【日曜に読む傑作選】離婚後に増幅。夫舅姑にぶちまけることの出来ない怒り
テレフォン人生相談 2012年7月2日 月曜日
【2019年10月20日 アップ】
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女45歳 2年前に離婚 長男中3 次男小6 三人暮らし
今日の一言: 悩みの正体は表現できない怒りです。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願いしますう。
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
はい、45歳です。
加藤諦三:
45歳、結婚してます?
相談者:
え、ちょっと2年前に離婚をしました。
加藤諦三:
2年前に離婚、お子さんは?
相談者:
中3と、
加藤諦三:
はい
相談者:
小6の男の子二人です。
加藤諦三:
で今、あなたと一緒に暮らしてんの?
相談者:
はい、三人で暮らしてます。
加藤諦三:
はい、三人で暮ら、はい分かりました。で、どんな相談ですか?
相談者:
あのお、2年前の、
加藤諦三:
はい
相談者:
離婚の理由う、が、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーと、夫の借金ん・・が重なったことお、が理由で、
加藤諦三:
はい
相談者:
長年の借金、で、別れたんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーと、その別れる、間にも色々と、
加藤諦三:
はい
相談者:
夫の両親からも、
加藤諦三:
はい
相談者:
「こうなったのお前のせいだ」というような、
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
形で責められたり、
加藤諦三:
はい
相談者:
あと当時は、あの・・りこ、借金したの、を、カバーしなきゃいけないという考えが強くて、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、わたしの方でお金を工面したり、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーと、わたしの、亡くなった母からの・・お金とかもこう、使って借金を穴埋めしたんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
そういうことを、あの、主人の親に話しても、
加藤諦三:
はい
相談者:
「そんなこと知らない」ということで、こう、あしらわれて。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、今・・
加藤諦三:
その「そんなこと知らない」っていうのは・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
あれですね?あの・・話をしたというのは、結婚の間っていうことね?
相談者:
そうです、はい
加藤諦三:
離婚してから、あのお、接してるわけではないですね?
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、そういう意味でこうなんか、あの、わたしのこう一生懸命やってる・・思いとか行動を・・う、誰もこう・・感謝というか、なんか、よく、「よくやってくれたね」って言葉が、い、一度もなく、
加藤諦三:
はい
相談者:
離婚する時も、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、「ひどい嫁だ」って形で・・扱われたんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
調停離婚をしたんですが・・
加藤諦三:
はい
相談者:
約束通りの養育費い、も入って来ずに、
加藤諦三:
はい
相談者:
携帯電話も変えてしまったりとか・・なかなか・・
加藤諦三:
ていうことは連絡が取れなくなってるっていうこと?
相談者:
ええ、はい
加藤諦三:
んー、で、養育費っていうのは、いくらぐらいという・・
相談者:
二人で・・4万という話でした。
加藤諦三:
はい
相談者:
&#△、はい
加藤諦三:
で、これはあの、2年前に離婚したということですけど、4万円は、どのぐらい払われてたわけ?
相談者:
離婚し、て4ヶ月は入って来ましたが・・その・・
加藤諦三:
4ヶ月は入った、その後入って来ないということですね?
相談者:
入って来なくて、で、連絡をしても、全然電話が繋がらず、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、あの・・家庭裁判所の方にもお話をして履行勧告とかもしてもらったんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
なんの連絡もなく、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、実家に電話をお、しても、お祖母さんというか、お母さんが出るんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの「わたしには関係ないですから」って形であしらわれてしまって。
加藤諦三:
はい
でえ、夫お、とはもう連絡取れなくなっていて、
相談者:
ええ
加藤諦三:
お子さんは中3と小6のお子さんは、ん・・
相談者:
はい
加藤諦三:
ま、あの、経済的なその、養育費は別として、
相談者:
ええ
加藤諦三:
今、あの・・順調に育ってんですか?
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
その点では離婚した方が良かったと思ってるのね?
