死にたいけど死ねない。ああ言えばこう言う未婚79歳の女
2014年9月20日 土曜日
相談者: 女79歳 未婚
パーソナリティ: 勝野洋
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイシスト)
相談者:
生きていたくないの。
勝野洋:
はい?
相談者:
もう、生きていたくないの。
勝野洋:
あー、そう・・、あなた、おいくつですか?
相談者:
79歳
勝野洋:
家族構成教えて下さい。
相談者:
一人です。
勝野洋:
お一人?
相談者:
ずーと一人。
勝野洋:
お子さんもいらっしゃらない?
相談者:
結婚1回もしてないの。
勝野洋:
いま、どうやって・・
相談者:
生活保護で。
それはありがたいんだけどね。
生きてても、、なんか疲れちゃって。
身体もあちこち悪いし、お医者さんにかかるとお金かかるし。
医療費かさむ、かさむって、世間から言われるし。
友だちもいないしね。
だから・・楽にあの世に行きたいな、って思って。
なんか、いい方法ないかな、って。
こんなこと、教えてくれるわけないのにね、かけてしまったんです。
なんだか、毎日、若い人がね、(泣)自殺するって聞いて、分かる、その気持ち、私と同じです。
私だけじゃなくって、若い人もいるんだからね。
なんて、冷淡なんだろう、って、世の中は、って思いました。
勝野洋:
あのー、あなた、友だちも誰もいない?
相談者:
いません。
勝野洋:
例えば、動物を飼っているとか。
相談者:
私、動物だめなんです。
埃がダメだからね。
猫でもなんでも、毛が喉に入って、咳き込むしね。
身体もちょっと異常なところあって、過敏症っていうかね。
だから、なんにもいいことない。
勝野洋:
何か趣味みたいなものは?
相談者:
趣味なんて、そんなもので慰められる人生だったら、生きててもいいけど。
趣味なんて、そんなもの、何の役にも立たない。
趣味で慰められる人生だったらいいけど。
勝野洋:
いつ頃から死にたいと思うようになったんですか?
相談者:
小さい頃から。
勝野洋:
小さい頃から?
小さい頃って、いつ?
相談者:
商売やってて、学校入る前からもうこき使われててね。
勝野洋:
どんな商売?
相談者:
酒販売店。
勝野洋:
それで、お父さんと、お母さんは・・
相談者:
父は商売が忙しくてね、私が5つか、4つのときに死んじゃったのね。
兄が跡継いで、苦労したんだと思うんだけど。
やっぱ商売って大変だな、っと思ってね。
勝野洋:
お姉さんがいらっしゃるんですか?
相談者:
ええ、いますけど、死んじゃったもう。
やっぱり、家族ごと、商売にこき使われて、結婚して、やぶれて、出てきて、破綻して、死んじゃった、もう。
勝野洋:
兄弟は、お姉さんだけ?
相談者:
兄も死んじゃったし、母も死んじゃったし、みんな死んじゃった。
あと、今日か、明日かっていう兄が遠くに一人いるけど、それだって、家族があるしね。
じゃぁ、▲◇$%・・から、私一人でね。
職業には、恵まれたけど、何やっても長く続かない。
一番最初はお役所に勤めていたの。
勝野洋:
それはいくつくらい?
相談者:
20代。
みんな職場結婚でね。
あー、私もこのままだと、職場結婚するな、って、だから辞めちゃったの。
勝野洋:
当時から、結婚には夢を持っていなかったんですか?
相談者:
結婚には全然夢がないの。
家庭生活が、家庭生活だったからね。
酒の、あれだから、酔っ払いばっかり来るわけでしょ。
勝野洋:
家がね。
相談者:
そんなばっかり見てきちゃうし、親は早く死んじゃうし、それで、意気喪失・・。
いい仕事したときもあったけどね、そういうのは、ほんの一瞬ですもん。
勝野洋:
それは、何歳くらいのとき?
相談者?
それは、24歳のときね。
私もいいことやったなー、って・・
勝野洋:
どんな仕事ですか?
