言葉を誤解され職場を転々。診断後も心無い言葉に凹む手帳持ちアスペルガー
テレフォン人生相談 2014年12月2日 火曜日
高校卒業してから10年間は親元で色々な仕事を変わりながら暮らす。
28歳からひとり暮らし。
35歳から介護の仕事に就き、介護での転職を繰り返す。
3年前にアスペルガー症候群の診断。
障害者手帳を取得。
生活保護、障害者年金を貰いながら、障害者枠雇用を探しつつ、派遣として一般就労で働いている。
【追記 2020年7月31日】
6年を経て再相談。
厳しい現実が待っていた。
激励に涙したアスペ君の6年後。倉庫バイトのパワハラに苦しんでいた
相談者: 博多弁の男44歳 ひとり暮らし 実家に両親と兄
パーソナリティ: 勝野洋
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
勝野洋:
もしもし、テレフォン人生相談勝野洋です、よろしくお願いします。
相談者:
あ、どうもはじめまして、よろしくお願いします。
勝野洋:
よろしくお願いします。
今日はどんなご相談ですか?
相談者:
はい
あの、実はですね、
勝野洋:
はい
相談者:
私自身があの、発達障害を持ってまして、
勝野洋:
はい。
相談者:
実はですね、
勝野洋:
はい
相談者:
私の話す言葉ひとつ一つにですね、
勝野洋:
はい。
相談者:
周囲から、
勝野洋:
はい
相談者:
あの、理解が頂けないというかですね、それで、結構、誤解されることが多くて結構悩んでいるところがあるんですよ。
勝野洋:
はい。
相談者:
コミュニケーションがうまく取れなかったりですね、
勝野洋:
はい。
相談者:
ま、結構、あのお、ねえ、私も、その3年前まで、一応、介護の現場には就いていたんですが、結局、物覚えの悪さから、介護の現場を転々とする羽目になってしまい、
勝野洋:
はい。
相談者:
ま、あのお、最終的に、その、3年前に、最後に勤めた介護の現場で、薦められた病院があったんですよ。
勝野洋:
はい。
相談者:
で、そこの、メンタルクリニックに行ったら、あんた、障害がある、っていうことが分かりまして、ま、結局その時点で、職場の方から、もう、契約切れになるし、
勝野洋:
はい
相談者:
もう、あんたは、もう使えないんけん要らん、と言われてから、
勝野洋:
はい。
相談者:
ちょっとトラウマみたいなのが・・出てしもうたんですよ。
そいで・・
勝野洋:
あな、あのお、あなたお幾つですか?
相談者:
あ、今44歳です。
独身です。
勝野洋:
よんじゅう・・独身ですか?
相談者:
はい。
勝野洋:
で、一人で住んでらっしゃる?
相談者:
はい、独り暮らしです。
勝野洋:
ご家族は?
相談者:
実家の方に両親と兄が住んでます。
勝野洋:
実家というのは遠いんですか?
相談者:
まあ、車で、2時間弱のところです。
勝野洋:
お兄さんもそちらに?、あの、ご両親と一緒に?
相談者:
はい、3人で住んどります。
勝野洋:
お兄さんお幾つ?
相談者:
49です。
勝野洋:
49歳。
相談者:
はい。
勝野洋:
お父さんとお母さんは?
相談者:
父は、ですね、今、あの、ええと、82でして、母が76になります。
勝野洋:
それで、今、そのお、3年前に、
相談者:
はい。
勝野洋:
介護の現場にいて・・えー、メンタルクリニックに行って、
相談者:
はい。
勝野洋:
で、結局、仕事は、辞めたわけですか?
相談者:
介護っていいますか・・ま、どっちにしても、元々契約社員で行ってましたからですね。
勝野洋:
はい
相談者:
その後は、あの、契約して頂けなかったんですよ。
勝野洋:
はい。
相談者:
自分に障害が・・あったが故にですね、
勝野洋:
はい
相談者:
やっぱり、今までほら、こう、人間関係で苦労して、
勝野洋:
はい
相談者:
結局・・ほら、僕って、元々、結構しゃべる方だったんですよ。
勝野洋:
はい。
相談者:
しゃべり過ぎて、周りに、いたらんこと(=不要な)反感を買ってしまって、結局、飲み会の席で殴られそうになったりとかですね、絡まれたりとか、
勝野洋:
はい。
相談者:
ま、友達関係でもですね、
勝野洋:
はい
相談者:
やっぱり僕の言ったことで結構ね、傷ついたとかですね、お前を見損のうた(=見損なった)とか、
勝野洋:
はい。
相談者:
ま、そういう風に言われてですね、まあ、ちょっと辛い想い・・して来たんですよ。
勝野洋:
はい
相談者:
だから、まあ、どっちにしても・・もう今後はやっぱり、その障害者枠って中で、ちゃんと、あのお、ね、理解を頂いた上で、自分も言葉使いを気いつけて、
勝野洋:
はい
相談者:
ま、仕事をしていこうと、思ってるんですけど・・なんせ、ちょっと、そういうことがあったもんだから、今さら、ちゃんと、ね、一般就労に向けて、出来るのかどうか?、ちょっと不安もあるんですよ。
勝野洋:
はい。
相談者:
まあ、あの、全く関係ない話なんですけど、
勝野洋:
はい。
相談者:
周りから、お前結婚しないのか?、5,6人、今年に入って、ばたばた言われるようになったんですけど、
勝野洋:
はい。
相談者:
実質問題、僕がこんな状態ですしね、ま、収入源も今、派遣会社の仕事と・・の収入と、
勝野洋:
はい。
相談者:
ま、障害年金と、あと、生活保護で、賄っているからですね、とてもじゃないけど、嫁の来手なんか無い、って僕も言ったことがあったんですよ。
勝野洋:
・・
相談者:
知り合いから言われたときですね。
勝野洋:
はい。
相談者:
そしたら、「それはお前が根性が甘ったれてる証拠たい!」、って言われてですね、随分、ま、ね、根性無しなどと言われて、ちょっとつらい思いもしたもんですから、ちょっと、凹んで・・しまってる状況なんです。
ま、どうやって切り抜けていけばいいんだろうか?って、ちょっと迷ったりしてるものでして、今日電話の方さしてもろうたんです。
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勝野洋:
それで、あなたのその、ご相談内容としたら?
相談者:
ええ、まあ、そういう風に、色々言われ易い自分がちょっと情けないし、どうすれば、もっと、しっかり出来るのかなあ?ていうのが、ちょっと、相談なんですよ。
高橋龍太郎:
(咳)
勝野洋:
分かりました。
相談者:
はい。
勝野洋:
それではですね、今日はこちらに精神科医の高橋龍太郎先生がいらっしゃいますので
相談者:
ああ、はい
勝野洋:
ご相談してみたいと思います。
よろしくお願いします。
(回答者に交替)
昔、アスペルガー障害 と診断された中学男子が翌日自殺してしまった という話を聞いたことがある。今、治験が進められているんだけどどうなっているんだろう。