遠回りの自己主張。 内定を蹴った大学生の断り方に見る言葉とは裏腹な深層心理
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
はい。
今、大原先生からそこまで褒められたんだから、あなたに力ありますよ、って。
もう、これで、そのお、就職内定を断っちゃって、八方塞りに思うけれども、社会的に、八方塞りのように感じるかもしれないけれども、
相談者:
はい。
加藤諦三:
はるっかに、これは長い人生で見れば、多くのものを得ました。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
そうですね?
相談者:
これから、
加藤諦三:
これから?
相談者:
そお・・ですねえ。
加藤諦三:
素直になりましょう。
相談者:
はい。
加藤諦三:
突っ張らない。
頑な(かたくな)にならない。
相談者:
はい。
加藤諦三:
よろしいでしょうか?
相談者:
はい。
思い込みをやめます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございました。
加藤諦三:
私は特別という、誇大な自己イメージを持っている人は、心の底では孤独と恐怖です。
(内容ここまで)
難しい奴やな、とは感じたけど、軽薄さは感じない。
意味のない相槌は打たないし、言葉を選んで話してるし、賢さ、育ちの良さが感じられる。
就活中のみんな、素早く、流暢に、受け応えすることが、コミュニケーション能力だなんて誤解しないように。
ただ、世間知らずだけどね。
大原さんが、行政書士なんていう具体名を出してたんで、もしや、相談者が、就職せずにそっちを目指すなんていうことを言ったのかもしれん。
それに対して、妥協せずに就職に挑戦せい、っていう大原のアドバイス。
そのとおりやね。
やっぱり、新卒って、スキルも、実績も無い人間が、いい会社に入る、人生1回だけのチャンスだから。
入社して、最初は、新人教育を受けることになる。
特に日本企業のそれは、大企業ほど手厚く、マナーからビジネスまで、数ヶ月間、OJTも含めれば1年以上、お給料を貰いながら、社会で稼ぐ人間に育てて貰えるわけ。
資格なんて、取りたきゃ、いつでも取れる。
ほんの一部の難関資格を除けば、働きながらでもね。
資格取得に逃げた結果、どうなるか?
参考になる相談もある。
「34歳の息子は引きこもり?、いや怠け者」
相談者が、人生がどうのとか、青臭いこと言うのはし方ないけど、だからこそ、取り合えずレールに乗っかればいいんだよ。
まあ、でも、入社3年で退職してしまう人が少なくないのは、目的意識のない就職が原因だったりするから、ここは痛し痒しなんだけどさ。
加藤さんの言葉が私に刺さった。
「心の底で、自分はつまらない人間、と思ってるんですが、意識では、私は、すごい人間だと、逆に思っているところはないんですか?」
相談者はあっさり認めてたけど、あたしは素直に認められなくてね。
考えてしまった。
大原さんの言ってた「遠回りの自己主張」とかも。
これやってるかもね、確かに。
もの言わず不機嫌オーラを出すとか。
ドキッとしたのは、たぶん当たってるからだな。
格言も。
自己主張は言葉ではない、行動ですに納得しました。
私もつまらない人間と思いながらプライドが高い自分もあるなーと。40年以上生きたら、それだけでプライド持ってもいいかなと思うようになりました。
少しはプライドを持ちなさい。
なんてことも言うしね、難しいとこです。
真っ当なプライドを持ち、それを真っ当な形で表現することだと思います。
口で言うのは簡単ですが。
生きてるだけでプライドって変かな。
自尊心じゃなくて、自負 でしょうか。
なるべく捻ずに生きたいもんです。