夫が離婚したいと言うのでしかたなく離婚する妻
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
お父さんと忘れられない思い出ってどういうものがあります?
相談者:
旅行に連れていってくれて遊んだりとか・・
加藤諦三:
旅行はどこですか?
相談者:
伊豆の方でしたね、小さい頃の話ですけど。
加藤諦三:
何をして遊びました?
相談者:
船に乗ったり・・海で遊んだり・・
加藤諦三:
じゃ、お母さんとの思い出は?
お母さんとの具体的な思い出と、そのときあなたが具体的にどう感じたかっていう・・
相談者:
お母さんは優しくて、いつも・・
加藤諦三:
そうですねー、全部抽象的な言葉しか出てこないですね。
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さん大好きです。
優しくて。
今までの人生で、感動がないですね、振り返ると、真っ白ですね。
相談者:
あー、はい
加藤諦三:
おそらくお母さんとの思い出が無いように、お子さんとの思い出もないですよね?
相談者:
そぅんなことはないんですけど・・
加藤諦三:
うん、否定する気持ちはあるんだけど、
(割って入る伊藤)
伊藤恵子:
お子さんたちとあなたの関係なんですけどね。
お子さんたちは、離婚についてどう言ってるんですか?
相談者:
まだ何も言っていないです。
伊藤恵子:
あなたたちが決めると、それで子どもたちがついて来ると思っていますか?
相談者:
そーれは、分からないんですけど・・
伊藤恵子:
あなたにとっていいことが、子どもにとってもプラスになるってものが無いと、子供さんを説得することは難しいんじゃないかかと思いますよ。
子供さんたちは気付いていますか?
相談者:
気付いてはないと思います。
伊藤恵子:
いやー、その気付いていない状況の中で、お母さんはあなたたちと一緒に出て行くんだからね、と言ってもなかなか・・
中2と小4でしょ。
それぞれの色んなものの考え方も出てくるし、家族に対する感情も持っていますよね。
あなたの、先ほどから先生に聞かれて、その、感性が鈍いというか、よく分かってらっしゃらないんだけど、そういう状況をお子さんたちが感じていないと思います?
そんなこと無いと思いますよ、お子さんたちは。
環境がものすごく変わる状況の中に、そんな、むやみに選択できることじゃないなって気がするんだけど。
相談者:
はい。
伊藤恵子:
私、よーく考えて頂きたいと思います。
ご自分にとって、何が一番大事かって考える中で、しっかりしたものが見えてこないものですから、その辺のしっかりしたものを持ってない限り、そう簡単に離婚ていう選択は出来ないような気がします。
相談者:
分かりました。
ありがとうございました。
加藤諦三:
ゴムの壁、という表現があります。相手にはストレスになります。
(内容ここまで)
せっかくこれから核心に迫るタイミングで、割って入るなんて、伊藤さんヒドイ。
今日の一言にあった、「ゴムの壁」ってググってみたら、心理学用語(*)として紹介されてて、今日の相談との関係が??だったんですが、どうも加藤さんは、それとは少し違うようです。
過去にも使ったことがあって分かりました。
つまりは、今日の相談者自身のこと。
のれんに腕押しってのかな。
まさに夫だけででなく、伊藤弁護士までもがイライラ(笑)
でも、なんで、そういう人格が形成されたかってのは、伊藤さんがさえぎっちゃったんで。
(*)心理学用語としてのゴムの壁
家族関係の構造から抜け出そうとしても、結局は引き戻されることを表す。
ウィンという学者の言葉。