【日曜に読む傑作選】最悪の選択をし続けた未婚の母。飯食う男は何者なのか?

テレフォン人生相談 2014年7月28日 月曜日

久々の日曜傑作選。
(アップ日 2022年5月8日 日曜日)

今日は母の日。
印象深かったものの所感しか書いてなかった相談を起こしました。

 

「息子に強くなっていじめを跳ね返してほしい」

いじめ相談が後出し情報で急展開。

息子は父親と毎日ご飯を一緒に食べています。

 

以下、時系列

不倫相手の子を出産(相談者が未婚を承知で決断)

男と疎遠(ここら辺の事情説明はなし)

不倫関係が復活(経緯は不明。現在中学生の息子は当時小学校高学年)

 

大原女史と加藤先生が揃って断言。
「この男は父親なんかじゃありません」

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女51歳 未婚 長男14歳 二人暮らし・・

今日の一言: あいまい、中途半端、halfway‥それが人生最悪の選択です。

加藤諦三:
もしもし

相談者:
あ、もしもしい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いします。

加藤諦三:
最初に年齢を教えてください。

相談者:
あ、はい、51歳です。

加藤諦三:
51歳。

相談者:
はい。

加藤諦三:
結婚してます?

相談者:
えっと、未婚‥んで‥子供お‥が、おります。

加藤諦三:
お子さん何歳?

相談者:
‥は、14歳です。

加藤諦三:
14歳。

相談者:
はい。

加藤諦三:
で、今あー、そおすっと二人で暮らしてるわけですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい

相談者:
現実二人で暮らしています。

加藤諦三:
はい、はい、わかりました。そで、どんな相談でしょう?

相談者:
と。えとー、この息子お‥が、ですね

加藤諦三:
はい。

相談者:
小学校6年生辺りから、一年に一回か二回、友達‥や、クラブの先輩から、いじめのような
ものを受けると、それええ‥が、あの、跳ね返さずぅ‥することができずに

加藤諦三:
うん

相談者:
どんどん落ち込んでいってしまって

加藤諦三:
うん

相談者:
学校にもいけない、という状態になるぅ‥時がありまして

加藤諦三:
うん

相談者:
でえ‥その時々で先生と解決をしてきたんですがぁ

加藤諦三:
はい。

相談者:
んー‥またこの‥えーっと、二か月前‥くらいから同じクラブの

加藤諦三:
うん

相談者:
同級生から、突然無視をされ、たこと‥が非常にあの、精神的にしんどくなりまして

加藤諦三:
はい

相談者:
はい。でぇ‥、今ちょっと学校に、ようよう行ってる感じになってるんですが‥
その息子の‥その‥普通やったらこう、跳ね返していけるような

加藤諦三:
はい

相談者:
こう、精神的に‥なぜ強くないのかなあと思って

加藤諦三:
あは

相談者:
その支えを私がどうしてやればいいのかと、その息子をどう理解してやればいいのか

加藤諦三:
はい、はい。

相談者:
は‥ていうところが、あの、ご相談申し上げたいとこなんですが

加藤諦三:
はい、わかりました。そで、そのいじめのようなものって言いましたけど、いじめのようなものって‥具体的になんか、暴力を振るわれるとか、なんか物を取られるとか、お金持って来いって言われるとか、なんか、そういう具体的な事ではないんで‥ですか?

相談者:
ではない、ないんです。そうなんです。
非常に親しくしていた子‥から
ある日突然無視をされ‥てぇ

加藤諦三:
はい

相談者:
嫌いだって言われたりぃ・・そうなんです

加藤諦三:
二ヶ月が‥す、す、今あなたの話だと、なんとか行っているということですか?

相談者:
そうです。なんとか、も‥あのう、辛くなったら休んでもいい?って言うので

加藤諦三:
はい

相談者:
はい、いいですっと言って、あのう(苦笑)いいよって言って

加藤諦三:
ええ

相談者:
そこらへんはもう、どんどん私は、何度もこういう事があるので

加藤諦三:
うん

相談者:
覚悟を決めて、「いいよ」って、あの、言えるようになったので

加藤諦三:
うん

相談者:
いつ休んでもいいよっていう風に言ってるんですが本人としては、行かなければいけないという反面

加藤諦三:
うん

相談者:
やはりその、冷たい空気というのに耐えきれ、なくなって、くるとも、休んでもいいかなって、いう風にぃ‥言ってくるので‥

加藤諦三:
あなたに休んでいいかなっていうふうに、直接訊き‥くわけですか?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
はあん‥そうすっと

相談者:
はい

加藤諦三:
親子の関係は非常にうまくいってるんですね?

相談者:
ん‥と私は‥思うんですがあ(苦笑)あのう‥

加藤諦三:
つまり、いい関係っていうのはね

相談者:
はい

加藤諦三:
お互いに本音を言える関係という、意味なんですけれどもぅ

相談者:
あー‥はい、本音

加藤諦三:
でもぅ、なんか‥今の話を聞いてると

相談者:
うん‥

加藤諦三:
上手くいってる‥ようには感じたんですけれども
なんか・・

相談者:
そうです‥

加藤諦三:
つっぱったりっていう事はないわけですね?

