（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
もしもし？

相談者：
はい

加藤諦三：
全然違った質問ですけど。

相談者：
はい

加藤諦三：
別れた奥さんってのは、何歳ですか？今。

相談者：
一つ下なんで、

加藤諦三：
ああ、

相談者：
４０・・

加藤諦三：
ふうん、

相談者：
４です。

加藤諦三：
要するに、お母さん求めて結婚したっていう感じではないわけね？

相談者：
そうですね

加藤諦三：
つまり、その、奥さんに、頼り過ぎてるから。

相談者：
はあ

加藤諦三：
だってえ、自分の名義のね、

相談者：
はい

加藤諦三：
財産でえ、で、自分、で借りて、自分で返すっていうときにい、

相談者：
はい

加藤諦三：
またあ、まあ、離婚した奥さんにね、

相談者：
はい

加藤諦三：
なんか、助けてもらおうっていうのは、ちょっとこう、頼り過ぎてるなって思ったわけ。

相談者：
うーん、確かに自分に自信がないところは、あったかもしれないですね。

加藤諦三：
なんか、楽になろうと思って、結婚してるんでしょうね。

相談者：
あー

加藤諦三：
ところが実際結婚してみたらあ、心理的にも経済的にも、別に楽にならなかったと。

相談者：
ああ、そうかもしれないですね

加藤諦三：
それで、今あ、なんか、窮しちゃって、どうしようかなあ、と思って、元の奥さんになんか、かつて一緒に住んだんだから、少し一緒に、返してえ、よと。

相談者：
そうですね・・

加藤諦三：
いうことでしょう？

相談者：
あの、無理にお願いしようと思ってたわけではないですけれど、

加藤諦三：
うん

相談者：
まあ、そういう気持ちがあったかもしれないです

加藤諦三：
ねえ

相談者：
はい

加藤諦三：
だからあ、まだ、別れてないんだよね。
社会的には別れてるけど、心理的には。

相談者：
そおですね

加藤諦三：
うん、これはひとつさ、もお、ほんとに、辛いとこだと思うけど、坂井先生が仰ったように、損害は損害として確定して、これは自分の責任だと。

相談者：
はい

加藤諦三：
まだ４５歳だから

相談者：
はい

加藤諦三：
肉体的にも心理的にも、まだ頑張れる年齢だからさあ。
これを機会に、俺は生き返ってみようと。

相談者：
はい

加藤諦三：
元気なってきたね、声が。

相談者：
ありがとうございます。
頑張ります。

加藤諦三：
はい、じゃあ、やってみてください

相談者：
はい、ありがとうございました。

加藤諦三：
はい、どうも失礼します。

相談者：
失礼します

加藤諦三：
先を考えないでその場その場で楽な解決をしてると、必ずツケがきます。

（内容ここまで）

テレフォン人生相談って、この手の相談には弱い。

心理系と弁護士だからし方ないんだけど。

加藤先生の、家を買い換えるってのも、？だし、
坂井弁護士のローンの種類のレクチャーなんて、完全に知識のひけらかし。
この相談者にはなあーんの役にも立たん。

 

坂井弁護士が（たぶん）あえてしなかったアドバイスがある。

ご存知、自己破産。
どんだけローンが残っていようとチャラだ。

ま、モラル的にどうよ？ってことなんだろうけど、相談者はそこまでの困窮はしてないんだな。
安い給料でも、なんとかやっていけるレベル。

返せる人に自己破産は下りない。

この男、どこまで中途半端なん？（笑）

 

貸せる物件を買いなさい

住宅ローン破綻を防ぐ有効な対策の一つとして、貸せる物件を買うということがある。

購入する物件のおよその家賃を知るのは、そう難しいことではない。
付近の家賃相場を調べればいいだけだ。

で、
ローンの月の返済額　＜　貸した場合に取れる家賃

これがローンを組むときの条件になる。

細かなことを言うと、
右辺の家賃は、仲介業者が抜く分を考慮すること。

左辺のローンの返済額には、固定資産税やメンテナンス費用、マンションなんかだと、修繕積立金や管理費分をプラスすること。

こうしてローンを組んでおけば、支払いが苦しくなったら持ち家を貸し出して、自分たちは安い賃貸に引っ越せばいいだけだ。

転勤になったって、実家に戻ることになったって、へっちゃら。

 

とにかくこの条件式を満たすよう、ローン返済額を下げるための頭金を必死で貯めるとか、親に泣きつくとか。

 

物件探しの視点も違ってくるハズ。

部屋数は一つ減らす、
新築じゃなく中古、
とかね。

逆にこだわるべきは、生活と交通の利便性、駅からの距離だ。

ローン破綻者の多くは、このこだわりが逆なわけ。
金がないから、都心から離れた物件を買うみたいな。

今日の相談者みたく、（たぶん）郊外で最寄駅から遠い一軒家なんて、ハナから買ってはいけないフラグが立ってるんだけど、見えないんだな。