有能な国税職員が仕組んだ?競売となった借地を落札。いきなり資産家になった借主
(再び今井さん)
今井通子:
お別りいただけましたかあ?
相談者:
はい、ありがとうございます。
今井通子:
先ほど、あの、大迫先生が仰った、その裁判所で閲覧記録を見る。
相談者:
はい
今井通子:
それで、あの、不服申し立てが何なのか?は、知っといた方が、いいかもしれませんね。
相談者:
はい、はい
そういうの、どういった裁判所でよろしいんでっしょうか?
大迫恵美子:
これは地方裁判所ですけど、あの、これ、あの、不服の申し立てがされてるっていう通知が来ましたでしょ?
相談者:
いや、通知は来て・・ただ国税局の方から、こういった申し立てが立てられてるのでえ、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
まだ決定事項ではなりません、ていうような感じで、電話連絡っていうか、
大迫恵美子:
あ、そうなんですか。
相談者:
はあい
大迫恵美子:
じゃ、国税局の方にね、不服の申し立てっていうのは、事件番号は何番ですか?っていうことを聞いて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そして、それを、あの、持って、地方裁判所に行って、記録の閲覧をすると。
相談者:
分りました。
今井通子:
じゃあ、ちょっと大変ですけど。
やってみてください。
相談者:
はい、ありがとうございますう。
今井通子:
はい、どうも。
相談者:
はい、お手数掛けました。
今井通子:
はい、どうも
相談者:
ありがとうございますう
今井通子:
失礼いたしまあす
(内容ここまで)
脱税がバレた地主
税金の滞納で競売って言うんだけど、その土地の固定資産税を滞納したから、その土地を競売にされた。
こういう単純な図式では、もちろんない。
だって、動いてるの国税だもん。
固定資産税は地方税。
だいたいが、固定資産税なんて、課税標準額の1.4%しかない。
この課税標準額ってのも市場価格や路線価格よりも大幅に低く設定されている上に、宅地優遇でさらに六分の一だ。
実勢2千5百万円から推察すると、年数万程度の税額だと思われ。
こんな金額、相談者から貰っている地代を当てれば済む話だ。
そもそも税額の3倍以上の収入源を失うような馬鹿なことはしないハズ。
だからね、土地とはまったく関係のない、例えば相続税とか、所得税とかを滞納して、それで財産を調べられて、持っている土地を国に差し押さえられたってのがストーリー。
たぶんね、この地主さん、脱税に近いものがバレたんだと思うよ。
どういう理由で申し立ててるのか知らんけど、どうせ、見解の相違とかでゴネてるんだろうよ。
国税と喧嘩したって勝てるワケがないのにね。
いや、たまあに、勝つときはあるさ。
最近だと、31億円の当たり馬券に課税された男が裁判を起こして30億円のハズレ馬券を費用として認めさせた。
(つまり課税対象は1億円で済んだ)
だけど、こういのはレアケースだからこそ、ニュースになるんであって。
出来過ぎた話の裏で暗躍した国税
ともあれ、相談者、落札できて良かった。
最低入札価格で落札出来たってことは、応札したのが相談者だけだったんだな。
ま、上ものの家の持ち主が60年も住み続けている土地なんて、ややこしくて手出せないけどさ。
ていうか、国税は相談者に買い取らせるように、それとなく仕組んだ感じさえしてくる。
最低落札価格が男の貯金額と一致しているなんて出来すぎた話だ。
あと、相談者への情報の伝え方とかさ。
仕事の出来る国税職員の匂いがする。
弱きを助け強きをくじく、役人の鑑だな。
いきなりプチ資産家になった相談者
今日、一番ウケたのは
相談者 「インターネットで見れます?」
(笑)
一軒家で独りインターネット三昧の61歳の絵が目に浮かぶわ。
今日は、大迫女史の嘲笑はないと思ってたけど、やっぱ聞けた。
ていうか、この男、いきなりプチ資産家になった自覚はあんのか?
今まで。
・貯金500万
・借地に建つ持ち家
・流通に難がある借地権
・年28万の地代
これが、競売成立後は、
貯金ゼロはし方がないけど、それと引き換えに
・文字通りの持ち家
・売価2千500万の土地。
・固定資産税は負担するものの、地代の負担がなくなり、差し引き年20万円程度のプラスの収支が永遠に続く。
馬鹿な地主様々だ。