騙されて長兄に実印を預けたら独り占めされた相続。30年後に気づいたらどうなる?
(内容ここまで)
30年前に長男夫婦がやったこともアレだし、相談者の執念もまたなかなかのもんだ。
私事で恐縮ですが、実は、叔母が亡くなり、母に相続手続きが現在進行中で、それを私が陰から(笑)サポートしてる最中。
不動産も無く、金融資産のみで、相続税に引っ掛かるほどの金額でもないから、小学生にも出来る算数で処理すればいいだけなんだけど、やっぱりというか、ご多聞に漏れず、思いっきり、もめてるの。
片付いたらネタにするつもり。
てか、私が首を突っ込んでる理由はそれ。
なので今日の相談も興味深く聞き始めたんだけど、あんまし参考にならんかった。
実印と印鑑証明証をセットで人に渡すだあ?
考えただけでも恐ろしい。
「何にも知らないお人よし」
だったとしても、当時、相談者は、もう35歳だよ。
変な保証人とかにされずに、相続放棄だけで済んだけでも不幸中の幸いかもね。
確かに長男夫婦がやったことは許されることではない。
安心できる仲を利用するっていうか、人の信用を簡単に裏切るっていうのかね。
こういう信用・信頼とかいう無形の価値をまったく理解できない人種っているんだよ。
勝手に契約書を作って、騙して判子を押し、金をせしめる。
これ、やってることは暴力団と一緒。
しかも騙した相手は実の弟と妹。
昔、ドキュメンタリーか何かにそのスジの方が出てて、高利で金を貸した相手が自己破産を使って借金をチャラにすることを指して、
「本当にえげつないのは、シロウトさんや」
と言ってたのを思い出した。
今日、勉強になったことと言えば、文書そのものに異常がなければ、第三者に不正を理解してもらうことっていかに難しいかってこと。
だけど、もし30年前に、相談者がきっちり主張してたらどうなってたのかね?
間違いなく長男夫婦と、もめてるよ。
相談者は、この問題が起きる前までは、
「仲は良かった」
と言うんだから、もし相続財産を手に出来ていたとしても、それと引き換えに、仲の良い30年間は無かったわけだ。
欲深い長兄夫婦ではあってもね。
今日のアドバイスをもってしても、相談者は諦めきれないようだけど、気もちがおさまらないんだな。
大迫さん、諦めた方がいいよ、とは言ってるんだけど、かなり控え目。
もう少し叩きのめしても良かったんじゃない?
相談者は、結局、相続財産は貰えないわ、築いた30年間の関係も失くすわで、最も損な選択をすることになるからなの。
でも、そっか、もう調停まで起こしてたんだな。
今さら前の関係には戻れないな。
見てて、きっとね、
「嫁いだ娘が突然、実家の30年前の相続を蒸し返してきよった。」
このフレーズだけが一人歩きするから。
田舎ですし。
あーあ、って感じ。
世の中、知らない方が良かったってことはあるんだよ。