叔母を墓に入れない。決めてるくせに悩む67歳のぶりっ娘
テレフォン人生相談 2015年11月25日 水曜日
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 女67歳 母94歳
ドリアン助川:
もしもし、テレフォン人生相談ですう。
相談者:
もしもおし?
ドリアン助川:
もしもし、よろしくお願いしますう。
相談者:
はい、よろしくお願いしまあす。
ドリアン助川:
え、今日はどんなご相談でしょうか?
相談者:
えーと、ちょっとね、お墓のお、ことなんですけど。
ドリアン助川:
お墓?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
相談者:
実はですね、わたしの実家にお墓がありましてね、3代続いているお墓を、あの、94になる母が守っているんですけどね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ちょっと前にですね、母の連れ合い、わたしの父親なんですけど、父親の兄弟から、うちの墓に入れて欲しいっていう話があったんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで、母が今、墓を守ってるわけで、
ドリアン助川:
はい
相談者:
母の意向っていうのを聞いてみたんですよ。
そうしましたら、母は、昔、ちょっと色々あったらしくて、
「一緒の墓には入りたくない」
ということを言うんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
自分の辛かったこともあるし、墓の中まで行って、そういう辛い思いを、したくないっていう母の気持ちがあるので、出来たら、入りたいって言う人を断りたいんですけどお、
ドリアン助川:
はい
相談者:
っていうことなんですよ、ご相談は。
ドリアン助川:
はあー
相談者:
そいで、相談してきてるのが、父の兄弟の人なんですよね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
でえ、ま、わたしから見れば、年上の人で、そんなに喧嘩なんかはしたくないんだけれども、結局、あのお、母の意向をわたしは、尊重したいっていうのが、思いなんですよね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
だから、そういう場合はどうしたらいいかっていうこと・・
ドリアン助川:
はー
相談者:
ご相談したいんですよ。
ドリアン助川:
これは、難しい・・
相談者:
ええ
ドリアン助川:
お悩みですねえ。
相談者:
本人・・本人ではどうすることも・・っていうか、
ドリアン助川:
はあい
相談者:
ただね、わたしは今、母が94なんですけどお、
ドリアン助川:
はい
相談者:
94になって、これから母の言ってることを、あの、聞いてあげたいっていう気持ちもあるんですよね。
ドリアン助川:
はい、はい、はい
相談者:
若い頃に戦争とか色んなので、一生懸命苦労して、今日(こんにち)まで生きてきたわけだからあ、
ドリアン助川:
はい
相談者:
その母の、意向っていうのを、尊重したいっていうのが、わたしの、気持ちなんですよ。
ドリアン助川:
はい
相談者:
だけれでも、その、言って来てる父方のお、親戚の人に対しても、そんな、わたし自身はそういう、確執みたいのは何も無かったのでえ、別にそういうことは、気に、してはいないんだけれど、どのように、ま、断ったらいいのか?っていう・・断りたいっつうのが意思なんですよね。
ドリアン助川:
はあ、断りたいという結論は出てるんですね?
相談者:
いや、結論は母が出してるわけです。
ドリアン助川:
はい
相談者:
わたしは母の意見を、尊重したいっていうのが趣旨なんだけれども、
ドリアン助川:
はい、はい
相談者:
だけど、そこで、向こうに、断ると、やっぱり、高齢の人なもんでね、傷つくだろうっていうふうなことを思ってるわけなんですよ。
ドリアン助川:
はい
とり合えず、まず、基本的なことを、もう少し理解したいので、
相談者:
はい
ドリアン助川:
教えてくださいね。
相談者:
はい
ドリアン助川:
あなた様はおいくつですか?
相談者:
67でえす。
ドリアン助川:
67歳
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、えーと、ご兄弟は?
相談者:
兄弟はいたんですけど、亡くなったんですう。
ドリアン助川:
あー、そう・・
相談者:
はい、はい
ドリアン助川:
で、今、あなた様お一人が、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
あのお、お母さんの、ま、娘として、
相談者:
はい、そうです。
ドリアン助川:
接してらっしゃる。
相談者:
はい
ドリアン助川:
お母さん、94歳、かくしゃくとしてらっしゃいますねえ?
相談者:
しっかりしてるんです。
ドリアン助川:
しっかりしてます?
相談者:
はあい。
ドリアン助川:
もお、
相談者:
頭もしゃんとして。
ドリアン助川:
頭もしゃんとしてる。
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、
相談者:
だから余計に、そういうことが、分るから。
ドリアン助川:
はい
相談者:
はい
ドリアン助川:
は、は
相談者:
余計に辛いっていうのが、記憶に、
ドリアン助川:
ええ・・
相談者:
残ってるんじゃないかなあって、
ドリアン助川:
で、あなた・・
相談者:
わたしは思うんですよねえ。
ドリアン助川:
はい、これは、あのお、お母さまの家系の、お墓ということですね?
相談者:
いえいえ、父・・父っていうか、
ドリアン助川:
はい
相談者:
母は、71年前にお嫁に来てるんです。
ドリアン助川:
はい、はい、はい、はい
相談者:
だから、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
71年前にお嫁に来てえ、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで、あの、父が、17、8年になるんですけどお、
ドリアン助川:
はい
相談者:
他界したんですよお。
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで、あのお、父が亡くなる・・生きて存命のときも、母がそのお墓を守ってきたわけなんですよお。
ドリアン助川:
は、は、はあ、はあ
相談者:
そいでえ、あの、ずうっと自分が守って来たお墓だから、自分の意思を通したいっていう、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
ことなんですよね。
ドリアン助川:
お父様のご家系のお墓ですね。
で、
相談者:
そうですう。
ドリアン助川:
これは、お寺の中にあるんですか?
