笑いを失った8人家族。姑が突破口を開くしかない
2014年10月23日 木曜日
相談者: 女55歳、 夫58歳、 長男31歳、 嫁31歳、 孫3人(小学3年生の女の子、2年生の女の子、幼稚園の年長の男の子)、 長女29歳、以上が同居、 他に別居の次男28歳
パーソナリティ: 勝野洋
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者:
あのー、長男夫婦と、どんな風に接したらいいかと思ってお電話したんですけど。
なかなか、うまくいかないというか・・長男夫婦がですね・・ずっと一緒ではないんですが・・(今は)一緒にいるんですけども・・ま、とりあえず朝は・・嫁なんですが・・朝起きなくて・・子どもが、自分でご飯食べて出て行くとか・・あまり、家のことをやらない・・で、ま、最低限のことはするんですけども・・あまり、やらないって感じなんですね。
勝野洋:
えっと、息子さんは、会社員か何かですか?
相談者:
あー、はい、今の・・勤め・・はしてるんですけども、正社員ではなくて・・働いてます。
勝野洋:
奥さんは?
相談者:
嫁もパートで働いています。
勝野洋:
それで、お嫁さんが家のことをやらない。
相談者:
はい、家のことというか、あのー、朝ごはんも、あまり作らないですし、掃除もあまりしないですし、家のことも、自分たちのことも、あまりしないというか。
勝野洋:
お孫さんのご飯は、あなたが作ってあげてるんですか?
相談者:
あー、時々は作りますけど、自分でえ、やりますね。
やるっていうか、ご飯よそおって、お茶漬け食べて出て行くとか。
勝野洋:
小学生で?
相談者:
はい。
ま、やってやることもあるんですけど・・基本的に・・家に入るときに、子どもの面倒は看ない、って話はしたんですけども。
勝野洋:
それで、今日のご相談内容としたら?
相談者:
長男もそうなんですけど・・嫁もそうなんですけども・・ほとんど、部屋に居る・・寝て・・時間があると、寝てることが多いんですね。
で、どんな風に、したら、いいのかなと思って。
あの、話し合いもするんですけども、どんな風にしてあげたらいいのかな、と思っているんですけども。
どこまで、やって・・やっちゃっていいものか、というのが分からないんで・・で、ま、帰ってきた理由が・・お金が無いので、帰ってきたので。
で、お金も入れたり、入れなかったりですし・・。
勝野洋:
その、ご長男の・・。
相談者:
はい。
勝野洋:
どこまで、どんな風に接したらいいか分からないということですか?
相談者:
そうです、もう、接し方が分からないというか・・あの・・相談・・話し合いをしようとは思ってるんですけど、その話し合いを、どういう風にもってったらいいのかが、分からないんですね。
(回答者に交代)
マドモアゼル愛:
要するに、もう一度、実家に戻ってきた理由というのが、第一に経済的な理由だったというわけよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
だから、母さん、父さんと、一緒に暮らしたい、っていうのとは、まず違うと。
相談者:
ええ。
長男は、帰りたくなかったけども、しょうがないみたいな・・。
マドモアゼル愛:
し方なく戻ったと。
お嫁さんに至っては、さらにそうなんでしょう。
相談者:
はい。
お金がないから、し方が無い。
マドモアゼル愛:
(笑)し方がない、ってことだよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
そうすると、悲しい話だけど、両親と楽しくやっていこう、っていう気も、そんなに最初から・・無かったんだろうね。
相談者:
そうです。
口では、それは言ってませんけども・・と思います。
マドモアゼル愛:
そいでね、僕、どちらの味方するとか、どちらが正しいという話にはもっていけないと思うの。
だから、難しいんだけど、まず、ここで・・31歳の・・まだ、若い夫婦ですよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
(若い夫婦)が、小学校3年、2年、年長の子どもを・・抱えて、両方とも仕事をしている。
しかも、どちらも正社員ではなくて、将来の保証も何もない、っていう状況を考えたときに・・確かに厳しいのは厳しいよね。
相談者:
はい。
ま、不安だとは言ってます。
マドモアゼル愛:
不安だよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
で、夢も・・ちょっと抱けないよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
普通のこういう流れの中から・・そうすると、目の前の・・このことを、義務的にやっていく生活以外のイメージしか・・おそらく沸いてこないんだと思うのね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
そうすると・・ああ。これもやんなくちゃ・・洗濯もしなくちゃ・・ご飯も作んなくちゃ・・だと・・どんどん・・人間・・ウツ的なね・・状態になっていったとしても・・おかしくはないな、と思うんですよ。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
そうすると、そういう中で、んー、どうやって、こう、そういう生活を、もっと理想の生活に、近づけていこうかと考えたときにね、ただ言葉で言ったから、じゃ、そうなりますっていう単純なもんでもないな、って気がするんですよ。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
となるとね、誰かがどこかで、この流れを変えて・・なにかこう・・他のものを見せるとか・・他のものを体現するとか、以外に無いよね。
新しい風を起こす以外。
相談者:
はあ、はい。
マドモアゼル愛:
結局、お母さま・・今、まあ、まだお若いから、お婆ちゃまというのは変かもしれないけど、一応、孫からすると、お婆ちゃまと、お爺ちゃま・・それから、お母さんたち。
普通だったら、和気藹々(わきあいあい)と、8人がいる大家族で、賑やかで、面白いっていう・・世界も作れれば・・この8人が、それぞれ不満を抱えて・・ムツっとして暮らしているっていうのは・・まあ、地獄に匹敵する気持になるよね、子どもからしたら。
相談者:
もう、ほんとに子どもたちが、だんだん暗くなっちゃう・・ってます。
