自分に絶望すれば人を支配する。不可解な遺産分割の理由を言う女

(回答者に交代)

塩谷崇之:
はい、こんにちは。

相談者:
あ、こんにちは、よろしくお願いします。

塩谷崇之:
はい。
えーとね、今あなたのお話を伺っていてえ、

相談者:
はい

塩谷崇之:
ちょっと、うーん、どうもこう、腑に落ちないんですけどねえ。

相談者:
あ、どういうことでしょう?

塩谷崇之:
まずね、このお、不動産を、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あなたが一人で相続をするということについてえ、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
相続人が、ま、4名いるわけですよね?、あなたを含めて。

相談者:
ええ、はい、子ども3人おりますからね。

塩谷崇之:
で、その4名で、

相談者:
はい

塩谷崇之:
キチンと話し合いはされたんですか?

相談者:
してますよ。

塩谷崇之:
してます?

相談者:
はい

塩谷崇之:
ふうん・・それで、

相談者:
はい

相談者:
えー、それに当たってえ、

相談者:
はい

相談者:
長男は、「俺は要らない」と。

相談者:
もお、最初から、「親の面倒は看ない」、「不幸があっても来ない」、って、そういう言い方してました。

塩谷崇之:
はあ・・
あなたとの関係はあまり良くない、んですか?

相談者:
どおーなんでしょう・・来たら、ま、穏やかに話、しようとしても、今、あのお、離婚してるんですよね。

塩谷崇之:
離婚・・

相談者:
息子は。

塩谷崇之:
ふうん・・

相談者:
それで、この住所にしちゃったんです、自分で。実家に。

塩谷崇之:
ああ・・

相談者:
それでえ、

塩谷崇之:
うん・・

相談者:
一ヶ月に一遍、ここに寄るんですよ。お手紙が来るもんで。

塩谷崇之:
うん

相談者:
それであのお、ま、こういうわけでえ、印鑑・・証明書をもらってきてくれる?、それともカードだけくれる?貰って来るから、って言っても、
「俺は知らない!」って、こういう感じで。

塩谷崇之:
うーん・・

相談者:
もお、すぐ、お線香上げて、すぐ帰りますから、わたしも外まで追いかけて、
「お願いだから印鑑証明書だけ取ってきてえー」
って、
「おねがいぃぃ」
って、もう、ま、泣かないですけど、そういう言い方、優しく優しく言ってるんですけど、

塩谷崇之:
うん・・

相談者:
馬鹿にしてるのかもしれませんけど。

塩谷崇之:
うん・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
なるほど

相談者:
はい

塩谷崇之:
で、お嬢さん2人は、

相談者:
はい、納得しとります。

塩谷崇之:
納得してるわけね?

相談者:
3人とも納得はしてるんですよ。

塩谷崇之:
納得はしてる?

相談者:
はい

塩谷崇之:
ふうん・・
そうするとね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
まあ、その、あなたあ、が、この、不動産を、一人で、

相談者:
はい

塩谷崇之:
受け継ぐと。

相談者:
はい

塩谷崇之:
おー、いうことなんですけどもお、

相談者:
はい

塩谷崇之:
そこもちょっと、わたし、よくう・・理解が出来なかったんですけれどもお、

相談者:
はい

塩谷崇之:
えー、名義を変えておいた方がね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あとの代のためにい、あなたが、単独で、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
不動産を相続することが、いいんだと。いうふうに思って、ま、こういうふうな話を始めたということなんでしょうけども、

相談者:
私の名義でしといた方があ、子どもたちの代になった場合は、あのお、楽じゃないのかな?、そういうな、親心かしらね。一つは。

塩谷崇之:
だからそこになんかね、ズレがあるんですよ。
親心っていうふうに仰るんだけどもお、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
子どもたちにとってはあ、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
あなたが相続、しなくても、ご主人名義のままであって、あなたが亡くなればね、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
ご主人、つまり子どもたちから見ると父親の、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
財産を、子どもたち3人で、どう分割するか?って話になるわけだし、

相談者:
はい

塩谷崇之:
一旦あなた名義になった場合には、

相談者:
はい

塩谷崇之:
今度は母親であるあなたの、相続財産を、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
3人でどう分割するか?っていう話になるんでえ、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
あの、そういう意味では手間は、同じなんですよね。

相談者:
あ、そうですか。

塩谷崇之:
うん

相談者:
ああ

塩谷崇之:
だから名義を変えた方が、

相談者:
はい

塩谷崇之:
子どもたちのためにもいいんだと。そういうふうに、あなたが思っておられるということなんですけども、

相談者:
そうです。

塩谷崇之:
そこの前提はちょっと、違うんじゃないかな?っていう感じしますしい、

相談者:
あー、どういう・・

塩谷崇之:
もしかするとね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
お子さんの方もね、
「なんだ、うちの母ちゃんは、子どもたちのためにやるのよ、って言ってるけども、別にオレには何のメリットもないじゃないか」
と。