相談者:
ちょっと言えないけど、いい仕事だったなー、っと思って。
だけど、そのいい仕事も、認めてくれた人は認めてくれたけど、上司はね、生意気だ、なんて言ってね、叩かれたんですよ。
そういうこともあったしね。
ほんの一瞬だけ。
あとは何やっても疲れちゃって。
勝野洋:
若いときからですか?
相談者:
そう、何やっても続かないの。
友だちはみんな、そのときのままよく勤めているなーと思ってね。
そういっちゃ悪いけど、のんべんだらりとやってれば、務まるわけでしょ。
それもできないの、私は。
勝野洋:
どうして、だめなんですか?
相談者:
ダメなの。そうゆうの、身体がだるくて、堪えられないの。
勝野洋:
体が弱いんですか?
相談者:
弱いっていうんじゃないんですけど、ダメなんですよね。
勝野洋:
別に悪いところは無いんでしょ?
相談者:
今、一番苦しいのは喉ね。
喉は何かあるかなー、って思うんだけど、お医者さん行こうと思うと、お金かかるし、・・
だから、生きてても面白くない。
勝野洋:
でも、あの、今まで、面白いことありませんでした?
相談者:
面白いこと?
勝野洋:
楽しいこととか。
相談者:
楽しいこととかないね。
勝野洋:
えーー、若い時から?
相談者:
うん。
今の世の中は、ほんとに優秀な人か、強ーい人とか、鈍感な人とか、要領のいい人とか、そういう人は生きられるけど、気のちっちゃい人とか、真面目すぎる人とかは生きられないね。
毎日、自殺者見れば分かるもの。
よく死ねるなーと思って、私、死ぬ勇気さえないから、最低だね。
勝野洋:
そんなことないですよ。
相談者:
ほんとよ。
勝野洋:
いやいや
相談者:
私、自殺する人の気持ち、ほんとによく分かるの、だけど、自殺すらできないんだから、私、ほんと最低の人間だぞって思ってね。
体力も、▲◇$%も、精神力もないし、どうしたらいいかと思って電話したんだけど、答えてくれるわけはないよね?
勝野洋:
それがご相談内容ですね。
相談者:
(笑)そうです。
可笑しいでしょ?
勝野洋:
いや、可笑しくないですよ。
生きるってことは基本的なことですからね。
でも、僕なんか、個人的に思うことは、生き続けるってことが大事なことだと思いますよ。
相談者:
それが、苦しいねー。
勝野洋:
いやいや、だから、生きるってことは苦しさも伴いますよ。
楽しさも伴うし、でも、それって考え方じゃないですか?
今、あなたの話を聞いていると、全部がマイナーなんですよ。
否定なんでよ。
相談者:
そう。
勝野洋:
自分を否定したり、人を否定したり・・
相談者:
そのとおりだもの
勝野洋:
だから、その否定の中に何も生まれないですよ。
相談者:
生まれないのは分かっているの。
分かっているけどどうしようもないの。
勝野洋:
どうしようもないんですね。
(回答者に交代)
マドモアゼル愛:
今、あなたが悩んでいることに、答えがないってこともご自身で分かっているわけじゃない?
で、ここから、元気を取り戻す精神力もないと仰るじゃない?
そういうことだと、これからも変わらないよね、これ。
相談者:
変わらないね。
マドモアゼル愛:
でも、どうにもならない中で、解決法って、僕、あると思うんですよ。
相談者:
(泣く) どういう解決法ですか?
マドモアゼル愛:
これが私の人生だったと受け止めることです。
相談者:
はー、やだ。
自殺する人に対して、▲◇$%ない。
マドモアゼル愛:
ご自身の人生だって、死にたいと思うこともあったわけでしょう?あなた。
相談者:
ずっと、死にたかった。
マドモアゼル愛:
そうだよね。
そこで生きながらえてきたものが、何かあるような気がする。
それを、自殺した人は知らないで、気の毒に、と思うことも、もしかしたらあるのかもしれないよ。
あなた、自分で評価していない、自分の命に対する、なにか素晴らしいものは、もしかしたら、持っているんじゃないの?
