【日曜に読む傑作選】離婚後に増幅。夫舅姑にぶちまけることの出来ない怒り

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
はい、お願いいたします。

大原敬子:
お願いします。
あのですね?

相談者:
はい

大原敬子:
今の感情全部分かるんですけども、

相談者:
はい

大原敬子:
不思議なことがあるんです。それはね?

相談者:
ええ

大原敬子:
全部終わってしまって・・2年前のものを・・あなたの方から・・問題に、しているところに、あなた自身の自分の気付かない・・

相談者:
うん・・

大原敬子:
自分の心があるんではないかと思うんですね。

相談者:
うん・・

大原敬子:
なぜかというと・・わたしはあなたの言葉だけをとってるんですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
酒乱のお祖父ちゃん・・借金するパパ・・姑もね?、わたしの苦労でもうガンガン、ガンガン言う。
そうですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
こんなおどろおどろする実家から、ようやっとあそこから縁が断ち切れる・・ていうのが、本来なんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
ご主人さまの近い、ところに今いるんですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・
これはどういう風に考えればいいですか?

相談者:
・・

大原敬子:
一般的には・・ホントに遠くに離れたくなりませんか?

相談者:
・・あ、はい。あのお、出来ればわたしも自分の地元に帰りたかったんです。

大原敬子:
はい

相談者:
ただ・・その当時、このお、長男の方、子おが、「学校、友だちと離れたくない」って言うので・・◆#$%□高校までは、ここの土地にいたいという、強い希望があって。

大原敬子:
それはあなたが選択なさったんですよね?

相談者:
あ、最終的には、はい

大原敬子:
そしたらね?・・あなたがお世話になる、方たちも・・通常の、書類上の手続きは、なんら問題ないわけですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが行きたくないってこと?

相談者:
ん、行くのが怖い、ですね、正直。

大原敬子:
・・

相談者:
なんでわたしが行くと、こう、冷たい目で見られて、ていうのが。

大原敬子:
じゃ郵送でお願い出来ないんですか?

相談者:
はい、はい?

大原敬子:
郵送で。

相談者:
・・あ、郵送とかは出来ます。だからあ・・

大原敬子:
じゃ、郵送でいいですよね?

相談者:
ええ

大原敬子:
そしたら、向こうの方たちとは、接触しなくて済むわけでしょ?

相談者:
はい、はい、はい

大原敬子:
わたしがなぜこういう細かいことを、あなたに・・追い詰めてるんじゃないんです。

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが自分の心を・・見ない限り・・あなたがもっと孤独になってしまうから、言ってるんです。

相談者:
うーん

大原敬子:
ま、送って来る来ない、養育費これ問題ですけれども、それ以外、以外は、あなたのところに、なんら・・接触は求めてないわけですよね?

相談者:
・・はい

大原敬子:
なのに、あなたが・・「わたしは悪くないんだ!」ってこと、叫んでしまっても、世間はもう聞いてくれないんですよ。過去の話ですから。

相談者:
うーん

大原敬子:
分かります?

相談者:
うん

大原敬子:
それなのに、2年前のことを、今、あるかの&#△に、今ある・・ていうように、話を持って来て・・話す、あなたのその感情が、

相談者:
はい

大原敬子:
今のあなたの気持ちなんです。

相談者:
はい、はい・・分かります。

大原敬子:
あのね?、もしかしたら、こういうボタンのズレがあったんじゃないでしょうか?
これあくまでも例ですよ?

相談者:
うん

大原敬子:
ご主人さま、借金しましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
あなたは、この借金を、一生懸命返してあげることも、自分の役目と思って頑張りました。

相談者:
はい

大原敬子:
その時に・・「こんだけ頑張ってるのよぉ」ってことをね?・・相手に伝えたとします。

相談者:
はい

大原敬子:
で、相手は・・もう「あ、そうなの?」・・「そこまで言われてら困っちゃうわ」って言われた時・・
あなたが、「えー?なんだろう」と思ったっていうのが・・もしですよ?

相談者:
うん

大原敬子:
そういう感情であるならば・・相手のご主人さまのご実家は・・

相談者:
うん

大原敬子:
責められてると思ってるのかもしれないんですね。
責められると思うと、「知らない」・・で、あなたが、「うちの息子がこうしちゃった」って言えば・・

相談者:
うん

大原敬子:
この借金の・・出どころを、お母さん達、お父さん達が・・負わなくて済みますよね?

相談者:
うん

大原敬子:
つまり他人転嫁ですよね?

相談者:
うん

大原敬子:
で、あなたも・・世間が・・わたしをどう評価するか?っていう風に動いた場合にですね・・

相談者:
うん

大原敬子:
この借金、「なんのためにわたしやったの?」と思いませんか?

相談者:
・・うん

大原敬子:
そうすっと、この離婚は・・「分かったわ」、「そんーなにわたしのこと言うならば」・・「別れたらあなたが後悔するわよ」っていう・・もしですよ?、そういう感情であったとしたなら、計算違っていますよね?

相談者:
・・

大原敬子:
しかも、旦那さんが、携帯電話を変えちゃったってことは、もう、あなたと接触したくないってことですよね?

相談者:
・・はい

大原敬子:
聞いてくれる人もいないって。
こんなに自分が頑張ったのに。

相談者:
うん、うん、うん、はい、はい

大原敬子:
これが今のわたしってことですね。

相談者:
そうですね。だから思い描いてたのとちょっと現実がどんどん違って来て・・

大原敬子:
違ったんでしょ?、そうですよね?

