姑に夫の白血病を伝えるべきか。悩むワケは「責められるのが恐い」

テレフォン人生相談
2015年4月25日 土曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 森田浩一郎(医学博士)

相談者: 女58歳 夫59歳 実母84歳 3人暮らし 長男30歳 長女28歳 舅88歳 姑84歳

今日の一言:
情報の伝え方で情報の影響はかなり違います。

(年齢、家族構成のやり取りは省略)

加藤諦三:
で、今は、お2人で生活してんですか?

相談者:
いえ、私の母と3人で暮らしています。

加藤諦三 :
お母さん何歳ですか?

相談者:
84です。

加藤諦三:
84歳。
はい、分かりました。
で、どんな相談ですか?

相談者:
夫が癌になりまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
そのことを、夫の両親に、今まで伝えていないで、ずっと治療しています。

加藤諦三:
何年前・・から、

相談者:
えっと、5ヶ月前です。

加藤諦三:
5ヶ月前から。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、そのことを、ご主人には言わない・・で、治療を続けているという、

相談者:
いえいえ、えっと、主人は知っています。

加藤諦三:
はい

相談者:
主人の両親に、言わないで、今まで治療してきました。

加藤諦三:
はい。
で、今、あなたとしては、ご両親に、言った方がいいか、言わない方がいいか、ということですか?

相談者:
ただ、あのお、夫は、とても、それを・・今、言いたくないし、

加藤諦三:
はい

相談者:
いきなり会ったらあ、体も随分、痩せているし、髪の毛も抜けているので、たぶん両親はすごくショックを受けると思います。

加藤諦三:
ご両親は何歳ですか?
あ、そのご主人の。

相談者:
父が、88、母が84です。

加藤諦三:
で、今・・は、お元気で、別の所で暮らしている。

相談者:
はい、えっとお、元気・・ていうか、父は、少し、認知が始まり掛けているのではないかと言われています。

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
で、同じ敷地の中に、夫の弟夫婦が住んでいますので、身近の、あの、ケアは、弟夫婦がやってくれています。

加藤諦三:
で、弟夫婦は、自分のお兄さんが、5ヶ月前から、癌になってるっていうことは、知ってるわけですね?

相談者:
はい。
5ヶ月前には、別のその感染症で入院しました。
癌が、ま、結局原因だったんですが。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、そのときには、すぐ退院出来ると、わたしたちは判断してたので、言わないでいましたが、

加藤諦三:
はい

相談者:
3ヶ月・・ぐらい前に、はっきりしましたので。
で、そのときに、伝えました。

加藤諦三:
弟夫婦にね。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、弟夫婦はどのように・・

相談者:
両親の状態を、考えて、あと、両親の性格を考えて、二夫婦で考えて、伝えないことにしました。

加藤諦三:
ああ、そうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、ご両親の性格を、考えて、伝えないようにしたって言うのは、ご両親の性格は、すごい、心配症であるとか、

相談者:
弟も5年前に心臓の手術をしたんですがあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
父は、そんときに、自分が心配になって、自分自身が入院してしまいました。

加藤諦三:
あ、弟・・が、心臓病になったときに、

相談者:
はい

加藤諦三:
それを心配して?、お父さんの方が、

相談者:
自分が具合が悪くなって、

加藤諦三:
入院した?
何で入院したんですか?

相談者:
結局、体調不良になってしまって。

加藤諦三:
んん・・
今まで、前からそういうことだったんですか?
夫のご両親てのは、色んなことから、すごく心理的に影響を受ける、

相談者:
うん、父は、あのお、現役で働いてる頃は、もっとしっかりした人だと、いう印象があります。

加藤諦三:
はい

相談者:
それから母は、すごく、エネルギーのある・・人で、

加藤諦三:
はい

相談者:
自分の思う通りにならないと、思う・・通りになるまで、ずっと、言い続ける人です。

加藤諦三:
で、ご両親は、今、上手く、いってるわけですね?

相談者:
そうですね。
あの、母はとても、父を、支えようとして頑張っていると思います。

加藤諦三:
うーん・・
それで、お子さんは、あなたのご主人と、弟と、2人ですか?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
でえ、弟さんの方が、ご両親を、今、看てるわけですね?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
で、あなたの方は、あなたのお母さんの方の、世話をしてるわけですよね?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
うーん・・別に、あなたのご主人と、ご両親との関係が悪いとかなんとか、そういうことではないんですね?

相談者:
そういうことはなくて、ま、転勤とかがあってえ、流れで、あの、二夫婦がそれぞれの親を、看てます。

加藤諦三:
でえ、あなたは今その、弟さん夫婦と、それから、あなたたちと、4人で、話した結果、

相談者:
はい

加藤諦三:
ご両親には、

相談者:
はい

加藤諦三:
話さないでおこうと、いう結論になったけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
その結論にあなた自身としては、これでいいのだろうか?ということですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
もし、ご主人の側が、ご両親のとこ尋ねて行ったら、

相談者:
はい

加藤諦三:
先ほど言ったように、痩せているとか、毛が、たくさん抜けているとか、それはもう、あれですね?、すぐに分かることなわけですね?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
ていうことは、もう、言わなくても分かる程度の、症状なんですか?

相談者:
今はそうですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
抗がん剤の、治療が終われば、また髪の毛も、生えるし、

加藤諦三:
ふうん・・

相談者:
少しふくよかになってくるとは思います。

加藤諦三:
それで・・あの、後で専門家のお医者さんに伺いますけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
どの程度の、癌なんですか?

相談者:
あの、白血病です。

加藤諦三:
あー

相談者:
それで、急性の白血病なので、今のところ治療はとても順調です。

加藤諦三:
それで、お医者さんはどういうふうに仰っているんですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
治療が順調で、だけど、抗がん剤が・・飲んでるわけですねえ?

相談者:
点滴をして、それがある程度サイクルで効いてくる・・それを、またしばらくしてから、また点滴をして、サイクルをするということで・・あと1回で終わる、予定だったんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
先週になってから、腹痛を訴えて、内臓のところで問題があるので、手術が必要になると。
言われました・・はい。

加藤諦三:
ということは、癌以外にも、色々問題抱えてるってことですね?

相談者:
いえ、それが初めてで、去年までの人間ドックでも何も言われなかったので、わたしたちもビックリしています。

加藤諦三:
ふう・・

相談者:
ただ、その疾患が、今後のがん治療に、いい影響を与えないので、先に直してしまおう、という方針が立てられました。

加藤諦三:
はい、分かりました。

(回答者に交代)

「姑に夫の白血病を伝えるべきか。悩むワケは「責められるのが恐い」」への2件のフィードバック

  1. 私の夫の弟ががんの手術を受けましたが、重度の認知症の姑はもちろん、口うるさい舅にも話していません。夫が話さなくていいと。
    相談者さんが責められる筋合いはないはずだけど、姑の怒りのほこ先が向かうのは想像できます。
    悩む必要はなく、舅姑のことは弟さんにまかせてご主人の看病に専念された方がいいです。
    今は良くなっているでしょうか。

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