姑に夫の白血病を伝えるべきか。悩むワケは「責められるのが恐い」

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
今あなた自身が、もう、なんか辛くなってるんですよねえ?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
そうですよねえ。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから、ご主人とか、その、ご主人のご両親というよりも、ま、あなた自身が、すごい、追い詰められてる気持ちになってんでしょうねえ。

相談者:
んん・・

加藤諦三:
でえ、あなたとしては、そのお、言わないから責めれらるということが恐い。

相談者:
うん・・

加藤諦三:
だから言った方がいいと思うけれども、ご主人と、弟さん夫婦は言わない方がいいということ・・なんですね?

相談者:
はい。
それから、もし、悪い方向に行ったときに、取り返しがつかなくなったら、どうしようという気持ちもあります。

加藤諦三:
うん、恐いというのね。

相談者:
はい

加藤諦三:
ただ、その、現実には無い病気にもね、

相談者:
はい

加藤諦三:
例えば、あなたがこの病気になりましたと、こういう病気になりましたって言って、その人がどういう影響を受けるかっていう調査があるんですね。

相談者:
はい

加藤諦三:
そうすると、病気だ、って言われたときの影響っていうのは、伝え方によってかなり影響は違うんですよ。

相談者:
うん・・

加藤諦三:
そいで、伝え方でね、事前に、その、心の準備を相手にさせて、

相談者:
うん

加藤諦三:
その上で伝えるのと、

相談者:
はい

加藤諦三:
心の準備が全く無いところで伝えるのでは、

相談者:
はい

加藤諦三:
その影響は、かなり違うんですよね。

相談者:
んん・・

加藤諦三:
ですから、あなたのご主人がね、

相談者:
ええ

加藤諦三:
癌ですよ、っていうのをご両親に伝えるよりもね、

相談者:
はい

加藤諦三:
まず、ま、今、あのお、森田先生が、

相談者:
はい

加藤諦三:
お医者さんとして、ご専門で、色々いいお知恵、頂ましたけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
まず、その、癌というのは、もう、100人に一人のもんじゃなくて、

相談者:
2人に一人に掛かるということは、弟が向こうのお母さんに言ってくれたんですけども、

加藤諦三:
ええ

相談者:
話が、繋がらない・・

加藤諦三:
ああ、それがダメだったんですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
それから、もう一つは、あの、治療が、すごく進んでいるということも、じゃあ、伝えてあるわけですね?

相談者:
そうですね。
弟はそういう話を事前にするのは、自分がやるからと言ってくれてます。

加藤諦三:
ああ、事前に自分は・・伝える?って言ってんですか?

相談者:
はい、まだ言ってはいないんですけども、もし、お兄さんが伝えるって思うんだったら、僕が事前に説明するからっていうことは言ってくれてます。

加藤諦三:
あ、そういうふうに言ってんですか?
それでも?

相談者:
でもお、やっぱり2人は、言わない方がいいっていうことになりました。
兄弟は、母親には言わない方がいいってことに、なってるんです。

加藤諦三:
ああ、そうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、あなたが、非常に責められることを怖れているっていうのは・・
あれですか、今までも、なんか、他のことで責められてる体験が、

相談者:
あります。

加藤諦三:
さっき、チラッと、言いましたけど、お母さんとの関係で、今、あなたとしては、色々、苦しんでいると。

相談者:
まあ、それで、あたしは距離を置くっていうことで夫婦の間で、話が、この病気になる以前から決まってるのでえ・・

加藤諦三:
ええ。
この病気になる以前から決まってるっていうことは、もう、この病気になる以前から、姑とは、

相談者:
はい

加藤諦三:
上手くいってなかったっていうことですね。

相談者:
あのお、離れてるのが一番っていうのが、わたしと、夫の間で・・の結論です。

加藤諦三:
そしたらあ、それを貫いたらどうですか。

相談者:
そうですね。
そういう気持ちと、母親として、息子がそうなったときに、知らないのは辛いだろうな、というのとで、今、ゆれています。

加藤諦三:
うーん・・
ただ、それは、どっちか選んだらね、そっちが100%いいなんていうことは無いですよお。

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
もし、100%どっちかの方が良ければ、悩む人いないわけです。
必ず、そっち選ぶわけですから。

相談者:
うん・・
そうですね。

加藤諦三:
どっち選んだって、プラスとマイナスあるわけですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから、選んだらあ、選んだ方のプラスを考える。

相談者:
ああ、はい。

加藤諦三:
選ばなかった方にも、必ずプラスはあるんだけれども、選ばなかった方のプラスはもう考えない。
選んだ方のプラスを考える。

相談者:
ふん、そうですね。

加藤諦三:
そして、選んだ方のマイナスにどう対処するかっていうことだけを考える。

相談者:
はい

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
はい、分かりました。
ありがとうございました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい。失礼いたします。

加藤諦三:
情報の伝え方で情報の影響はかなり違います。

(内容ここまで)

相当な確執だ。
嫁と姑。

夫も、もうあきらめてるし。

でも、夫も、それから義弟も、ちゃんと間に立ってくれてて、
これで相談者は随分救われてるわ。

いや、この番組、たいてい使えない男ばっか出て来るじゃない?
だから、今日は妙に新鮮。

どう見たって夫自身が一番大変なのに、とっても冷静だし、
弟は弟で、両親のことは俺に任せとけ、だもんね。

番組では珍しい、大人の男の登場でした。

 

加藤氏が授ける、伝え方の処方箋が、もうすでにやってるなんて言われて、どうなることかと思ったけど。

最後、救ったのは、何のことは無いシンプルな思考法。

大げさに言えば、人生って、こういう選択の連続だよね。

何かを得れば、何かを失う。
プラスにばかり目がいくけど、絶対にマイナス面があるわけ。

相談者はこの逆で、マイナス面ばかりに目がいって選択出来なくなってた。
何も失わない選択なんてのは無いのにね。

 

今日の収穫はなんといっても森田好々爺の健在ぶりが確認できたこと。

言わないのは寂しいよ。

じゃあ、言わなくていいじゃない。

普通は言うけどね。

もう夫に任せなさいよ。

あんまりいいアドバイスじゃなかったねえ。

ほんとは言うのが常識だけどね。

もう、おかしくって。

 


「姑に夫の白血病を伝えるべきか。悩むワケは「責められるのが恐い」」への2件のフィードバック

  1. 私の夫の弟ががんの手術を受けましたが、重度の認知症の姑はもちろん、口うるさい舅にも話していません。夫が話さなくていいと。
    相談者さんが責められる筋合いはないはずだけど、姑の怒りのほこ先が向かうのは想像できます。
    悩む必要はなく、舅姑のことは弟さんにまかせてご主人の看病に専念された方がいいです。
    今は良くなっているでしょうか。

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