相談者:
分からない。
どこに行っていいか分からない。
私に行き場所は無い。
マドモアゼル愛:
今、行き場所は無い、寂しい人生ではあるよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
でも、これが自分の人生だったら、しょうがないよね。
相談者:
しょうがない・・
マドモアゼル愛:
しょうがない。
相談者:
はい、冷淡な言葉ですね。
マドモアゼル愛:
ううん。
幸福な人の人生もあったでしょ、世の中には。
相談者:
世の中にはね。
マドモアゼル愛:
いっぱい。
ものすごい、あなたより不幸な人生もありましたよ。
相談者:
ありましたよ、そんなこと言ったらキリがない。
マドモアゼル愛:
ちょっと待って。
相談者:
でしょ?
マドモアゼル愛:
ううん、僕はそうは思わない。
79歳という年齢は、その数ある中で、たまたま、私は、こういう人生を生きたんだっていう・・
相談者:
開き直りですか?
マドモアゼル愛:
一種の開き直りです。
相談者:
あーやだ。
マドモアゼル愛:
それによって、幸福な人生も、あたかも、自分の命と同じであるということが分かっていくんですよ。
あなたは、まだ自分だけにこだっているんだと思う。
自分の不幸だけにこだわっているんだと思う。
相談者:
いや、そんなことないですよ。
マドモアゼル愛:
そしたら、受け入れらるよね。
じゃ、これから変えますか?
相談者:
変えられない。
変えられるくらいだったら電話しないものね。
マドモアゼル愛:
受け入れられた方が楽にならないかな。
相談者:
受け入れるって、どういうことですか?
マドモアゼル愛:
だって、しょうがない。これが、私の人生だったんだもの。
相談者:
あきらめってことですか?
マドモアゼル愛:
あきらめとは言わない。
相談者:
あきらめ?
マドモアゼル愛:
こういう人生もあなたが選んで、あったんだよ。
それは、意味があることだと思うよ、僕。
そして、同じ、生きた、っていう意味においては、むなしい人生も、喜びの人生も、一つの役柄を与えられた芝居の役者であったかもしれないじゃない。
だから、こんな、むなしい人生でも、これが私の人生だった。
私の人生は寂しいけど、私は生きたんだよ、という物語ができたら、みんなが喜ぶよ。
あなたと同じように苦しんでいる人がみんな救われていくじゃない。
その責任があるんじゃないの?
相談者:
なんかいい法がありますか?
マドモアゼル愛:
僕は悪い人生だとは思っていないの、あなたの人生が。
相談者:
いやー、でも苦しい。
マドモアゼル愛:
でも、変えられないんだもの。
相談者:
そう言われたら終わりだね。
マドモアゼル愛:
それが残酷だとしら、じゃぁ変えましょうね、変えるとしたら、簡単だよ。
毎日、朝7時に起きて、毎日散歩してみなさいよ。
それだけで人生は変わるよ。
相談者:
変わらないな。
マドモアゼル愛:
変わらないと思っているでしょ?
やってないよね、でも。
僕の言っていることが正しいとは言わないけども、あなたは自分をも変えられない、って言ってるんだよ。
そして、この不幸から逃れられないって言っているんだよ。
そして、散歩をすれば、人生変えられるのに、あなたは、やってもいないのに、変えられない、って言っているんだよ。
相談者:
散歩なんて、どういう意味があるのかね。
マドモアゼル愛:
散歩が生き甲斐だっていう人、いっぱいいるよ、世の中に。
相談者:
はーーー、羨ましいね。
マドモアゼル愛:
ううん。
やらないのに、あなた、それほど、偉いんですか?
相談者:
偉いとは思わないけど。
マドモアゼル愛:
じゃ、この矛盾はどこにあると思う?、あなたの。
誰かに助けてもらって、自分の人生を変えようとしてきたからなんだよ。
相談者:
そう、そう、当たり。
マドモアゼル愛:
だから、苦しいんだよ。
相談者:
そう。
どうしたら、いいんでしょうね。
マドモアゼル愛:
だから、それも認められないんだったら、自分で受け止める以外無いじゃないですか、と言っているんです。
この不幸を受け入れることです。
私の人生は不幸だった、と受け入れられたら、どうなると思う?
