夫の浮気を相談した相手が、その浮気相手だった

(回答者に交代)

塩谷:
離婚の決意は固まっているっていうことでよろしいですね?

相談者:
はい。

塩谷:
戻る家はあるんですか?

相談者:
とりあえず実家にお世話になろうと。

塩谷:
ご両親は受け入れてくれると、言ってくれているのかな?

相談者:
はい。

塩谷:
あなたは主婦で、ご主人のお仕事は?

相談者:
公務員です。

塩谷:
2人の間で、あなたが親権者だと、合意をすれば、あなたが親権者になります。
ご主人は、自分が親権者だ、と言い張る可能性は高いですか?

相談者:
高いと思います。

塩谷:
そうであれば、家庭裁判所に調停を申し立てて、調停もつかなければ、審判と。
あるいは裁判で決めることになるんです。
今のお話だと、原因はご主人に色々あって、あなたは実家に戻りたいと。
実家で引き取って育てることもできそうだと。

お嬢さんたちの気持ちがどうかっていうこともあるんですが、お嬢さんたちも母親について行きたい、という気持ちがあればね、たとえ話し合いがつかなくても、あなたの方が親権者になる可能性は高いと思います。

特に一番上が18歳ですから、お嬢さんの意志が最優先されると思うんです。
下は2人とも中学生?

相談者:
はい

塩谷:
微妙ですけど、本人たちが母親について行きたいという意志があれば、裁判所が判断する場合でも、あなたが親権者になる可能性は高いと思います。

相談者:
あ、ほんとですか。

塩谷:
一番心配なのは、子どもを育てていくだけの経済力があるのか、ということなんでしょうけど、実家であれば、家賃がかかるわけでもないですし、後で話しますけど、ご主人の方から養育費というものをキチンと払ってもらえばね、ま、あたたの方も頑張って働かなくちゃいけないでしょうけど、それで娘さんたちを養っていけるのであれば、親権者になるということで問題ないと思います。

もう一つの慰謝料なんだけど、離婚の原因をどっちが作ったのかに関わってくるんです。
夫の浮気が原因ということであれば、慰謝料を払ってもらうことはできます。
ただ、ご主人が浮気の事実を認めるか、ということが、・・

相談者:
それは、もう認めています。

塩谷:
何か、動かぬ証拠はあるんでしょうか?

相談者:
携帯ですね。

塩谷:
携帯はご主人が持っているわけでしょう?

相談者:
折って、証拠隠滅しました。

塩谷:
じゃ、手元には残ってないわけですね?

相談者:
はい。

塩谷:
携帯画面の写真を撮ったりとか、ノートに写したり、とかいうことはしてないですか?

相談者:
してないです。

塩谷:
証拠隠滅するくらいの人ですから、もし、原因はあなた(夫)にあるんですから慰謝料を支払ってください、って言われたときに、シラをきるかもしれないですよね。
そうすると、(相手が)離婚はしないと、離婚原因の浮気は無いと、言い始めたときに、
(こっちが)いや、あなたの浮気が原因なんです、と、証明できるかどうか。
これが問題。

あなたも早く離婚したいという気持ちはあるのかもしれないけども、証拠を確保した上でアクションを起こさないと、裁判で不利になることがあると思うんです。

相談者:
はい。

塩谷:
認めているんだったら、一筆かかせるとか、認めている言葉を録音しておくとか、そういうことが大事になってくると思いますし、イザというときにはお嬢さんが証人になるのかもしれないし。
ただ、特に下のお嬢さんなんかは、証言台に立たせたくないと思いますので、なにか客観的なものがあれば、有利に進めることができると思います。

相手が公務員であれば、ある程度の慰謝料は取れると思いますよ。

相談者:
あ、そうですか。

塩谷:
それとご主人名義の預貯金とか不動産とか、結婚してから築いたものであれば、半分は私もものです、という主張はできるかもしれないです。

それから、先ほど言った養育費。
あなたの方が無収入ですから、お子さんにかかる養育費の内、ご主人が相当部分を受け持つ必要がある。
話し合いなんですが、話し合いがつかなければ裁判所に行って決めてもらうこともできます。

いずれにしても、今、お話していて、あなたは精神的に追い込まれているんです。
その状態でキチンとした子育ては難しいと思うので、自分でこうすると決めたら、お嬢さんたちの了解も得ながらということにはなるんですけど、割り切っていった方がいいと思いますよ。

万が一、話し合いの中で、ご主人が心を入れ替えて、あなたがそれを信じられる、と思ったら、そこで離婚協議は打ち切って、元に戻ることだってできますから。
離婚協議を申し入れたら 必ず離婚しなくちゃいけないということではないですから。

ただ、今の状態でズルズルいってもお嬢さんたちにもよくないので、一歩踏み出した方が私はいいんじゃないかと思います。

まだ、40歳ですから、楽しいことも色々とあるかもしれないんで、これが人生の終わりだなんて思わずにね、前向きに考えるようにしていった方がいいと思います。

相談者:
ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)

「夫の浮気を相談した相手が、その浮気相手だった」への1件のフィードバック

  1. 苦しんでいる相談者をいたわることもできない、ほんと勝野洋はダメダメだな。

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