【日曜に読む傑作選】奨学金負債600万もどこ吹く風。大学院生の自分探し
(回答者に交代)
マドモアゼル愛:
こんにちは。
どうも。
相談者:
あ、どうも。
はい。
マドモアゼル愛:
はい。
よろしくおねがいします。
今、自分のね、状況っていうのは深刻度っていうのはどこら辺にあると思う?
相談者:
あ、もう結構高い・・んですよ。
もう、24歳で三週間以上もなんもして・・・なんもしてないわけじゃないですけどもお、何かしないといけないっていうので、
マドモアゼル愛:
うん
相談者:
ま・・とりあえず、身体動かしたかったんでテニスとかはしてたんですけども(笑)
マドモアゼル愛:
ま、そういう小手先のことも大事だと思うけど、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
ま、なんとなく基本的にふがいないよね。
相談者:
そうですね・・
マドモアゼル愛:
ねえ?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいで、こういう今の状態を維持して行って何をやっても自分を自分で好きになれないよね?、これじゃあ。
相談者:
あ、はい。
マドモアゼル愛:
まして女の子が見たらさあ、どんなにあなたがカッコよくても、なんか嫌になるよね、こういう話聞いてたら、きっと。
相談者:
そうですね・・
マドモアゼル愛:
結構、僕ね、危険だと思うんですよ。
やっぱり。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
人間何が一番危険かというとエネルギーを向ける方向がなくなってるときが一番危険なのよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
まだ逃げなくちゃいけないとか、
相談者:
んん・・
マドモアゼル愛:
ここは突破しなくちゃいけないとか、明日は死ぬかもしれないとかっていうようなときは、少なくともエネルギーの方向がはっきりしてるから、生きることの迷いが出てこないよね。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そうするとね、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
今ここで何がいいか?とかいう、もう、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そういう、余裕のある立場で考えちゃいけないと思うんですよ。
相談者:
はい・・
マドモアゼル愛:
もう、いいものは何かな~、なんていう気分でずうっとやって来てこうきたんだから。
相談者:
・・はい
マドモアゼル愛:
もう何がいいとかっていうんじゃなくて、今あなたが現実に立ち向かわなくちゃいけないリアリティが一番あるのは何か?ってことなのよ。
相談者:
はい・・
マドモアゼル愛:
それ以外、突破口ないじゃない、だって。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
結局エネルギー・・理想として注ぎたいものはあっても、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
本当にそこに注げなければ意味ないじゃない?
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
だからあなたが今一番真剣になれるものはなにかな?って考えたときに、なにが必要になると思う?
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
なにがいいかな?じゃなくて。
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
現実に目を向けなくちゃいけないリアリティがあるとしたらなんですか?って聞いてるわけ。
相談者:
自分が何がしたいか?っていうのもはっきりしてないので・・
マドモアゼル愛:
甘いよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
リアリティあるじゃない。
あなたこんな形でまた八万八千円毎月借りてって?
また、わけ分かんないこと言い出して?
返せる力なんてあんの?だって。
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
そういう人生になっちゃうじゃない。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
要するに、ほんとにあなたが立ち向かわなくちゃいけない問題というのは、この割と甘い考えの人が、自動的にすごい借金を、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
積み重なって行ってるっていう、危機感がなんでないの?
あなたに。
相談者:
◆#$%
マドモアゼル愛:
親が返してくれるわけ?
ちゃんとそれは。
相談者:
いや・・私・・僕が返さないと・・
マドモアゼル愛:
家には余裕ある?
相談者:
いや、ないです。
マドモアゼル愛:
すごいリアリティじゃない、これ、じゃ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
もう稼がなくちゃいけないところまで追い込まれてない?
相談者:
そうですね・・
マドモアゼル愛:
今の状況だと。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいで、たとえば一日の半分は働いて、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そいで、学業を続けるとなれば、いやでも真剣ならざるをえないし、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
勉強するために、こんな時間使うのもったいと思ったら辞めるかもしれないし。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
一個、リアリティのある、嘘じゃないものに、エネルギーを注ぎ出せば、寝ぼけた頭がスルスルっとまとまっていくんですよ、人間って。
相談者:
うーん・・
マドモアゼル愛:
だから、あなたの中にある危機っていうのは、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
すごくうまく、今いいように、今一番楽なように、それでいて形だけは、なんか見せかけだけは作って、体裁は整えて、というレベルの生き方をしてるのよ。
相談者:
はい・・
マドモアゼル愛:
だから、なにも本当のものが見えてこないのよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
だから、一番リアリティのあるものに従って、今はとりあえず、そこにエネルギーを注ぐ。それによって見えてくるもんがあるはずなのよ。
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
その場合、僕はやっぱり、あなた働くべきだと思うよ、うん。
相談者:
働きながら大学院で勉強するっていうことで・・すか?
