夫の不倫、子どもの家庭内暴力。起業ごっこに付き合わされただけの43歳の女
(内容ここまで)
志賀ちゃん
「今の生活を維持した方がいいなんて、わたしも口が裂けても言いませんけど」
言ってるって(笑)
電話を切るときの相談者が無駄に明るい。
だって、志賀ちゃんだって、大したこと言ってないよ。
離婚時に押えておくべきことなんて、離婚を考えたことある人なら、基本中の基本ばっかだし。
誰かに話を聞いて欲しかったわけか。
誰でもいい、味方が欲しかったか。
さては、8年間は妻の座が安泰なことを伝授されたからか。(笑)
相手を懲らしめたいって言うけど、それって離婚に応じて300万にも満たない慰謝料をせしめることじゃない。
そう、最大の嫌がらせは婚姻を続けることだ。
経済的にもメリットが大きい。
離婚してしまうと、旦那から取れるのは養育費、子どもの費用だけになる。
だけど、結婚していれば、旦那が負担しなければならないのは婚費(こんぴ)、[子ども+妻]の生活費だからだ。
子どもの家庭内暴力。
警察に通報、隔離。
夫の不倫発覚。
別居。
これだけのことが、たった半年の間に一気に来れば、そらあ参るね。
不倫相手を呼び出して、「夫を返してください」。
完全に冷静さを失っているよ。
案の定、軽くあしらわれた模様。
同い年とはいえ、目の前の女は、夫のバリバリの仕事仲間。
子育てに疲れた専業主婦の自分とは、見た目から何まで、あらゆる面で、ギャップを感じたに違いない。
倫理に反することを平気でやった相手に対して、
夫と一緒になって自分を蔑んでた相手に対して、
子どもをダシにしてまで頭を下げるなんて、我に返って、惨めになるのはあたり前じゃん。
旦那の会社さあ、増資って言えば、格好良く聞こえるけど、要は資金ショート。
しかも、将来の投資じゃなくて、運転のキャッシュ不足。
だって、創業10年目だよ。
しかも、何回も。
出資を強制しておいて、「首を突っ込むな」、というのも笑える。
それは、妻に一切の迷惑を掛けない人が言うセリフだ。
儲からない事業をズルズル引っ張って、すでに50歳。
今さら、会社をたたんで、人に使われる気もない。
旦那が守りたいのは家族ではなく、社長の肩書きだ。
相談者だって、嘘ついてる。
ずうっと前から、結婚生活が破綻してたことは気づいてたくせに。
パート、内職、ごくろうさん。
結婚生活は、旦那の起業ごっこに付き合わされていただけでした。
すでに終わっている夫婦関係。
すでに終わっている会社。
見たくない現実を見ようとしない。
似た者夫婦といえば、そうかもしれない。