「関係ねえよ」って言う長男の本心。頼りすぎた63歳の母
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
…はい。
加藤諦三:
いまね、森田先生が自分を大切にしてって、大変いいアドバイスを
相談者:
はい。
加藤諦三:
頂いたと思うんですけど。
相談者:
はい。
加藤諦三:
で、実は、
相談者:
はい。
加藤諦三:
長男に一番頼ってたんですよ、貴方。
相談者:
あ、そうだと思いますう。
それはありましたね。
加藤諦三:
そこです、一番頼ってるって事は、
相談者:
はい。
加藤諦三:
その人間を自分の思うようにしたいって事です。
相談者:
はあーーーー。
加藤諦三:
だって、小さい子供ってのは母親に頼ってますよね?
相談者:
そうですね、はい。
加藤諦三:
その時母親を思うようにしようとするでしょ?
相談者:
はい、はい。
加藤諦三:
支配欲と、
相談者:
はい。
加藤諦三:
依存心てのは同じコインの表と裏なんです。
相談者:
はあーーー。
加藤諦三:
貴方は一番長男に頼ってんの。
相談者:
ああ、はい。
加藤諦三:
長男に依存してんの。
相談者:
はい。
加藤諦三:
で、長男を一番、思う様に支配したいの。
相談者:
はあー、そうですかあ。
加藤諦三:
それで、
相談者:
はい。
加藤諦三:
「お前は、私の望むような人間ではない」っていうメッセージを小さい頃から与え続けた。
長男は傷付き続けた。
相談者:
んー。
加藤諦三:
そしたら、なんて言ったって「関係ねえよ」とか、
相談者:
ああー。
そういう言葉になってしまうんですね。
加藤諦三:
うん、そういう事になります、これは。
相談者:
はあーーー。
加藤諦三:
ことごとく、
相談者:
はい。
加藤諦三:
「あっしには関係のねえ事でごぜえます」って昔、木枯し紋次郎てあったでしょ?、テレビドラマ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
あれですよ「あっしには関係のねえ事でごぜえます」。
本当は関わりたいんです、寂しいんです。
相談者:
はあー。
加藤諦三:
なんか流行言葉で「関係ねえ、関係ねえ」ていうの流行った年ありますけど、
相談者:
はい、はい。
加藤諦三:
みんな関係持ちたいんです。
相談者:
はあーーー。
加藤諦三:
だから「関係ねえ、関係ねえ」って言ってんの。
相談者:
はいはい。
加藤諦三:
おそらく貴方がね、
相談者:
はい。
加藤諦三:
反省すべきは自分の支配欲、
相談者:
はい。
加藤諦三:
自分の依存心。
相談者:
はい。
加藤諦三:
長男に対する依存心がご主人が亡くなってますます強まった。
相談者:
わたくしも本当の所、ほんっとにどうしていいか分かりませんでしたね。
本当にこの先どうなるんだろう?っていうふうに。
加藤諦三:
だからそこで、
相談者:
はい。
加藤諦三:
だって弟がいるんだったら、本当に弟に依存してるんだったら、どうして良いか分らないなんて思わないでしょ?
相談者:
はあーーー。
加藤諦三:
本当に貴方が頼ってるのは弟じゃないですよ。
相談者:
はあい・・
加藤諦三:
貴方が本当に頼ってるのは長男の方です。
相談者:
そうですね。
はい。そうだと思いますう。
加藤諦三:
ですから、
相談者:
はい。
加藤諦三:
貴方があ、
相談者:
はい。
加藤諦三:
頼ってるからこそ、自分の思う様にしようとして、
相談者:
はい。
加藤諦三:
「どうして貴方はこうゆう様になれないのよ」っていう事を非言語的にも言語的にもメッセージを与え続けたんです。
相談者:
はあーー。
加藤諦三:
長男はズタズタに傷ついてます。
相談者:
はあーーー、そうですかー。
加藤諦三:
それで、
相談者:
はい。
加藤諦三:
「来ればいいのに」って、これはないよね。
相談者:
ああー。
加藤諦三:
長男の立場からすれば。
相談者:
んー。
加藤諦三:
「ふざけるのもいい加減にしてくれ」って事です。
相談者:
ああー。
加藤諦三:
手足縛っておいて、水ん中放り込んで「泳げば良いじゃないのお」って言ってんですよ。
相談者:
んー。
そうですかあ。
あれですかあ?、先生、やっぱり、あのお、あたくしが、あの、折を見てやっぱり話し合いみたいな事をした方がよろしいんでしょうか?
加藤諦三:
それはそうです。
相談者:
はあ。
加藤諦三:
その時にい、
相談者:
はい。
加藤諦三:
「お母さんは貴方に本当に頼ってたのよ」
相談者:
はい。
加藤諦三:
「本当に貴方に頼ってたのよ」
「自分の思う様にしようと思って、ごめんね」って言ってごらん。
相談者:
ああー、…はい。
わかりました。
加藤諦三:
よろしいでしょうか?
相談者:
はい。
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
大変ありがとうございました。
失礼致しますう。
加藤諦三:
関係ねえよ、と言う人は関わりたがっている人です。