相談者:
そうですね、あの・・離婚する間際に夫の・・実家で、一緒に同居したんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、夫の父親が酒乱でして。お酒を・・飲むと、もう人が変わったような形で・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
「こういうことになったのお前のせいだ」とか・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
「俺が一生懸命育ててやったのになんでこんな目に遭わされるんだ」とか。あの・・殴りまではしないんですけど、殴ろうとするポーズを取るんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で・・そこで後ろでお祖母さんは見てるんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
うん、ただこう、止めもせず、わたしに向かって、拝んでるだけなんです、耐えてくれっていうことで。
加藤諦三:
うーん・・で、それは、あの、な、あのお・・週に何回ぐらいの話ですか?
相談者:
えっともう、離婚する間際でしたので・・ひと月に3回ぐらいありました。
加藤諦三:
・・うん、なるほどね。それで・・
相談者:
ただ、酒乱のほかにも、夜にその、上の子が部活で遅くなったりして、
加藤諦三:
はい、「上の子」っていうのは中3の・・はい
相談者:
あ、中3の子で、えー、あの、夜ご飯がどうしても時間が遅くなって、
加藤諦三:
はい
相談者:
台所で・・支度をしてると、もう「うるさいから止めてくれ」って怒鳴っては来るんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、だから、上の子はもう、あの、冷えたご飯と冷えた味噌汁で・・温めることもできずに、こ、ご飯を食べてたことも何回もあって。
加藤諦三:
うん
相談者:
・・ちょっともう、普通のこういう、なんか苛立ちではないような感じをいつも受けてましたので。
加藤諦三:
んで、あのお、お酒飲んでない時にはおとなしい・・人なんですか?
相談者:
お、そうですね、何も語らず、黙あってる、黙ってますね。
加藤諦三:
黙って、うーん
相談者:
ええ
加藤諦三:
で、あなた自身の夫に対する、ま、愛情はないんですね?
相談者:
あ、まったく、ないです。
加藤諦三:
まったくないですね?
相談者:
離婚したことは、全然後悔はしていないんですが、
加藤諦三:
先ほども言いましたよね?「離婚した方が良かった」という風にね?
相談者:
はい
加藤諦三:
うーん
相談者:
で、離婚してからの、その、元夫の態度や両親の態度にも腹が立つんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
本来なら、その怒りを、あの、ぶちまけたいんですけど相手に対して。
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、ちょっと、あの、今住んでる場所が、その夫の・・地元なんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、ちょっと、あの、息子のこと、の関係で行政上の何か書類とか・・
加藤諦三:
はい
相談者:
お金を借りる時とかに、必ずその、そこの、地元の・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
親権者というか、身内の方って条件が結構出て来ることが度々ありまして、
加藤諦三:
ええ
相談者:
そうすると、どうしても、こう・・何かあってえ・・機嫌を損ねられたら誰もサインとか・・保証人になってくれない、のが、ネックで、
加藤諦三:
はい
相談者:
怒りをぶつけられない自分がいつもいて。
加藤諦三:
・・ああー
相談者:
言ってしまったあとに・・
加藤諦三:
うん
相談者:
結局困るのは、わたしや子どもだなと思うので。
加藤諦三:
うん・・そこで我慢してると。
相談者:
ええ
加藤諦三:
ぶちまけることの出来ない・・怒り・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
ということですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい分かりました。今日はあのスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてるので、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、はい
(回答者に交代)
つらい話だな。こんな夫であっても、認めてほしくて、大金注ぎ込んで、責められて、離婚して、認めてよって、まだ相手に言わずにいられない…。
夫の借金を妻が返したりするから甘えてこうなったんだとでも義両親は思ってるんだろう。まあその通りだし。
自分の判断でしたことは、誰が認めようが認めなかろうが、そのこと自体、その結果を自分で受け入れなきゃいけないんだよな。
不幸が不幸を呼び不幸を断ち切ろうとするも不幸にしがみつくような家庭に育つお子さんがどう育つのか…。せめて学校にいい友人がいて、引っ越さなかったことが子供にとっていいことになっていることを祈ります。