再就職が決まらない47歳。どうすれば?
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
初めまして、高橋ですう。
どれくらいの、その、前22年間勤めた所って、働いてた、人が居たの?
その会社は。
相談者:
会社の規模は小さいです。
20・・30人いるか、いないか・・
高橋龍太郎:
ふうん・・
ね。
うん、あのお、ご承知のように、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
日本の労働者は、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
アジアの労働者の賃金と、競争しなきゃなんない時代なのね。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
うん
やっぱ少しでも、安い、給料で、雇える人を、雇わざるを得ないですよね?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
だからあ、
相談者:
それは、そうですよね。
高橋龍太郎:
んん、若い人を、優先的に雇うっていうのはあ、例えば、この技術については、もう、何級の資格を持ってる人だったらいつでもいいよ、っていうような、特別な技能を除けば、基本的に若い人を・・雇うこと・・になってしまうよね?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
うん・・だから、僕の所にも、ウツやなんかで、会社を、結果的に休職、が例えば1年半過ぎて、辞めてえ、でも、随分回復したのでえ、求職活動をやってますっていう人は、たくさんいるんだけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱ、製造業の人が一番、就職率悪いよ。
でえ、やっぱり、それで、40代って言うと、ほんとにみんな苦労していて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だからあ、そういう人に僕が勧めてるのは、履歴書に穴が開いちゃうと、企業側は、この休んでいる間どうしたの?っていう話に、どうしても、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
そこに質問が集中しちゃうからあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
アルバイトでも、とりあえず、働き続ける意思を、どうな業種でも、持ってますっていうことを、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
示しておいた方がいいよね、っていうアドバイスを、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
まずしますね。
だから、そうすると、変な話だけど、全然関係ない、ガードマン会社とか、あるいは、様々な色んな、会社、だとか、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
でも、ま、そういうところにとりあえず、場所を置くと、まったく、何も無く、ずうっと受け続けるよりは、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
心理的には少し、安定感があってえ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
会社を少し、選ぶ、余裕が出てくるっていうことが一つとね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それから、例えば、職業訓練校みたいなのを、間にかませると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
割と、就職し易かったりするから、その、ハローワークとそんな話はしてる?
相談者:
しました。
高橋龍太郎:
うん。
そいで?
相談者:
行こうかなって思ったんですけれどお、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
どういうのが自分に合うか?っていうのもありますし、
高橋龍太郎:
うん、ありますしい・・しい、って、何、◆△%&■◎
相談者:
だからどんなのを、行っていいのか分からないっていうのが、現状です。
高橋龍太郎:
ふうん・・
相談者:
どういう職業訓練校・・へ行ったらいいのか?っていうのとお、
高橋龍太郎:
うん
いいのとお、何?
相談者:
そのまま?、自分で?、仕事を探して、面接に行くか、どちらがいいのか、っていうのも、迷ってるのは迷ってるんですけれどお・・
高橋龍太郎:
うん・・
ただ、もう、1年近くなったらばあ、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
今までの延長線上に、同じように、次の仕事がひょっこり現れて、
相談者:
あるとは、限んないですね。
高橋龍太郎:
限らないよね。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
より、確実な、ステップに踏み出した方がいいんじゃないの?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、要するに、ハローワークの人やなんかに聞いて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だいたい学校ごとの、その、就職の統計値やなんかみんな出てるからあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
就職率のいいところを、探るっていうようなこと・・が必要なんじゃない?
相談者:
まあ、そうなんですけれどお、
高橋龍太郎:
うん・・
あのさ、僕の考えてる基本原則、患者さんにもいつも言うんだけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
自己実現とか、なんか、すごく、自分のやれることとか、自分の可能性みたいなことをすごく、強調する時代があってえ、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
社会に出てくってことは、自己実現だっていう言葉がよく流行ったけどお、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
そうやってえ、自己実現出来たって話は、本当はあんまり聞いたことがないのよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だいたい、みんな、自分・・が、不本意な仕事に就いたんだけど、結果的に、えー、毎日努力してるうちに、その世界で、名を成したっていう人がたくさんいるの。
特に、終戦直後なんか仕事なんか全然無かったんだから。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
ね。
よくこういう言い方をするんだけど、仕事っていうのは、社会の中の穴ぼこ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
社会の中の穴ぼこに、あなたが、当てはまれば、そこに行くしかないの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたに合わせて、社会の穴ぼこが開いてるわけじゃないんだよ。
相談者:
はい
相談者:
たまたま見つけた社会の穴ぼこにあなたは住むしかないの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
これが昔からの基本的な仕事感だったの。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
ただし、一時期バブルとか、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
日本経済が好景気で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
自分がやりたいことに仕事があるような時代もあったけど、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
日本の戦後の歴史の中で、そんなに、要するに、自分のやりたい仕事が自分の、仕事になっていったっていう歴史なんか、ほんとにないんだよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だからあ、今の話で言えばあ、自分の我に拘るんじゃなくて、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
相手側の都合に自分を合わせてくっていう姿勢じゃないとお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今、47歳の人を、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
社会の方が喜んで、どうぞ、どうぞ、っていう社会や時代じゃないと思うよ。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
て、患者さんに僕はいつも言うの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それでえ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
職業訓練校に行ったり、アルバイトをやりながらみんな一生懸命探して、でも、それでも、一、二年経つうちには、昔に比べれば、ほんとに、あの、景気も、少しづつ良くなってるから、みんな就職できてるよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うん
相談者:
分りました。
高橋龍太郎:
うーん、それで努力してみてごらん。
(再びパーソナリティ)