マドモアゼル愛:
になるよね。
これは、やっぱり、何か、変えなくちゃいけないのよ。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
そいで、そのときに変える力を持っている人は、今、ここの中では、お母さん・・お婆ちゃまが、子ども・・せめて、ひもじい思いを、孫にはさせたくない、という自然な人情を発揮して、突破口を切り開いていく以外にないような、僕、気がすんのよねえ。
相談者:
んー。
マドモアゼル愛:
思わずしちゃった・・「はあい、みんなも一緒に食べなよ」、というようなことを、少なくとも1年、2年、続けられる覚悟が無いと、出来ないことなのよ。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
それ・・僕・・解決法は無いにしても、ここに、8本のトウモロコシがあったら、これを、黙って食べる8人の世界を作るか、やっぱり、そのトウモロコシを、楽しそうに、和気藹々と食べる世界を作るか・・っていうのは・・同じ事をやっても、天国と地獄の差があるわけよね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
そいで、もしそこに、喜びが・・あれば・・貧しさも・・将来の不安も・・全てが・・受け入れられて・・まあ、いい意味で、どうにかなる、っていう思いが、共通して持てるようになっていくと思うのよね。
そいで、そこに誰一人、踏み出せない、っていうことは、大変申し訳ないけども、お婆ちゃまも、お爺さんも・・そして、その中で育った子どもたちも・・やっぱり、社会っていうものは、何か、将来が不安で、怖くて。
そして、その恐怖の前に、日々の家庭の喜びを、容易に犠牲にしてきた中で、やっぱ、培われてきた、家なのかな、っていう気がしちゃうのよ。
相談者:
うー。
マドモアゼル愛:
お孫さんに、せめて、罪滅ぼしのつもりで、どっか、お婆ちゃまが、気前のいいところを見せてあげるっていうの。
相談者:
うー。
マドモアゼル愛:
ずっとでなくていいと思うんですよ。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
それが突破口になるのよ。
してあげた、っていう意識が無ければ、お嫁さんにもいい刺激、必ず与えますから。
そのポイントは、笑いがあるかどうかなのよ。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
だから、全く、笑いの無い家だよね(笑)、今。
相談者:
ないですね。
はい。
マドモアゼル愛:
そうすると、意味が無いんだよね、一緒にいる意味が。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
生きてる意味がなくても・・人間、どんどん、新しいものを取り入れて・・人間は、生活を・・自分自身を、変えることができるので・・そのために時間が与えられてるんですよ・・色んな生活、色んなことをやってみなさい。
このとき、お婆ちゃん、お爺ちゃんが、大元ですから。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
きっと、家庭の潤いや、家庭の喜びよりも・・やっぱり・・仕事を優先してきた、何かツケがあるんだと思います。
相談者:
そうかもしれないですね。
マドモアゼル愛:
そこに気が付けば、その修正作業は・・やってあげるよ、やってあげてるのに、ではない、ま、責めてんじゃなくて・・ご自身の中にある罪滅ぼし的な気持で、明るい空間を、瞬間、瞬間作っていくことが出来るような気がする。
そうすると、子どもはすぐ、乗ってくれます、それに。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
そいで・・「うちは、お婆ちゃんだけがやってるのにぃ」、という顔をしなければ、「何とかさん、お前も大変だね、私も若い頃ほんと大変だったんだよ」、いう思いが伝われば、きっと何か違った糸が、スルスルと、引っ張って、何かが開いていく気がするんだよねぇ。
相談者:
ぅんー。
マドモアゼル愛:
今、それが出来る人は、今、お婆ちゃんしかいない気がするのよ、今の状況の中じゃ。
なのにお婆ちゃまは、
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
息子夫妻を変えようとしてるから、この構造が、固まっちゃうんだよね。
相談者:
自分が変わらなくちゃ、っていうことですかね。
マドモアゼル愛:
うん、やっぱり、後悔の思いが、もし、どっかにあるならば、
相談者:
うん。
マドモアゼル愛:
孫には、今度こうしてあげようっていう世界を・・お婆ちゃま自身が楽になるような気がするのよね。
息子さんとかに、出来なかったこと、一杯あったと思うのでね。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
でも・・息子から、変えられないよ。
お嫁さんが、どんなに、百万遍言ったって変えられないよ、これは。
相談者:
ふー。
マドモアゼル愛:
そしたら、やっぱり、笑顔の世界を、お婆ちゃまが、孫を通して、とりあえず作って、で、そん中に、お前も入っておいでよ、という形で、若夫婦を招き入れていくと。
そして、それが常に・・お婆ちゃまも忙しいときにやる必要ないんですよ。
気が向いたとき、今だったら気持ちよくできる、と思ったときに、やって、月に1回の笑いが、
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
月2回になって、3回になって、すると、点と点が結ばれるように、新しい家風をもたらしてくるってことが起きてくると思うの。
おそらく長女は乗ってくると思うよ、すぐそれに。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
なぜなら、長女が求めてるのはそういうもんだもん。
相談者:
そうですね。
長女は・・はい。
マドモアゼル愛:
長女は、僕、じいっと我慢してきたと思うよ、きっと。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
とらえどころの無いね、話になってしまったけど。
相談者:
はい。
マドモアゼル愛:
ちょっとそんな風に感じたんですよね。
(再びパーソナリティ)