相談者:
はい。ないです

加藤諦三:
ふうん

相談者:
ないですね‥はい

加藤諦三:
で、あなた‥が、あのう、結婚しないで、

相談者:
はい

加藤諦三:
えー、お子さんを産んで

相談者:
はい

加藤諦三:
それでぇ、中学校二年生まで。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、そのう、息子さんはぁ

相談者:
はい

加藤諦三:
全部それはもうわかってるわけですよね?と、当たり前ですけど

相談者:
はい、わかっています

加藤諦三:
そ、そのことに対する、なんか‥彼自身の心の葛藤はありますよね?

相談者:
(息吸って)葛藤あると思います。でも、毎日会うんです。あの、ち・・お父さんとは。

加藤諦三:
あ、っそうなんですか

相談者:
はい。必ずあのご飯は一緒に・・朝とか、夜とかは必ず一緒に食べ・・たりするんですが

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、生活の基盤がここにないって言うのと

加藤諦三:
はい

相談者:
はい、あのう・・何かの時には助けてもらえないという、その、
ものがある・・ので、私としては不安なんではないかなって言う、そこ、ん・・なのかな?というのはあるんですが
そこを聞いてみると、あの・・ま、そんなにあてにしていないっては言うんですが

加藤諦三:
うん

相談者:
それが本心かどうか・・

加藤諦三:
あの、具体的な生活としてはね、

相談者:
はい

加藤諦三:
あのう・・あてにしてないんだろうと思うんですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
具体的な生活に対する不安と言うよりも、心の不安・・

相談者:
あぁ・・

加藤諦三:
ですよねぇ

相談者:
あ・・ん・・そうです

加藤諦三:
例えば、朝ごはんとか、晩ご飯は、ま、緒に・・食べるわけですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
そうすると、彼からすると
僕は、そのう、お母さんと二人でいままでも生きてきたし、これからも生きていく、というような

相談者:
はい

加藤諦三:
そういう心のくくり方って言うのか、心構えっていうのも、ちょっと出来ないですよね?

相談者:
はい・・そうです

加藤諦三:
だってお父さんが

相談者:
はい

加藤諦三:
一緒にご飯食べるわけですから

相談者:
はい・・

加藤諦三:
そうすると・・ちょうど中途半端になってません?これ

相談者:
そうです・・そう・・そうだと思います。

加藤諦三:
まさに、ハーフウェイですよねぇ。

相談者:
はい・・い・・

加藤諦三:
ん・・

相談者:
はい、そうだと思います。

加藤諦三:
そのう・・この中で

相談者:
はい

加藤諦三:
この子をしっかり育てるにはどうしたらいいか

相談者:
はい

加藤諦三:
それ、それで私はどういう心構え、が望ましいかという

相談者:
はい

加藤諦三:
そういう相談と、理解していいですか?

相談者:
はい。はい、それで結構です。そおれがお聞ききしたかったです

加藤諦三:
あーそうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
最っ適な方が、スタジオに来ています。

相談者:
はい

加藤諦三:
幼児教育研究の大原敬子先生です

相談者:
はい。よろしくお願いします。

(回答者に交代)


「【日曜に読む傑作選】最悪の選択をし続けた未婚の母。飯食う男は何者なのか?」への6件のフィードバック

    1. 「あいまい」を意味する「玉虫色」という言葉をよく思い出しますが、いつの時代もよく使われますよねえ。白黒つける、これが理想なのですが。
      とはいえ、未婚、まさにシングルマザーですが、不倫がらみじゃ縁起でもないので、僕もその相手とはもう関わらない方がいいかなあと思います。

  1. 8年前の相談の再発掘ありがとうございます
    母の日に横っ面を張られたような衝撃的な内容でした

    相談者、不倫相手への未練が数年前に再燃したんだろうなあ
    大原先生の看破通り、まさに子どもを盾にとって(来てくれないとバラすよぐらい言ってるかも)、男をこちらの家につなぎとめてる状態だろう
    加藤先生に「成就したい!」って断言したのも、相手の男を手に入れたい!って情念の表明に聞こえた

    それだけ息子を不安定な状態にさせといて、強くなれもなかろう
    大体、謎の男と母親と息子の食事中、会話とかあるんだろうか
    食卓を囲む息子がどんな気持ちか、相談者は考えたことがあるか
    「不登校は家族に原因がある」のテンプレどおりじゃないかな

    こんな優柔不断な男、DNA鑑定上はともかく、決して「父親」じゃない
    同じように、相談者も断じて「母親」じゃない、家族ごっこがしたいだけの無責任なエゴイストだ
    今はどうなっているやら・・・

  2. まさに、日曜に読みたい傑作選でした‼️
    管理人さま、いつもありがとうございます
    てか、8年前の相談を覚えていらっしゃるあたり、さすがテレ人のプロですな

    最後のBGMが劇的で、相談者の心情を表すかのよう
    8年後、心やさしかった息子ちゃんはどんな若者に成長したのか。興味深々です
    相談者が直後に曖昧男を断ち切ったおかげで、そのままやさしくて健全な青年になっているといいな(就活で内定をもらったか、社会人になってお母さん「やれやれ」といったところ?)。あるいは、どこかで荒れたけど「雨降って地固まる」とかを願います

  3. 大原先生の言葉に泣いた。
    精一杯子育てすると、こどもは感謝しかない
    いい言葉だなぁ。

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