相談者:
ええ

大原敬子:
・・自分だけが抱えた、心の重さを・・やっぱり、吐き出したいと思ってるんです。

相談者:
うん

大原敬子:
でもね?・・すごく他人っていうのは・・今の話、旬の物には乗るんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
「そうだあ」「そうだ」って。

相談者:
うん

大原敬子:
過去の話は乗らないんですね。

相談者:
そうですね。

大原敬子:
分かります?

相談者:
はい、分かります。

大原敬子:
そしたら一つの賢さは・・今あなたに宝があるんですよ、すごく。

相談者:
・・

大原敬子:
このお子さん二人です。

相談者:
うん、はい

大原敬子:
このお子さん二人がね?、あなたの財産になるんですよ。

相談者:
・・

大原敬子:
きっといつか・・この彼も・・菊池寛の「父帰る」(*)ではないですけども・・子どもに会いたくなります。
お祖父ちゃんお祖母ちゃんも・・孫に会いたくなります。
人間ていうのはね?、年を取れば取るほど・・弱くなるんです。

(*)菊池寛: 小説家、実業家、文藝春秋社の創業者
「父帰る」は戯曲。
1948年 59歳没。

相談者:
そうですね。

大原敬子:
光り輝いたところに行きたくなるんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
その、ギャーギャー、ギャーギャー言ったとこには、人間は逃げるんですね。

相談者:
うーん

大原敬子:
そうでしょ?

相談者:
うん・・

大原敬子:
今あなた、もう一度・・自分に憎しみがあった場合も、受け入れる。

相談者:
・・そうですね、はい

大原敬子:
怒りも受け入れる。でも・・

相談者:
あー、受け、そうですね、受け入れるってすっごく、簡単、じゃないんですよね。

大原敬子:
そうです、そうです。

相談者:
分かってるんですけど、だか、そこがもう、自分で苦しくて苦しくて・・

大原敬子:
あなたは「苦しい」「苦しい」って言うけども、その苦しいっていうのは・・息子さんとか、今ある物を、あなたがどうするか考えてないから。
息子は絶対自分から消えないだろうと・・側にいるだろうと思ってるんです。
でも今あなたこの状況だと、息子さん達、お母さんの側にいないですよ?

相談者:
・・はい

大原敬子:
嫌になってしまって・・今は息子さんは・・自分一人で自立出来ないから。

相談者:
そうですね。

大原敬子:
でもこれを、しばらく続けたら・・まず上のお兄ちゃんは出ますね。

相談者:
・・そうですね、だから・・そうですね、うーん

大原敬子:
それでもあなたは、「苦しい」と言って・・

相談者:
うーん

大原敬子:
子どもの存在を忘れている。人間「苦しいですよ」と言う時にはね?、今ある物は消えないと思ってるんです。実は。

相談者:
あ、はい

大原敬子:
そして「これが苦しいんだ」って言うんです。

相談者:
うん

大原敬子:
でも、その苦しい物が消えたら、今ある物は全部消える。

相談者:
うん

大原敬子:
・・それが・・今のあなたの選択だと思いますけども。

相談者:
そうですね。

大原敬子:
先生いかがでしょ?

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
はい・・あの、実に見事な指摘だと思うんですけど、ちょっと・・見事な指摘っていうと、あなた・・グサっと来るかもしれないですけど、

相談者:
あ、いえ

加藤諦三:
要するに、この、怒りが・・人が離れて行く原因なんです。

相談者:
ああ・・はい

加藤諦三:
怒りの気持ちは分かります。

相談者:
・・

加藤諦三:
やっぱり人間認めて欲しいから、努力して頑張って・・

大原敬子:
そう

加藤諦三:
額に汗して働いて・・自分の、母親にも頼んで借金を返して。

大原敬子:
うん

加藤諦三:
色んな嫌なことも耐えて・・でもそれは認めて欲しかったから。

相談者:
そうです

加藤諦三:
でも認めてくれなかった。

大原敬子:
うん

相談者:
うん

加藤諦三:
怒りは湧きます。

大原敬子:
うん

相談者:
うん

加藤諦三:
でも、この・・怒りを・・表現した時には・・その人に同情する人は周りにいなくなるんです。

相談者:
分かりました。

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

大原敬子:
ああ

相談者:
はい、ありがとうございます。

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
はい

加藤諦三:
悩みの正体は、表現できない怒りです。

 

「【日曜に読む傑作選】離婚後に増幅。夫舅姑にぶちまけることの出来ない怒り」への1件のフィードバック

  1. つらい話だな。こんな夫であっても、認めてほしくて、大金注ぎ込んで、責められて、離婚して、認めてよって、まだ相手に言わずにいられない…。
    夫の借金を妻が返したりするから甘えてこうなったんだとでも義両親は思ってるんだろう。まあその通りだし。

    自分の判断でしたことは、誰が認めようが認めなかろうが、そのこと自体、その結果を自分で受け入れなきゃいけないんだよな。

    不幸が不幸を呼び不幸を断ち切ろうとするも不幸にしがみつくような家庭に育つお子さんがどう育つのか…。せめて学校にいい友人がいて、引っ越さなかったことが子供にとっていいことになっていることを祈ります。

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