相談者:
ああ

塩谷崇之:
と、いうふうに思ってるかもしれないですよね。

相談者:
子どもたちはあまりメリット考えてないみたいですけど。

塩谷崇之:
うん、考えてないんで、たぶん印鑑証明とか用意してくれたんだとは思いますけどもお、

相談者:
はい

塩谷崇之:
一人の名義にするんであればねえ、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
別にそれ自体は悪いことじゃないしい、

相談者:
ああ

塩谷崇之:
固定資産税の支払いとかね、色々そういうこと考えると、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あの、名義を変えておいた方がいいんだと思いますけれどもお、

相談者:
はい

塩谷崇之:
長男にとって何かメリットがあるんだったらね、例えばじゃ、それをね、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
あなた名義に変えて、あなたがそれを売却したらね、

相談者:
ええ、ええ

塩谷崇之:
いくらか、子どもたちにも、少しづつあげるよ、とかね、

相談者:
ええ、ええ

塩谷崇之:
なんか、そういうメリットがあるんであればあ、

相談者:
それはあ

塩谷崇之:
だったらまあ、協力しよう、

相談者:
先生が仰ってるけれどもお、

塩谷崇之:
うん

相談者:
も、最初から放棄してえ、るってことで、欲しいとは何とも言ってないです。

塩谷崇之:
うん、だから欲しくはないんでしょうね。

相談者:
ええ、

塩谷崇之:
欲しくはないけれども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
だからといって、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
あの、積極的に協力したくないっていうのが、

相談者:
ああ

塩谷崇之:
長男の、気持ちですよね?

相談者:
そうで・・そうかもしれませんね。

塩谷崇之:
そうですよね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
でも長男・・にそうやって、ま、印鑑証明をね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
取ってきてくれ・・ま、大した手間じゃないかもしれないですけども、

相談者:
はい、はい

塩谷崇之:
ま、そうは言ってもそれがないと話が進まないということであればね、

相談者:
そうです。

塩谷崇之:
うん、よく言うね、その、ま、手間賃は出すからっていうようなことで、長男がそれに、ま、協力してもいいかな、っていうモチベーションをね、あの、示すっていうね、

相談者:
あー

塩谷崇之:
俺は要らないよ、っていう言葉の、裏にある、

相談者:
はい

塩谷崇之:
その長男の気持ちっていうのを、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
あなたの方がね、やっぱり、慮(おもんばか)ってえ、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
協力を求めるんであればね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
それなりの頼み方っていうのをしないといけないのかな、っていう気はするんです。

相談者:
ええ

塩谷崇之:
印鑑証明をねえ、

相談者:
はい

塩谷崇之:
取ってくること自体は、

相談者:
はい

塩谷崇之:
そんなにすごい手間になる話じゃないんですよ。

相談者:
そおですよね。

塩谷崇之:
でも、そのね、大したことない、ことですら、したくないというのは、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あなたに対して、協力したくないと。

相談者:
なんかあ、恨みがあるんでしょうか、どうか分かりませんけどね。

塩谷崇之:
あるんでしょうね、何かね。何かやっぱり、ま、恨みまでいくかどうか分からないですけども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
面白くない気持ちっていうのがあるんだと思うんですよ。

相談者:
ああ・・

塩谷崇之:
うん、だから、そこをね、なんとかしなくちゃいけないわけですけれども、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
ただそれは、やはり、40数年間積み重なったものがあるんでね、

相談者:
ああ

塩谷崇之:
一朝一夕にい、そこはね、気持ちがほぐれるってことはたぶんないと思いますんでえ、

相談者:
はい

塩谷崇之:
そうであるとすれば、親子であったとしてもね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
他人のときと同じように、と言っちゃ

相談者:
まあ

塩谷崇之:
変ですけれども、

相談者:
はい

塩谷崇之:
こういうふうに協力してくれたらあ、あなたにとってもちゃんとお礼はするからとかね。あなたの方からそういうアプローチをしないと、

相談者:
はい

塩谷崇之:
長男の方もね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
ま、そこまで言われるんだったらやろうか、っていう気持ちに、なかなかならないんじゃないかな、とは思うんですよ。

相談者:
ええ

塩谷崇之:
やっぱあなたのお話伺っているとね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
ほんとの問題は、

相談者:
はい

塩谷崇之:
その遺産分割とか、家の名義云々の問題じゃなくて、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あなたと息子さんとのねえ、

相談者:
そおですねえ

塩谷崇之:
コミュニケーションというかね、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
心の交流というか、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
それをどうしていくのか?ていうのが一番の問題であって

相談者:
そうなんです。

塩谷崇之:
そこが解決すればね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
あの、家の名義の問題なんて簡単に解決すると思うんですよ。

相談者:
あーそうですか

塩谷崇之:
うん、だからそこら辺はね、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
まあ、わたしの方からアドバイスできるのは、

相談者:
はい

塩谷崇之:
家の名義の問題とか、

相談者:
はい

塩谷崇之:
遺産分割協議のし方という、そういう、ま、法的な部分だけなのでね、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
その辺りはむしろ加藤先生にね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
えー、お話を聞いてもらった方がいいかもしれないですね。

相談者:
あーそうですか。

(再びパーソナリティ)

コメントはお気軽にどうぞ。承認後に掲載されます。
承認基準はコチラ

名前欄は必須です。何かハンドルネームを入れてください。