妻が主導する離婚手続きに待ったを掛けろと励まされる32歳
(回答者に交代)
塩谷崇之:
困りましたね、エヘッ。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あなたは離婚をしたくないんですね?
相談者:
そうですね、はい。
塩谷崇之:
したくない、うん。
で、離婚したくないっていう気持ちは奥さんに伝えたんですか?
相談者:
伝え・・ました。
塩谷崇之:
でえ、それに対する奥さんの回答というのは?
相談者:
(回答)は、今さら何言ってんだあ、です。
塩谷崇之:
そうですか。
あなたとしては、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚したくないけれども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
もう、これ以上、結婚生活を続けることは、出来ないだろうというふうに、もう、半ば諦めているんですかね?
相談者:
そうですね。
実は、最近あのお、自分と、その、かみさんのお母さんと、一度話ししたことがあって、
塩谷崇之:
うん。
相談者:
でえ、お母さんの方からも、再度、ちょっと、話し合うようにっていう話を、して、みるから、っていうことを言われたんですけど、
塩谷崇之:
うん。
相談者:
でも、やっぱり、娘の意思が固かった、っていうことで、難しいかもしれないということを言われたので、
塩谷崇之:
うーん。
相談者:
あ、これはやっぱり、もう、厳しいなと思いました。
塩谷崇之:
厳しいとはいってもね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚ていうのは、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
両方が
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚をすることに合意をしなければ、離婚は、原則として出来ないんですよね。
それはお分かりですよね?
相談者:
分りますけど、
塩谷崇之:
うん。
相談者:
あのお、離婚届けに、もう、書いて、判も押してしまったんですけど。
塩谷崇之:
うん、だから、それをね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
もう、判を押してしまったからといってえ、諦めるのか、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
判は押してしまったけれども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
自分は離婚したくないんで、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
それを、離婚を成立しないように、したいのか、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
それは、どっちなんですか?
相談者:
したくないですね。
塩谷崇之:
したくない?
相談者:
今現在、はい。
塩谷崇之:
うん。
であればね、あのお、役所に行ってえ、離婚届けを持って来ても受理しないでくださいと。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
私の本心ではないので受理しないでくださいというね、
そういう届け出を、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
役所にしておけば、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
奥さんが、その、離婚届を持って行ってもね、受理されない。
つまり離婚することは阻止することが出来ます。
相談者:
ああ、そうなんですね、はい。
塩谷崇之:
うん。
だからね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
もし、離婚したくないんだったらね、そういうふうにした上で、改めて、奥さんとね、今後どうしていくのか、ということについて話し合えばいいわけであって、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚届に判を押しちゃたから、もう、お終いですということじゃ、ないんでね。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そこはまずね、頭に入れておいてください。
相談者:
分りました、はい。
塩谷崇之:
そうはいってもね、もう、離婚への流れは変えられないだろうと。
いうことであればね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
今度は、その、奥さんが離婚を求めているわけですからあ、あなたがその求められた離婚についてね、あなたの方が条件を付けてくってことも出来ます。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
たとえば、養育費はどうだとか、子どもと、面会はどうするか、とかね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういうことについて、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
こういう条件を飲んでくれるんだったら、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
君からの離婚の、申し出に応じるよと、いうふうにね、あなたの方で条件をつけていくことも、一応、出来ないことではないんですよね。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
だから、なんでもかんでも、奥さんに主導権握られて、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
奥さんの言うがままにね、進めなくちゃいけないということではなくって、
もう少しね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あのお、我がままになってもいいんじゃないかな?、っていう感じはしますね。
会話が無いっていうのも、たぶんその辺りと関連するのかもしれないけども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あなたが、ちゃんと、自分の考え方を相手に言わないから、たぶん、会話が成立してないだけなんですよね。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
うん。
相談者:
それはあ、仰るとおりですね、はい。
塩谷崇之:
うん。
だから、離婚、するにしても、しないにしても、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
いや僕は離婚したくないよと、いうんであれば、それははっきり伝えるべきだし、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あの自分は離婚したくないけれども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
君がどうしてもと望むんであれば、応じてもいいよと。
その代わり、こういうところは、こうしてくれと。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
いうふうに、あなたの考えを、奥さんに伝える・・ことだって出来るわけだし。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういうことをしないで、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
奥さんが、なんとなく離婚への、流れを作っちゃって、あなたはその流れに流されて、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
ふらふらふらっと、サインをしてみたり、条件を飲んでみたりっていうようなことを、してたらね、あなたの意思っていうのは、まったく無いじゃないですか。
相談者:
そうですね、はい。
塩谷崇之:
で、もしかすると、そういう風にね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あなたがきちんと、あのお、前向きになって話し合いを、することによってね、またなんか関係が改善されるかもしれないし、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あるいは、もう、ここで関係が改善されずに離婚になったとしてもね、
今後、そのお、お嬢さんのね、父親という役割は変わんないわけですよね?
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚をしたからといって親子の関係切れるわけじゃないですから。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういう中でね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
きちんと今の段階であなたの自分の意思を教示して、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あなたの自分の考えを相手に伝えておく。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
それがね、将来の、お嬢さんとの関係をね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
良くすることに繋がるのかもしれない。
相談者:
そうですね、はい。
塩谷崇之:
うん。
だから、ちょっとね、やっぱ、流され・・過ぎてるというかね、
そういう感じはするんで、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚するにせよ、離婚しないにせよ、自分の考えはこうだと、いうことを相手に伝え、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
で、相手の考えがあるなら、相手の考えをきちんと確認し、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
相手・・の気持ちがどうなのか、っていうのを自分の中でもよく考えて、改めて、また自分の考えを伝えと。
こうやって会話のキャッチボールがなされるのがね、本来の夫婦のあり方であって、
相談者:
そうですね。
塩谷崇之:
たぶん、それを怠ってきたから今の状態になってるんだと思いますけれども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
最後ね、ま、これが別れるか、別れないかっていうときぐらいね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
あなた、ちゃんと自分の、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
考えを、相手に伝えた方がいいと思いますよ。
相談者:
そうですね。
分りました。
今井通子:
離婚だけじゃなくて、婚姻を、継続するためにも、調停って出来るんですよね。
塩谷崇之:
そうですね。
夫婦関係調整の調停っていうのがあってね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
離婚・・に向けてという・・ことに限らず、第三者に間に入ってもらって、何か問題があるんだったら、その問題を解消し、も1回、元のね、円満な夫婦に戻れるように調整したいとかね。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういう場合に、家庭裁判所に、夫婦関係の調整の調停というのを申し立てて、そこで、あのお、調整してもらうってことは、出来ます。
相談者:
はい。
塩谷崇之:
ま、そら、あなたがね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
奥さんと面と向かって話をしようとしても、なかなか、自分の考えを伝えられないということであればね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういう・・家庭裁判所の制度を使って、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
調停員の先生にね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
自分の考えを告げて、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
それを、奥さんの方に、伝えてもらって、で、奥さんの考えを調停員の先生に聞いてもらって、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
それを聞かしてもらってっていうようなね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういうようなね、やり取りをすることも、出来なくはないですね。
相談者:
ああ、そうなんですね。
塩谷崇之:
だから、離婚っていうのは、もう、最終的な結論なんですけれども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
その結論に至る前の段階でね、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
そういう、出来る限りの努力っていうのも、してみてもいいかもしれないし、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
その、努力が実るかどうかは、分からないですけれども、
相談者:
はい。
塩谷崇之:
でもお、努力したことに、それなりの、価値はあると思いますよ。
相談者:
はい。
分りました、はい、
(再びパーソナリティ)