支配して育てた長女が看護士を辞めるのが惜しい56歳の女
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
ええ・・
あのお、あなたにとってはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
「これを言ってはいけません」、と大原先生が、おっしゃったこと。
相談者:
はい
加藤諦三:
例えば、「辞めたら?」とかね、
相談者:
はい
加藤諦三:
「好きにしたら?」とかって。
相談者:
はい
加藤諦三:
今まで、むしろ、こういう場合、「辞めたら?」とか「好きにすれば?」っていう、対応をしてきた・・
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
「何故そう対応してたんで、はないかな?」と僕が想像したのはあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたが言った、「お兄ちゃんといつも比較していた」という、言葉なんです。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
比較する人っていうのは、自己不在なんです。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
あなた自身がちょっときついの、も、こんだけ素直にね、いろいろなこと聞いてくれる部分にね、きついこと言ってごめんなさいね?
あのねえ、あなた自身が自己不在なんですよ。
相談者:
自己不在・・
加藤諦三:
ええ、自分がないんです。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
自分が何が好きか?
相談者:
はい
加藤諦三:
何が嫌いか?
相談者:
はい
加藤諦三:
何に向いているか?
相談者:
はい
加藤諦三:
何を信じているのか?
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
自分は何者なのか?
相談者:
はい
加藤諦三:
それが分かんなくなってるんですよ。
相談者:
あ、何となくう、分かりますう・・
加藤諦三:
で、比較する人っていうのはあ、実は自己不在なんだけれど、同時に支配の意図があるんですね。
相談者:
支配の意図・・
加藤諦三:
お嬢さんを支配するっていう、
相談者:
はい
加藤諦三:
意図があるんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
ですから、その意図があるとお、そのまま、「辞めたら?」「好きにすれば?」になるわけです。
で、これね、最終的に、悪い結果になんです。
相談者:
ああ、そうですねえ・・
ありがとうございます。
とても、心配してたもんですからあ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
はい、安心しましたあ。
加藤諦三:
じゃあ、大原先生のアドバイスのようにして、
相談者:
はい
加藤諦三:
対応してください。
相談者:
はい、ほんとに、ありがとうございましたあ。
加藤諦三:
はい、どうも、失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございまあす。
加藤諦三:
比較する者には、支配の意図と自己不在があります。