:
もう、なんか、あのううう、ここは、もう、しょっちゅう人が出入りしてて、うるさくてしょうがないっていうような、言葉が出て、おりました。
加藤諦三:
「うるさくてしょうがない」?
相談者:
はい。
もう、しょっちゅう、なんか、こう・・自分の部屋に、「体温を測りに来ました」「お水をお持ちしました」
加藤諦三:
あー、はいはいはい。
相談者:
・・それが、もう、「鬱陶しい鬱陶しい」っていう形で、訴えは、ありまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで・・2、3週間前から私があのう、父親の様子を見に行くと、もう、あの、「出たい出たい」という形で・・ちょっと興奮し始めることが、あったものですから。
加藤諦三:
はい
相談者:
老人ホームの、あの、職員の方に、「父のちょっと、最近様子がおかしくなりまして。何か、ちょっと、興奮を抑えるような形で、方法はないでしょうか?」って、お尋ねしたところ、
加藤諦三:
はい
相談者:
「いやあの、スタッフに対して、全く穏やかで、いつもニコニコしてて。なんにも、あのう・・お父さんが問題を起こしているようには思えない」
加藤諦三:
はい
相談者:
「何かしてくださいって言われてもこちらとしても方法がない」
加藤諦三:
はい
相談者:
ふで、まぁ、看護師さんの方に、ちょっとまあ・・「興奮してしまうので、何か精神安定剤みたいなのを服用できないのか?」っていうお話をしたんですけども、
加藤諦三:
ばい
相談者:
やはり、「お父さんは、いつもあのお、穏やかで、ニコニコしてて、そんなことは考えられない」
加藤諦三:
はいはい
相談者:
・・それで、何度かこう、私、父のとこ行ってた時・・ちょうど先週なんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
あのう、もう、布団を叩きながら、「なんでお前は俺のことが分かってくれないんだ」・・もう、「俺はもう出るんだ出るんだ」っていうような形になりまして。
加藤諦三:
ああ・・
相談者:
私も、ちょっとそこの職員さんが対応していただけないっていうか、分かってもらえないので。役所のあの、お年寄り相談センターの方にちょっと相談してみたところ、
加藤諦三:
はい
相談者:
「もしかしたら、あなたが行くことによって」、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「引き金になっているので、しばらくもう、あの・・そちらの、老人ホームに行かずに、スタッフの方にお任せしたらどうか」っていう、提案を受けました。
加藤諦三:
うん
相談者:
それで、先日、兄と2人で、父の様子をお伺いしようかなと思った時に、
加藤諦三:
うん
相談者:
役所の、スタッフの方が、「今度はお兄さん一人で行って、とにかく、お父さんの様子を見てきてください」と言われまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
兄が行ったところ、やはりあのう、「ここを出たい」と。
もう、なんか、わけのわかんないことを繰り返しながら、父親、喋ってたっていうのを、兄から聞きました。
加藤諦三:
はい・・で、今日の相談というのは、その、お父様・・
相談者:
はい
加藤諦三:
に対して、あなたが、どう接したらいいか?ということですか?
相談者:
はい。あのう、おっしゃる通りで。私はどう接したらいいのかということと。あと、あのう、今、ちょっと、興奮状態にあるものですから。もう、対応に関してはスタッフにお任せして、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ええ、もう・・そのまま、ちょっと、何かあった時だけ連絡をいただくような形で、対応、してもらって、いいのかっていうことが、2点目。
加藤諦三:
はい
相談者:
3点目が、わたくしの自宅から、その、老人ホームまで、大体、2、3キロの距離にあるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
父が、毎週楽しみにしている、個人的にやってらっしゃるマッサージ店があるんですけども。
そこが、私の自宅から、500メートルのところにあるんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
先日、ちょっともう、父が興奮してしまったために、老人ホームのスタッフの人に、整体のところに、送迎をしてもらったんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
今後は、私は、もう、ちょっと、携わらないようにして。あの、マッサージ店に、行けばいいのかなとは思ってはいるんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
もうそうやって、なんていうんですか、興奮状態にいる、父を、外に出すことによって、割と家が近いもんですから、極端なことを言うと、脱走してしまうんじゃないのかなっていう、懸念が、ありまして。
加藤諦三:
ええ
相談者:
その辺で、マッサージにも通わせていいものなのか?っていうのが・・質問の内容なんですけども。
加藤諦三:
あ・・わかりました。今日はその・・ご相談に対して、医師で医療ジャーナリストの、森田豊先生がいらしているので、伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)