恥ズ! 兄の入院・葬儀費用を離婚した兄嫁と姪に払わせたい
(再びパーソナリティ)
相談者:
はい、すいません。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございました。
(内容ここまで)
そうなんだ。
てっきり、葬儀費用てのは相続人の共用費用だと思ってた。
さて、
「兄弟そろってカスだな」
と、
元兄嫁は思ってるだろう。
兄と兄嫁との間のあるカネに関する経緯なんて、相談者は何も知らないよね。
別居中の婚姻費用とか、
養育費とか。
思いにも至らない、あるいは義務は果たしていたんじゃないかと考えるなら想像力の欠如。
ま、
17歳の娘一人に夫の遺品を引き取りに行かせるこの女だってカスだけど。
まさか相談者、そのまま渡してないよな?
パソコンとか。
娘は立ち直れんぞ。
兄の意向を兄嫁への手紙にしたためたと。
それが機能するのは、例えば、
「兄の意向ですのでどうぞ遠慮なさらずにお受け取りください」
とかのときだけ。
公正証書じゃない遺言書なんて形式チェックがことのほか厳しくて、故人本人によるものであっても無効とされることも珍しくないのに、こっ、口頭ってアンタ・・
しかも内容が、ちと変。
だって、入院費用なんて兄本人が生前に現在進行形で使ってる費用なんだから、別に弟に頼まなくたって自分で粛々と払いさえすればいいだけ。
自分亡き後のことを考えたにしても、死亡時に病院に残っている未払いは最大でも2週間分の入院費用。
であれば遺言なんて大げさにしなくても、
「ここから払ってくれ」とキャッシュカードの在りかと暗証番号を渡せばいいだけ。
葬儀費用だってそこから支払えば済むし。
いずれも生前に兄が手を打てたこと。
ていうか、
亡くなってしまったら、その瞬間から所有権は相続人である実娘一人に移る。
だから、亡くなってから弟が通帳と印鑑を探して窓口で処理なんてことをすれば、その預金を引き出すことすら出来ないおそれがある。
まさに相談者はこの状態に陥った。
さらに裏読みすると、兄弟の交流なんてのは無かった疑いも残る。
実はこれが一番しっくりくるの。
兄が亡くなり、親族としての最低限の義務が相談者に廻ってきた。
で、思わぬ出費に見舞われてしまった。
兄嫁に連絡しなかったのも、何か考えがあってのことではなく、すべての処理を最小限で済ませようとした結果に過ぎない。
家族葬にも色々あって、宗派に依らないだけで手厚いものも、もちろんある。
一方、それこそ荼毘に付す以外は何もしないものだって家族葬と呼ぶ。
これだと費用はほとんどかからない。
数万円?
結局、
兄嫁に請求したことが全くの無駄だったばかりか、
生活に窮してることをさらけ出し、
さらに、たぶん恨みまで買って、
やってることが自分にマイナスにしかなっていない。
貧すれば鈍す。
最後のセリフが、
「じゃあ、お願いしてみます」
・・
すんのかいな。
今のままだと、誰にも看取られない自分が兄以上に悲惨なことになることを兄は教えてくれた。
預金通帳にどれだけ残ってたか知らないけど、払ってやりなよ、姪御さん(と、別れた嫁さん)。
あんたの父親(と、別れた夫)が死んでしまったことに敬意を表してさ。最期の直葬の費用ぐらい、本人の通帳から払ってやってよ。
通帳を相続するのなら葬式費用も相続してやってよ。ダメ?
さて、「お葬式金ぐらい残してあげたい。掛け金も安い死亡給付金はいかが」・・・とか言う保険もあるけど、お葬式金を残したいなら遺言書が要るってことか・・最後に面倒見た人が葬儀費用を立て替えても、場合によっては立て替えた費用も貰えないんだ・・・
兄の葬儀費用を立て替えたので家族に請求するって、別に恥ずかしくは無いですけど。兄がそうしてくれと言わなくても、請求するのはごく普通だと思います。たとえ額が少なかったとしても。
たとえ法律で、もらえないことになってたとしても。
みなさんは法律に則って、立て替えたままで?
中川さんも言ってますが、呼ばなかった人に葬式費用を出せっていうのはあまりにも無理筋だろうな。