双子の兄弟。弟が縁を切りたい怠け病の兄
(回答者に交代)
大迫恵美子:
んん、困りましたね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
お母さんは、どう仰ってるんですか?
相談者:
できれば一緒に、自分と一緒に住みたいと、言っております。
大迫恵美子:
自分と、っていうのは、あなたとっていう意味ですか?
相談者:
そうです、はい
大迫恵美子:
ああ、はい。
もうお兄さんは懲り懲りだっていうことなんですか?
相談者:
はい、もう、嫌だって言ってますねえ。
相談者:
ああ、そうなんですか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、お母さんの年金・・収入で、2人が暮らしていくう・・だけの、には足りてるんですかね?
相談者:
あと生活保護も受けてますね。
大迫恵美子:
お母さんが?
相談者:
はい、そうです?
大迫恵美子:
ああ、そうですか?
んん、そうだとするとね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、お母さんが、もう、お兄さんと一緒に居たくないってことであれば、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
福祉の方と相談してね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、お兄さんが生活保護を受けるような形で、処理できるように、してもらう、のがあ、一番現実的じゃないですかねえ。
相談者:
働いてない・・ですから、生活保護云々っていう問題ではないみたいなんですよね。
大迫恵美子:
んん、でも実際には収入無いんでしょ?
相談者:
はい、無いです。
大迫恵美子:
あのお、家も無くなっちゃうわけですからねえ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
もちろんね、お兄さんが、「あ、そら大変だ」、っていうことでね。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ぱっと働きに出て、仕事を始めてくれればね、そのお給料が出る頃を見計らってお母さんが出て来てしまってえ、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ま、お兄さんは新しい、賃貸、の、所でも借りて、お住まいになれば済むことですけどお、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
まあ、そんなふうにならないですよね?きっとね。
相談者:
たぶん、この先ずっとならないと思います。
大迫恵美子:
この先かどうか分からないですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、7、8年も働かないでいた人に、すぐ仕事があるほどね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まだ、そんな甘い状態じゃないし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、しかも建築業、って、あの、7、8年くらい前から、ほんとに不況になってきてね、わたしなんかもお、例えば破産事件なんかでも、そういう建築業の方のね、破産とかたくさんやったことありますけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう経験しかないのに、経験生かして働こうっていう、しても場が無いですよね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうするとお兄さんとしては、やっぱり、その、一から始めていかなきゃいけないのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そう簡単に、あのお、明日から働けるっていう状況が出てくるとは、期待できないんじゃないかと思うんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、そうやってね、たぶん、もう、かなり、挫折しちゃってると思うんですね、お兄さんはね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
精神的にね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、外に行かないのも、病気、って、その、ウツ的なね、病気が、もう、あるのかもしれないですけどお、やっぱり、もう、精神的に、非常に傷ついててえ、新しい、こう、チャレンジするたんびに、こう、挫折しちゃうのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、辞めちゃったっていうことなんじゃないかと思うんですよね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、そういう人を立て直していくのに、そう簡単にはいかないのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
今すぐ解決する方法・・ぱっと、こう思いつくっていうのは出来ないような気がするんですけどね。
相談者:
そおですね。
大迫恵美子:
だから、荒療治をするんだったら、もう、お母さんをほんとに連れて来てしまってえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お兄さんは、まあ、もう、自分で仕事ができないんだったら、福祉の世話になってって、いうことしかできないんじゃないですか?
相談者:
それでも構わないとは思っているんですよ。
大迫恵美子:
はい
相談者:
母親だけ連れて来て、あのお、兄が、どうしようが、もう、関係ないや、ていう、それでも構わないとは思うんですけどもお、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
けど、なかなか、それだとお、ちょっと違う、じゃないですかあ?
大迫恵美子:
そらあ、分りますけどね、あのお、そういう、なんていうんでしょう、みんなが膠着状態になってしまう要素、があってね、
相談者:
んん
大迫恵美子:
まあ、そんな酷いことも出来ないとか、まあ、もうちょっと様子見ようとかって言っててえ(笑)、どんどん延びてるってことはあるんでしょうね。
だからまあ、わたしもね、そらお兄さんを捨てなさいよ、とまで、言う、気持ちは(笑)無いですけどお、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あのお、何が出来ますか?っていうことだと、ほとんど何も出来ること無いんじゃないかしら、っていう感じなんです。
相談者:
あー
大迫恵美子:
あの、だって、あなたがお兄さんと両方引き取るなんて出来ないでしょ?
相談者:
も、絶対出来ないです。
大迫恵美子:
そうすると、まあ、お母さんがもう、「ダメだから、連れてって」、くれ、言ってる・・んだとするとね、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
やっぱり、それは、ちょっと、思い切ったことしないとだめですよね。
相談者:
じゃあ、もう、強引にでも母親を、連れて来るのが一番の荒療治でいい、っていうことですかね。
大迫恵美子:
うん、ま、荒療治の前に1回は話した方がいいんですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その話し合いが結局う、喧嘩になっちゃうんだとすると、最後は荒療治になる、かな?、という感じですね。
相談者:
じゃ、方法としてはそれ、ぐらいしか無いですかねえ・・ほんとうなら、兄が、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
寮付きかなんかの会社に勤めてくれるのが一番いいということですね。
大迫恵美子:
いや、そうなんですけけどお、それはね、あのお、お兄さんの方の問題としてはね、かなりハードルが高いんですよ?