相談者:
そおなんですう。
ドリアン助川:
お寺の中にあるお墓?
相談者:
はあい
ドリアン助川:
ということは、そのお寺の檀家でもあるんでしょうか?
相談者:
そおですう。
ドリアン助川:
で、えー、もちろんそのお母さまも、お寺さんとは仲良くしてらっしゃるということですね?
相談者:
仲良くっていうか、一般檀家ですからあ、
ドリアン助川:
一般檀家、はい
相談者:
あのお、要するに、あのお、春とか、秋のお彼岸とかね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そういうのは、ずうっと行ってたんですけれど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
88のときに、ちょっと肺炎を患って、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それからわたしが、代行で行ってるんですけどね。
ドリアン助川:
はい、はい
相談者:
それは、ずうっと欠かさずやってたんです。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
はい
ドリアン助川:
ということは、お父様のお、家系の墓ですからあ、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、お父様のきょう、ご兄弟にしてみればあ、
相談者:
はい
ドリアン助川:
もちろん、入る資格はあるよね?ということ、なわけですよね?
相談者:
いえいえ、あの、それでね、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
そういうことをね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
前に、そういう問題があったときにい、
ドリアン助川:
はい
相談者:
お寺さんは、
ドリアン助川:
はい
相談者:
「直系親族じゃないとダメですよ」
って言われたんですよ。
ドリアン助川:
ほおー
相談者:
要するに、
ドリアン助川:
はい
相談者:
お寺は、あの、直系、縦の繋がりのね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
親族に、していただかないと、横まで入れちゃうと、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
共同墓地ではないのでえ、
ドリアン助川:
はい
相談者:
出来ませんよ、っていうことは言われたことあるんですよ。
ドリアン助川:
なるほど。
あのお、この、ま、問題となっている方なんですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
おいくつなんですか?この方は。
相談者:
えっと、もうじき90なるんですよ。
ドリアン助川:
もうじき90歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、ご家庭はないんでしょうか?
相談者:
ええ、独身だったんです。
ドリアン助川:
独身だった?
相談者:
はい
ドリアン助川:
は、は、は、は
相談者:
あのお、そのくらいの年代の人って、戦争、挟んでますからね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
だから、色々、事情があってえ、だと思うんで、わたしは、詳しいことは聞いてないんですけどお、それで、わたしが、その叔母さんに会ったのは、生涯で、4、5回しかないんですよ。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
だから、それだけ疎遠だったってことなんだと思うんですけどね。
ドリアン助川:
あー
相談者:
でも、別に悪い人だとか、そういうふうには、私自身は思わないんですけれどお、
ドリアン助川:
叔母さんだったんですね?女性の方なんですね、90歳・・
相談者:
そおなんです、はあい
ドリアン助川:
そうですね、戦争・・終戦のとき二十歳ですもねえ?
この方も大変な生涯を、
相談者:
母も
ドリアン助川:
ええ
相談者:
20、3、4だったと思うんで、はい、はい、はい
ドリアン助川:
過ごしてえ、いらしたと思うんですけども・・
もう一度、じゃ、整理いたしますけども、
相談者:
はあい
ドリアン助川:
お父様、の、えー、家系の、直系のお墓があると。
相談者:
うん・・
ドリアン助川:
で、それを、お母さんが、今94歳のお母さんが守ってらっしゃった?
相談者:
うーん、うん
ドリアン助川:
で、お父さんの兄弟の、叔母さんという方が、
相談者:
うん
ドリアン助川:
えー、今90歳で、ここのお墓に入れてちょうだいよ、と。
相談者:
うん
ドリアン助川:
だけど、それは、お母さんからしてみると、いやいや、とんでもないと。
相談者:
うん
ドリアン助川:
あのお、死んでまで一緒に居たくないよ、ということ、なわけですね?
相談者:
だから、身体震わして、嫌だって・・
ドリアン助川:
あー
相談者:
泣いたんでえ、
ドリアン助川:
そおなんですか。
相談者:
だからそれは、よっぽど、身体に染み付いてるか、
ドリアン助川:
はい
相談者:
なんかじゃないかなあ、って思ったんですよ。
ドリアン助川:
あー
相談者:
だから、そこまでね、辛い思いをしてて、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
入れて、
「わたしは死んでまでは、嫌だ」
って言ってる母を、
ドリアン助川:
はい
相談者:
裏切ることは、出来ないと、わたしは思うんですけど、
ドリアン助川:
うーん
ということは、もう、あなた様としては、結論は出てるわけですよね?
相談者:
だから、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
そこが結論出たっていうふうに割りきれないんだよねえ、その、
ドリアン助川:
うん、その、
相談者:
やっぱり向こうも親戚だし、
ドリアン助川:
はい、はい
相談者:
っていうのが・・
だから、悩んでるんですよねえ。
ドリアン助川:
もちろん、お悩みでしょうけどねえ。
相談者:
はい
ドリアン助川:
それでは今日の先生ご紹介いたします。
相談者:
はい、すいません。
ドリアン助川:
精神科医の高橋龍太郎先生です。
相談者:
はい、すいません
ドリアン助川:
よろしくお願いします。
(回答者に交代)
67で~す
この馬鹿女は一体何を相談したかったんだろうか。