マドモアゼル愛:
だって大学院も行きたいんでしょ?だって。
相談者:
やめる勇気もないし・・
マドモアゼル愛:
え?、いえ、ちょっと待って、ごめんなさい。
大学院行くのに勇気って今必要になってるわけ?
そういう状態になってるの?
相談者:
もう、入ってしまったし・・
相談者:
じゃ、そういう人生でいいの?
そうやって、そしたら解決いつまでもつかないよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そうやって生きていく人生もあるよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
ああだこうだ言いながら。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
でも、現実は追いかけてくるよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そうやって借金は積み重なって行って、「はい、返してください」っていう時期が来るんだよ。
そのときはどうするの?、じゃ。
相談者:
・・絶対に返せるようには、働くう、ことは考えてるんですけど・・
マドモアゼル愛:
今からやった方がいいんじゃないの?、却って。
とにかく働いて、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そうすると、働くことも大変だしお金得ることも大変かもしれないし、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
いろいろ工夫って生まれてくると思うのよ。
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
そうすると、これが自分の今の人生だっていうリアリティが出てくるじゃない。
こんなことやってられないよとか。
よし、こんなに大変な思いをして時給が800円だったら、もっと考えて、やろうとか。
そういうものが人生を開いていくわけじゃない。
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
みんな辻褄合わせじゃない。
言ってることが。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
ただ力のないものを感じるのよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
あなたが要するに、本当にエネルギーを注ぐものがない形で、ごまかしながら生きてってるってのが見えるわけじゃない。
でもその奥で借金を積み重ねた現実の問題はどんどん着々と、重みを増してきてるわけじゃないの。
相談者:
・・
マドモアゼル愛:
あなたが今目をつけなくちゃいけないのはそのリアリティじゃないの?
そしていったんリアリティのところで自分っていうものは着地できたら、勉強にしろ、進路にしろ、人間って、真剣に考えるようになってくるような気がするんですよ。
相談者:
とりあえず、働いてみるってこと・・?
マドモアゼル愛:
そうね、働くってのはリアリティだから。
なんであれ、はっきりお金もらえるから、ちゃんと。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そして、その大変さもはっきりわかるから。
学校も大変だと思うけれども、自主的に大学院は、勉強するかしないか自由に決められるところだから、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そのリアリティをごまかせるよね、結構。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そしてあなた今、その中にどっぷり浸かってるよね。
相談者:
はい・・
マドモアゼル愛:
それがこの問題なんですよ、あなたの今の問題なんですよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
要するにエネルギーが向かう方向がないっていうのは、意味もないけど、とても苦しいことなのよ。
特にあなたみたいな若い人が、ぶらぶらしてる状態っていうのは。
相談者:
うん・・
マドモアゼル愛:
今やっぱり目を覚めないとだめだよ。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
それには僕はね、やっぱり働きながら一回勉強してみる。
それで大変だったら、学校やめるでもいいし、仕事辞めるでもいいし、自分やっぱりこれだけの勉強を真剣にしたいんだと思えば、やる。
それから、
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
やっぱり見えてくると思うよ、苦労すれば。
相談者:
はい
マドモアゼル愛:
そうすると、これまで、この学科はどうだから、でもこの先生はどうだっていう、そういう、レベルの話が、自分でもばからしく感じられてくるようになるはずよ。
相談者:
ああ・・
マドモアゼル愛:
それで今、あなたは一生懸命、だって、勉強をやってきたのに、こういう状態になったんだ、今度は働いて、その具体的に借金が積み重なって行くような、ことを真剣にとらえて対処していくというリアリティの中から、勉強のことや将来のことを考えたらいかがでしょうか?っていうアドバイスなの。
相談者:
はあ・・
マドモアゼル愛:
加藤先生にちょっと、伺ってみたいなと思います。
(再びパーソナリティ)