【日曜に読む傑作選】おせっかいに堪らず娘が勧めたテレ人に掛けてきたお母さん

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
はい、こんにちは、よろしくお願いします。

大原敬子:
いえ、あのね?

相談者:
はい

大原敬子:
今日は3つの、あのね?あなたの気持ち分かったんです。
別にお嬢さんとの関係悪くないですよ?

相談者:
・・ああ

大原敬子:
あのね?

相談者:
はい

大原敬子:
開口一番「変なこと言うなあ」と思ったんです。
突然「陣痛」って言うことも珍しいし。

相談者:
(苦笑)

大原敬子:
ね?
一体何の陣痛か分からなかったんです、最初。

相談者:
あ・・はい

大原敬子:
そのぐらいにあなたは、お嬢さんに怯えてるんですね、遠慮してるんですね。

相談者:
あ、はい

大原敬子:
で・・不思議なことにね?
「なんで別れたんですか?」って加藤先生がお聞きになった時にあなた・・
「夫婦喧嘩!」ってね、突き放すように言うんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
ほいで次が・・「母子手帳はねえ」ってあなた言うんです。

相談者:
・・

大原敬子:
ね?
で、その3つを聞いた時に、あー、このお母さんって・・子どもにとって、撥ね付ける・・突き放す関係かな?ってふうに、最初は思っていたんです。

相談者:
・・

大原敬子:
ところが、あなたが突き放すとか、撥ね付けるのは全部、お嬢さんが、夫と絡んでるところが全部そうなんです。

相談者:
・・うん

大原敬子:
あなたは。

相談者:
・・

大原敬子:
そしてあなたがもう一つ言ったのは・・「わたしが親のお腹にいた時に、亡くなった」と言ってるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
母なるものの原点に戻ってるんです、あなたは。
ということは、あなたはこの、お嬢さんをですね?

相談者:
はい

大原敬子:
自分の物だけにしたかったんですよ、本来は。

相談者:
あー

大原敬子:
だから結婚して欲しくなかったんですよ。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
つまり・・あなたの生き甲斐は、このお嬢さんだけ。

相談者:
・・うん

大原敬子:
夫ではなくってね?

相談者:
はい

大原敬子:
で、わたしは、えー、この時、お、お嬢さんと上手く行ってるじゃないか、と思ったのはね?

相談者:
(鼻をすする)

大原敬子:
「あなた人生相談に電話しなさいよ」、「全部わたしが正しいから」って、言われたように、あなたは電話してるんです。

相談者:
はい(涙声)

大原敬子:
娘個人のことはあなたは全部聞けるんです。

相談者:
・・はあ

大原敬子:
そこに・・娘以外の物ですね?、娘さんに色を着けた人・・

相談者:
はい

大原敬子:
に対しては、あなたはすごい感情を持ってるんだなっていうことを、わたしは思ってるんです。

相談者:
あー

大原敬子:
はっきり言えば、お婿さん大っ嫌い。
だから陣痛も何も・・ん、この夫の子どもを産んでる、この娘ですからね。

相談者:
はい

大原敬子:
そうすっと、その叫んでるのが、可哀想だと思わないんですね、お母さん自身が。
「恥ずかしい」と思うのは・・本来あなたの中に、娘さんは「わたしだけの物になって、欲しかった」っていうのが無意識にあったんじゃないかなと思うんですね。

相談者:
うん

大原敬子:
で、母子手帳、あなたの母子手帳も・・前の、お婿さんの名前が、あなたは嫌なんです。お孫さんも可愛いかもしれませんけれども、娘とは違うんですよね、きっと。

相談者:
はい

大原敬子:
そういうあなたが、ホントに娘さんだけに・・依存してるんです。
んでね?、この「お節介」ってなんか言ってましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
お世話するっていうのは、

相談者:
はい

大原敬子:
相手から、「こうしてくれないかしら?」って頼まれた時に・・相手の要求を受け入れてあげて、手伝ってあげることを、お世話するっていうんですね。

相談者:
あー、はい

大原敬子:
お節介っていうのは・・自分のしたいことを・・

相談者:
はい

大原敬子:
相手構わず、ところ構わず、自分のしたい願望を、して満足することをお節介っていうんですよ。

相談者:
あーはい

大原敬子:
そうすると、あなたにとって、一番分かりやすいのは母子手帳なんです。
絶対に、あのお婿のね?、存在は、消したいんですね、あなたの中に。

相談者:
ああ

大原敬子:
そうすると、この母子手帳で消しゴムで消したっていう、あなたの根源的な問題がそこだと思ってんです。

相談者:
うん

大原敬子:
で、お嬢さんもあなたにそのままぶつけていますよね?

相談者:
はい、は・・はあ

大原敬子:
で、ぶつけられた言葉が
「どうしてこんなこと言うの?」たまたま出産の時にね?陣痛&#△、ね?「恥ずかしい」って言っただけなのに・・
たまたま、母子手帳は・・「不便だからよ」って、言い訳してしまうから・・お嬢さんだって、「なんて親だろ?」、「親だろう」と思ってしまうんです。

相談者:
・・

大原敬子:
でも、もしですね?

