【日曜に読む傑作選】姉弟の進学差別。弟の何気ない話が蘇らせる家族への感情
テレフォン人生相談 2014年5月20日 火曜日
【2019年7月7日(日)アップ】
成績は悪くなかったが、父の方針によって短大にも進学させてもらえなかった相談者。
弟二人は有名大学を出たものの、上の弟は仕事を転々。
人間関係でつまづいていると思われる。
その弟が今になって子ども時代の勉強について口にし出したことが、忘れていた嫌な感情を蘇らせる。
パーソナリティ: 勝野洋
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女53歳 夫58歳自営 独立している息子30歳 娘27歳 両親は20年前に他界 弟50歳 バツイチ もう一人弟がいる
勝野洋:
もしもし?テレフォン人生相談、勝野洋です。よろしくお願いいたします。
相談者:
はい
はい、よろしくお願いいたしまあす。
勝野洋:
えっと今日は、どんなご相談ですか?
相談者:
はい。あの、わたしと、弟の関係について、ちょっとお尋ねしたいんです。えっと・・
勝野洋:
あなたおいくつですか?
相談者:
はい、わたくし、53歳です。
勝野洋:
53歳?
相談者:
はい
勝野洋:
ご主人は?
相談者:
主人が58歳です。で、子どもが・・二人おります。
で、息子が30歳、娘が27歳です。
勝野洋:
で、独立して・・
相談者:
はい
勝野洋:
働いてらっしゃるんですね?
相談者:
はい
勝野洋:
ご主人は会社員かなんかですか?
相談者:
自営です。
勝野洋:
はい
それで弟さんとの関係って言いますと?
相談者:
はい・・父と母はもう・・20年ほど前に亡くなっておりますが、
勝野洋:
はい
相談者:
その父い、が、あの、子どもの時に・・いくらか・・暴力っていうか、ちょっと・・叩いたりしたんですよね。
それはもう、小学校とか中学生ぐらいまでのことだったので、そのあとはもうそんなこともなく、
勝野洋:
はい
相談者:
あの、わたしが結婚してからも・・あの、初孫がわたしの子どもは初孫にあたりますので、
勝野洋:
はい
相談者:
可愛がってくれてとても、優しいお爺ちゃんになってくれたんですよね。
勝野洋:
はい
相談者:
それでわたしは、別に、父に対して、あのお・・それほど悪い感情は持っていなかったんです、その・・殴られたとか、ちょっとね、叩かれたっていうことも・・3度ぐらいだったと思うんですけれど、
勝野洋:
はい
相談者:
ですからそれほど気にはしていなかったんです。
勝野洋:
・・はい
相談者:
それが、あの、弟と・・話をする時に、昔の話になったり、
勝野洋:
はい
相談者:
勉強の話なんかになりますと、
勝野洋:
はい
相談者:
あの、「よく姉さんは、勉強出来なくて叩かれてたね」とかね?(含み笑い)
勝野洋:
はい
相談者:
あの、なんかそういうふうに・・言われることが・・あるんですよね。
その度ではないですけれど、
勝野洋:
はい
相談者:
あのお、なんかの時に・・すぐ話に、そういうことを、言われるんですよね。
勝野洋:
はい
相談者:
で、そうしますと、あの・・忘れていたあ、はずなんです、けれど、その時のことが、蘇ったり、
勝野洋:
はい
相談者:
あのお・・なんか、色々思い出すように、な、ったんです。
勝野洋:
・・はい
相談者:
それまでは、あのお、育ててくれたことへの感謝とか、楽しかった思い出しかなかったんですが、
勝野洋:
ええ
相談者:
そういうことを言われ続けることによって、
勝野洋:
はい
相談者:
あのお、そういうことが・・あ、鮮やかに、蘇って来るようになったり・・
勝野洋:
はい
相談者:
して、なんかちょっとお・・自分の、気持ちが・・んー、なんかモヤモヤするようになったんですよね。
大原敬子:
(咳)
勝野洋:
はい
相談者:
で、それ、っていうのは、弟によって、もたらされた感情だと思うんです。
勝野洋:
・・はい
相談者:
あのお・・だから、そういうふうに、わたしが感じることが・・おかしいのか?、それとも・・弟が、そういうことを言うっていうのは、わたしに対して何かあって、そういうふうに、わたしの感情が、を・・害する、とか、感情を逆なでするようなことを・・言い続けてるのかな?っていう風にも、なんかこの頃思って来ましたもので、あのお、わたしが(ため息)・・間違っているのか?・・また・・弟に問題があるのか?