全然、苦しくなくなるのよ。
やっぱり、あなたが生きていることに何か意味があるのよ。
相談者:
やっぱり、先生、▲◇$%ことおっしゃいますね、哲学的ですね。
マドモアゼル愛:
んーー。
相談者:
ねー。
マドモアゼル愛:
だって、なんで人間って、70も80も、ほんとに輝く青春だけで終わるんだったら、20、30で死んじゃったっていいわけじゃない。
やっぱり、振り返って、自分の人生が、どんなに、苦しかろうが、喜びであろうが、何か受け止めて、そして、色々な生き方は、不公平もあるかもしれないけども、同じ命を生きたんだっていうところに気づくために、人は長生きするんだと思うよ。
だからね、あなたが生きてるんじゃないんだよ。
生かされているから、今生きていられるんだよ。
相談者:
あー、そう言われると、ヤダー。
なんで、私は生かされているのか・・
マドモアゼル愛:
生かされてるんですよ。
死ぬときまでは、いくら死のうとしても、死ねないよ。
生かされてるんだから。
相談者:
あきらめしかないですかね。
マドモアゼル愛:
ううん。
諦めではない。
認めることだよね。
何か意味があったのよ。
相談者:
言い換えればね・・、ものごと、悪いことでも、言い換えれば、良いことに聞こえますからね。
マドモアゼル愛:
そうです、それでいいんです、ほんとにそうなんですよ。
あざなえる縄の如しなんですよ。
だから、悲しい日っていうのは、喜びがすぐそばまで来てることなんだよね。
だから、あなたの人生も79、かなり押し迫ったものの、そこの年齢でしか分からないものがある気がする。
相談者:
先生、立派ですね。哲学者ですね。
マドモアゼル愛:
だから、それぞれの立場で。それぞれの人生が生かされているんだってことはね、・・
相談者:
(笑)それが▲◇$%
マドモアゼル愛:
あと勝野先生に、もう一回、伺ってみましょうね。
(再びパーソナリティ)
「自分に頼って生きる83歳の女性」の対極。
2016年秋の深夜ドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか」の最終回を彷彿とさせられた。不動産を営む姉妹が吉祥寺以外の街をクライアントに紹介して、多くのクライアントは新たな物件と人生観に納得して契約するのだが・・・最終回だけは趣が異なっている。最終回のクライアントは「でも」が口癖だった。紹介された物件に「でも」を重ねて不契約となる。ちなみに最終回クライアントが物件探していたのも「漫画家になるために上京したもののバイトに明け暮れて、ルームメイトから『話が違う』と追い出されたから」。
本件の相談者も否定することが口癖になっていたのだろう。「死ぬこと」すらも無自覚に否定して。多少は生きづらさを抱えて周囲からはじっとりとした嫌悪を向けられながらも生きることはできたという例。
回答者はなにわかってないと思う
助けてあげて欲しかった
自ら助かろうとしない人を助けることはできません。
よしんば助かったとしても、また元に戻るでしょう。
その助けてくれる誰かはその人のそばに永遠にいるわけではないのだから。
それを見付けることさえ出来なかったのなら、それを納得するしか本当に方法はないと思いますね。
これを書いている人も 回答者もパーソナリティも薄っぺらい事この上ないな 特に最後の死ねば?に対する女性の回答なんて文脈から既に出てる上に想像に難くない 生老病死 なんて基本的な概念も認識してないでこの問答の感想を述べているならただただ無知で愚か 思慮もなく浅はか こんな受け答えしかできない人が人生相談とか害でしかない 今後問合わせてみようと思っていた人がこの記事を見たらなんと思うか 気の毒でしかない
人生の基本的な概念も認識していないで、管理人を批判している無知で愚かなのはあんただよ、あんた(笑)
相談者は気の毒かもしれんが、そんな人生だったんだから、しょうがないよ。
抑々、生保なら、医療費はタダなんだから、医者にも行けないなんてのは全くの言い訳にすぎないわ。
よくこれ載せられたね