相談者:
高いですねえ、はい。
大迫恵美子:
ええ、それをあなたが、「やればいいじゃないか」、とかね、
「なんで出来ないんだ」、とか言ってもお(笑)、全然だめですからあ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
でえ、まあ、兄弟関係ではね、男の兄弟って、非常に難しいと思うんですけど、あなたたちの場合は双子でしょ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
もう、ほんとに、それはね、難しい関係だと思いますよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
要するにお兄さんにとって、あなたは永遠のライバルでしょ?
相談者:
はい、と思います。
大迫恵美子:
ね。
そして、あなたの方は成功してるわけだから。
相談者:
はい
大迫恵美子:
双子なのに、「お兄さん」、ってあなたが言ってるでしょ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、むこうだって、双子なのにお兄さんだと思ってんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからあ、だいたい、その、兄弟で、弟がね、兄に意見するっていうはものすごく難しいのに、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それがあ、さらに、その、生まれたときからのライバルなんだから。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ライバルなのに、お兄さん、弟ですからね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
「弟のくせに何だ」、っていう気持ちも含んだライバルですから、すごく難しいですよ。
相談者:
あー
大迫恵美子:
だから、あなたが何か言うたびに、一々それは偉そうに、っていうことになっちゃうんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからあ、それは、もう、喧嘩になるに決まってんです、今の状況ではね。
相談者:
はい、分りました。
大迫恵美子:
うん、だから、あなたとしては、普通の言い方、したんじゃね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
も、全部、偉そうに、になっちゃうのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなた的には、もう、不本意なんだけど、こんなに下手に出てる、くらいに言ってえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
むこうにとっては、やっと聞ける言葉が、出てきたなって、いうことくらいな感じなんだと思いますよ。
相談者:
あー、はい。
じゃあ、そうですね、1回話をしてみて、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
それでもダメでしたら、荒療治してみる・・
大迫恵美子:
ま、最終的には、それしか無いんだろうと思います。
あの、これはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、わたしは、精神的な面とかあ、人間の、ね、心理の面とかまったく素人ですから、そのことについて、何かを言う資格は、無いのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そこの部分について何も言って無いですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお、弁護士として考えられることとしてはね、そんなこと言ったってえ、あなたがお母さんを引き取ってくる、そうすると県営住宅の資格も無くなるので、県営住宅はお兄さんに「出てけ」と言う。
相談者:
はい
大迫恵美子:
お兄さんは、それでも、そういう外からの圧力に対してね、何も、しないのであれば、もう、それは福祉の世話になる以外に生きてく道は無いだろうし、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そこで発奮してね、じゃあ、慌てて働きに行ったら上手く働けて、上手くどっか借りられて、みたいになればいいですけれど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
弁護士としては、そういう道筋しか、思い浮かばないので、そういうアドバイスしか出来ないんですけどお、
相談者:
はい、分りました。
大迫恵美子:
ただ、自分の経験では、お兄さんがそこで急に発奮してね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
とんとん拍子に上手くいくっていうことは、もう、かなりの確率で、無いですよ。
相談者:
はい。
分りました。
大迫恵美子:
まあ、そうするとね、そのお兄さんを、切り捨てちゃってえ、もしかしたら社会的にはね、もう全然、そのお、今後も、生活保護から抜けられないような人にい・・仕立て上げちゃうというようなことに、なりかねないっていう、それは危惧はあるんですよ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ありますけど、今だと、お母さんと共倒れになっちゃうかもしれないのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お母さんの方だけでも助けなきゃいけないっていう・・
で、あなたが、お兄さんの、扶養をすることは、ほとんど出来ないでしょうから、
相談者:
はい
大迫恵美子:
出来るお母さんの方を助けてあげる、しかないだろうと。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう判断で申し上げてるんです。
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお、非常に冷たいし、出来ることに限りがあるという、弁護士の現実的な判断での、アドバイスなのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
いやいやもうちょっと、その、人として、何かあ、やれる部分があるならわたしはやりたいということならば、それはまあ、なんか、プラスのオプションとして、おやりになるんであってえ、本筋としては、最終的には、今言ったような、お母さんを引き取る、お兄さんは切り捨てちゃうと。
あとはお兄さんが、自分と、福祉とでなんとかしていくと。
本質はそうだろうと。
いうふうに弁護士としては思うんです。
相談者:
はい、やっぱり、
(再びパーソナリティ)
双子のライバル大変そう。
お母さん引き取ったら、お兄さんキレて逆恨みされるのが怖そう。
親が生活保護受けてるみたいだし色々複雑な事情があるんでしょうね。氷河期世代で弟は運良く抜け出して兄はモロに影響受けちゃったパターンか。
双子だといちいち比べられるからキツイね。今から働けって言っても時すでに遅しでしょうね。
どうしようもないよこれは。
もう話し合いなんて段階ではなく物理的に母親だけ引き取って兄には生活保護受けさせるくらいしか今更できることないでしょ。