相談者:
はい

大原敬子:
ワガママもしれないけど・・「あなたしかいない」。
「自分の、腕の中に入れたいと思った無意識の行動が・・あったかもしれない」ってことを、ほんの少しでも話してくれると・・お嬢さん、お子さん産んでますから。

相談者:
はい

大原敬子:
「お母さんってワガママだけども、でも分かるな」っていう気持ちは・・共感出来るんですよ。

相談者:
はい・・(鼻をすする)

大原敬子:
でも、言い訳された時には「お母さんのお節介はもう十分」ってなるんです。

相談者:
・・

大原敬子:
あなたはただ一つだけ・・自分が、娘さんに甘えてるってことだけが分かれば・・だって、娘さんに言われて電話するんですよ?人生相談に。
「じゃ、聞いてみようかな?」って。
これだけ娘さんには・・あなた、服従してるんですよ。

相談者:
そう・・

大原敬子:
従順っていうのかな?

相談者:
はい

大原敬子:
そうでしょ?・・もう娘さんいなければあなたは生きて行けないの。

相談者:
あ・・うん

大原敬子:
それだけは間違いないですね?

相談者:
そうです。娘え、がもう可愛くて可愛くてしょうがない。

大原敬子:
お婿さんは?かつての。

相談者:
あんまり(苦笑)

大原敬子:
それが事実だったんです。

相談者:
あー

大原敬子:
あの時にこうやって一生、「一生思ってやる」ってことは、一生思ってないんです。
人間一生思ったら、言えないですから。

相談者:
うん

大原敬子:
そう言わないとあなたが気づかない。

相談者:
・・はい

大原敬子:
分かります?

相談者:
はい

大原敬子:
「一生覚えててやる」ってことは・・それを言うことで、心、楽にしてる、親子関係なんです。
非常に関係は、絆は太いですよ?パイプは。

相談者:
うん

大原敬子:
ただお母さんが、

相談者:
はい

大原敬子:
自分の、都合のいいように解釈してるってことですよね?

相談者:
そお・・あああー

大原敬子:
もうお母さんは、「もうあなたしかいないんだ」と「世の中には」。
極端に言えば、孫よりも娘さんの方が好きですよ、あなたは。

相談者:
うん・・

大原敬子:
いかがですか?

相談者:
そうですね。はい

大原敬子:
そうでしょ?

相談者:
うん

大原敬子:
お孫さんは、お婿さんに似てるとこがあるの?(笑)

相談者:
いや、こっちに似てます。

大原敬子:
良かったねえ?

相談者:
はい

大原敬子:
あなたがうま、今日(こんにち)・・生きて来たエネルギーは娘さんです。

相談者:
はい、そうです。

大原敬子:
ね?

相談者:
はい

大原敬子:
そしたら、ほんとのこと言うのよ。
「今日、電話しなさい」って言われたんでしょ?

相談者:
はい

大原敬子:
で、「今日電話したらね?」
「やってることはお母さんいけないんだけれども」、「その中に、あったものは」・・「あなたを独り占めしたかったっていう、お母さんのエゴだった」って。

相談者:
ああ・・(泣)

大原敬子:
「ごめんね」って。
でも「お母さん、死ぬまであなたの責めたのを抱えて行く」って、「だって大好きなあなただから」って。
それだけでいいんじゃないの?

相談者:
はい

大原敬子:
そういう娘さん、いたってこと自体も、幸せと思いませんか?

相談者:
そうです。

大原敬子:
そうですよおお?
今までの人生、全然無駄じゃないじゃないですか?

相談者:
はい

大原敬子:
ね?

相談者:
はい、すいません。

大原敬子:
いいえ、ちょっと待って下さいね?

相談者:
はい

大原敬子:
先生に代わりますので(含み笑い)。

相談者:
はい

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
ん・・あのね?

相談者:
はい

加藤諦三:
あの、口うるさいあなたっていうのはホントのあなたじゃないんですよ?

相談者:
・・

加藤諦三:
なんで口うるさくなってたかっていうと・・

相談者:
はい・・(鼻をすする)

加藤諦三:
・・自分の娘が自分にとって一番大切だと・・あなたがハッキリ意識していなかったから。

相談者:
・・はい(鼻をすする)

加藤諦三:
あなたは母親に甘えられなかったけども。
その、甘えられない部分を娘に甘えてんですよ。

相談者:
あ・・

加藤諦三:
ホントはお母さんに甘えてればこうはならなかったの。

相談者:
・・うん

加藤諦三:
それで口うるさい、おばさんになっちゃってたの。

相談者:
うん

加藤諦三:
だ、口うるさいおばさんがあなたの本当の姿じゃないんです。

相談者:
うん

加藤諦三:
ね?

相談者:
はい

加藤諦三:
お嬢さんが大切で、お嬢さんに甘えていた。

相談者:
・・

加藤諦三:
で、今お嬢さんに、また怯えてもいるんだよね。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・で、これで全部分かったから。

相談者:
はい

加藤諦三:
上手く行きます。

相談者:
はい、分かりました。
え・・

加藤諦三:
はい

相談者:
ありがとうございましたあ。

加藤諦三:
お嬢さんによろしくね。

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
あ、はいどうも失礼します。

人は、甘えているものに怯えます。

 


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