だとしたら、これからの付き合い方・・を、どうしたらいいか?ってこと、お伺いしたいと思ったんです。
勝野洋:
弟さんは・・おいくつですか?
相談者:
はい、50歳です。サラリーマンです。
離婚ん、しておりまして、一度。
勝野洋:
はい
相談者:
で、また再婚して・・二人で、す、暮らしています。
勝野洋:
・・はい
相談者:
それで、あの、弟は・・ま、職場を何度も、変わってるんですよね。
わたしに、「勉強が出来なかった」とかって言うぐらいですから、あのお、頭が良くて・・進学校に行って東京の、有名な大学にも行ってるんですが、
勝野洋:
はい
相談者:
あのお・・えっと、人間関係でたぶん、上手く行かないん、じゃないかな?と思うんですけれど。もう何、度も、転職を繰り返してるんですよね。
勝野洋:
はい
相談者:
ええ・・なんかそういう・・わたしが、聞いて、嫌になるようなことを・・ちょっとずつ言うんですよね。
それで先日も言われましたので、
勝野洋:
はい
相談者:
あのお、聞いてみたんです。
勝野洋:
はい
相談者:
「どうしてそういうことを言うのかしら?」って。
勝野洋:
はい
相談者:
そしましたら、「その場が和むと思って言ってる」って言うんですよね。
・・「気分が良くない」っていうことは、言いました。そしたら・・
勝野洋:
うん
相談者:
「それは悪かった」っていう風に謝りましたね。
勝野洋:
ふうん・・
相談者:
その、そういうふうに、それぐらいのことで、
勝野洋:
うん
相談者:
あのお、そういうふに感じるわたしの考え方が間違っているのか?
勝野洋:
はい
相談者:
また、弟が・・何か問題があって、そうふ、に言う、ことを言うのか?、それとも、わたしに対して何かあるのか?、っていうことですよね。
勝野洋:
・・弟さんが、そ、ワザとそういうふうに・・
相談者:
ええ、ええ
勝野洋:
言って・・
相談者:
ええ、ええ
わたしの感情を逆なでするようなことを、言い続けるっていうのはあ、なんかあるのか?・・
ていうことと、これからの付き合い方ですね。
勝野洋:
ご相談の内容としては・・
相談者:
はい
勝野洋:
あなたのその考え方が間違っているのか?、
相談者:
ええ
勝野洋:
感じ方が間違っているのか?・・
相談者:
ええ
勝野洋:
で、弟さんとどういうふにこれから接していったらいいのか?という・・
相談者:
はい
勝野洋:
それではですね・・今日はこちらに・・幼児、教育研究の、
相談者:
はい
勝野洋:
大原敬子先生いらっしゃいますので、
相談者:
はい
勝野洋:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
勝野洋:
先生、そういうことです。
(回答者に交代)
こういった毒親系の話はいたたまれない気持ちになる。親から機会を潰される。後年、他の兄弟(ネットスラングて言うところの愛玩子)から「お前は楽で良かったな」と言われて抑えてきた怒りがよみがえる。しかし、気づけは親は既に他界。自分は親孝行してしまった後。怒りのぶつけようが無い。
大原先生は「諦めて兄弟仲良く」みたいなニュアンスだったけどね。いつか親の二番煎じになるのでは無いかと思う。親の相談者に対する対応がテンプレとして刷り込まれているから。経済的にも相談者一家にぶら下がる可能性もある。貯まった不平不満をぶつけて引導渡して、疎遠でいい。