留年した息子を卒業させるには? 私が薦めた、調理師より大卒
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
ええ、僕も今の、マドモアゼル愛先生のね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
話を聞いていたあなたに問題があるなっていうのは、同じ意見なんですよ。
相談者:
はあい。
加藤諦三:
あのお、
相談者:
どうしても、目がそっちにいっちゃうんですよ。
加藤諦三:
うん、それは分る。
相談者:
専業・・主婦なもので、じゃ、外に出てパートでもした方がまだいいんでしょうかねえ。
加藤諦三:
うん、ちょっと待ってねえ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
そこが大切なの。
息子の方に目を向けまいとしても、
相談者:
はい。
加藤諦三:
息子の方に目がいってしまんだよね?
相談者:
はあい。
加藤諦三:
何の不満があるんでしょう?
相談者:
不満が・・不満なんでしょうねえ・・なんでしょう?
加藤諦三:
今、あなたの不満・・から目を逸らすために、息子に、目がいっちゃてるんだから。
相談者:
あー・・
本当の、なんていうんだろ、根底に、主人と合わないようなところなんでしょうかね・・
加藤諦三:
あ、結構、スラッと不満言ったね。
相談者:
そうですか、そこでしょうかあ・・?
加藤諦三:
いや、夫からもっと関心を持ってもらいたいんだけども、
あなたが望むほど、夫から関心が持ってもらえない。
相談者:
うーん。
加藤諦三:
その不満でしょ?
相談者:
うーん。
ぴったりだと・・そうだと思いますねえ。
加藤諦三:
そうですよね?
相談者:
ええ。
でも、大嫌いなとこもありますしね。
加藤諦三:
うん。
だけど、大嫌いなところもあるけれども、60歳と57歳。
相談者:
はあい。
加藤諦三:
今さら、ひと騒動したくないですよね?
相談者:
そうなんですう。
加藤諦三:
そのあなたの心の葛藤ですよ。
相談者:
ああ・・葛藤ありますもんねえ。
加藤諦三:
その心の葛藤があるから、先ほどマドモアゼル愛先生が言ったように、息子を操作してんです。
相談者:
うーん・・そこから来てるねえ・・
加藤諦三:
息子の操作がですね、なぜ、あなたは息子を操作するかっていうと、その、今言った、あなたの心の葛藤が原因です。
相談者:
うーん。
加藤諦三:
あの、息子さん・・だって、自立出来てないから。
相談者:
そうです、はい。
加藤諦三:
自立出来てないから、家にいるんだけども、
相談者:
ええ。
加藤諦三:
家にいるけれども、
相談者:
ええ。
加藤諦三:
あなたのこと好きじゃないからねえ。
相談者:
ああ、うるさいから・・
だから、パートでも行こうかなあと・・
加藤諦三:
うん。
相談者:
いや、あなたの学費も掛かるし、そっちも、うちも掛かるので・・お母さんも頑張るわ、外で、という気持ちでえ、
加藤諦三:
でも・・
(マドモアゼル愛さんに)はい。
マドモアゼル愛:
働いたことあるんですか?
相談者:
はい?
マドモアゼル愛:
無いんじゃないの?、働いたこと。
相談者:
働いたこと・・
マドモアゼル愛:
無いでしょう?
相談者:
なあい・・いや、そうですね。
ちょこちょこっと・・
マドモアゼル愛:
無いですよ。
相談者:
ええ。
マドモアゼル愛:
パートも行くわけないですよ、絶対に。
相談者:
あー。
マドモアゼル愛:
パート行くっていうのが脅しになってるんですよ、もう、すでに。
相談者:
ただ、自分なりに、あの、お母さんも頑張るよお、みたいな感じで、
加藤諦三:
頑張る、頑張るつったって・・何を頑張るの?
相談者:
いやあ・・
加藤諦三:
空回りだよ。
相談者:
はい?
加藤諦三:
空回り。
頑張るよ、頑張るよ、って。
相談者:
空回り・・うん。
加藤諦三:
あなた性格的にね、すごく、性格は明るくて素直なんですよね。
だけれども、小さい頃から、
相談者:
はあい。
加藤諦三:
一つひとつ、人生の課題を解決しないで生きて来たよね?
相談者:
ああ、それはありますう、ええ。
加藤諦三:
そのツケですよ。
それぞれ、それぞれの時期の課題から、逃げてきたんじゃないのかな?
相談者:
そうですねえ、ほんとに悩んだことってないですね、うん。
加藤諦三:
うん。
相談者:
ほんと。
加藤諦三:
だから、心の葛藤で、
相談者:
うん。
加藤諦三:
人を操作することはやめようと。
相談者:
はい、分りましたあ。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はあい。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
ありがとうございます、はい。
加藤諦三:
心に葛藤のある人は、人を操作します。
(内容ここまで)
つわもの現る。(笑)
愛さんも、加藤さんも、すごいキツイこと言ってんだけどね。
跳ね返されるんでもなく、
吸収されてるんでもなく、
通り過ぎてる感じ?、うん、これ。
息子くんが太刀打ちできるわけないじゃんか。
調理師への憧れなんてこの母に語ってごらんよ。
「うん、うん、そお、そお、フランス料理とか、いいわよねえ。」
「あ、ところであんた、学部は決めた?」
どうせ、こんな感じ。
ただ、愛さんも、息子の言うことを重要視し過ぎではある。
この年頃の、口で言うだけの希望ほど当てにならんもんはない。
だって本当に芸能界に行きたいやつは、親がどんなに反対しても、内緒でオーディション受けたりするもんだよ。
もっとも、そういう自立性が育ってないのが、問題の本質ではある。
じゃ聞くけど、息子くんはさ、
料理系の本読んだり情報収集はしてた?
飲食店のバイト経験は?
家で料理してる?
そういうのが、高校のときも、今現在も無いんであれば、その程度のものなんだよ。
要は思いつきの域を出ていない。
じゃあとり合えず大学へという選択はあってもいい。
大卒の調理師だって珍しくないし。(有名シュフに何人もいる)
だけど、なんで工業大学?
目的なく進学すんだったら文系が相場じゃないか?
実験なんかもないし、卒業ぐらい、なんとかなってたかもしれん。
ここら辺は親の見識の無さだ。
あと担任も。
息子くんみたいなの、恥かきっ子(*)なんて言ったけどね。
中学生のお姉ちゃん2人がビックリしただろうよ。
母さん赤面、父さんすっとぼけ(笑)
(*)恥かきっ子:
まだ現役夫婦だということが家族や世間に公然となることから。
ま、アイドルだわな、家族にとっては。
甘やかすな、干渉するなと言う方が無理。
でも、今のうちに軌道修正しないと、おっさんになってからの反抗期はきついよ。
手遅れ感は半端ないけどね。