タトゥーを入れた息子。次の心配は覚醒剤。情報過多の母が自覚する感情表出言語喪失症
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あのね?
今あなたにとって凄く大切なことってのは、真面目さなんですよね。
相談者:
そうですね・・そう。
加藤諦三:
で、あなたに欠けてるものは何か?っていうと、優しさなんですよ。
相談者:
はあ、はい・・うーん
加藤諦三:
今あなた、人と、会うとね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
情報の交換しかないんですよ。
相談者:
そうですねえ。
加藤諦三:
情緒の交換が無いんですよ。
相談者:
ああ。
情緒の交換っていうと、どういう感じに?
加藤諦三:
ん、例えば、
相談者:
はい
加藤諦三:
「寒いねえ?」って言ったとしますよね?
相談者:
うん、はい
加藤諦三:
「冬ですから」って言ったらどうなる?
相談者:
はい・・うん、終わっちゃうってこと?
加藤諦三:
終わっちゃいますよ。
相談者:
うん・・
加藤諦三:
「寒いね」って言ってるのは、
相談者:
うん
加藤諦三:
「あなた、寒いって知らないでしょう?」っていうわけじゃないわけですよ。
相談者:
うんうん
加藤諦三:
「寒いという感情を共感、しましょう」っていうことですよね?
相談者:
はい、うん・・
加藤諦三:
だから、その、生き方は、
相談者:
はい
加藤諦三:
この51歳でそうなってしまうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
さっきその、お母さんとの、小さい頃のお母さんとの食事の仕方を聞いて、分かるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
そういうようになっちゃうってことは。
人と情緒の交換をしないで成長してくるから。
相談者:
うーん
加藤諦三:
食事の時は、
相談者:
うん
加藤諦三:
そういう、情緒の交換をしながら、
相談者:
うん
加藤諦三:
食事をするから、
相談者:
うん
加藤諦三:
それでお母さんと、
相談者:
うーん
加藤諦三:
痛い時に、
相談者:
うん
加藤諦三:
「痛いねえ?」って、
相談者:
うん
加藤諦三:
お母さんが顔をしてくれて、
相談者:
うん
加藤諦三:
痛いってことを共感できるんですよ。
相談者:
うーん
加藤諦三:
ん、だからね、す・・
相談者:
まあ、母は「痛くない」みたいに言われてましたね。
加藤諦三:
うん、だからそうなんですよ。
だから痛さってものを共感してないんですよ。
傷口に治療したなら良いっていうんじゃないんですよ。
相談者:
うん
加藤諦三:
その、傷ついた不安を、
相談者:
はい
加藤諦三:
一緒に共有してくれるお母さんがいることで、
相談者:
はい
加藤諦三:
人との共感ってのは出てくるんです。
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
だから、あなたが「痛い」っていう時に、
相談者:
うん
加藤諦三:
「お医者さん連れてったから大丈夫」っていう対応をされてるから、
相談者:
はい
加藤諦三:
「痛い」は「痛い」だけなんです。
相談者:
ああー
加藤諦三:
だけど「痛い」ってのは「痛い」だけじゃないんですよ。
こういうのねえ、
相談者:
はい、不安もあるし。
加藤諦三:
うん、そうそうそうそう。
不安なんです。
怪我して血を見た時の、その不安。
相談者:
うん
加藤諦三:
その不安を、「あ、大丈夫よ、大丈夫よ」ってお母さんが言ってくれることで、
相談者:
うん
加藤諦三:
その不安を、お母さんが共有してくれるわけですよ。
相談者:
うーん
加藤諦三:
だから、あなたがね?
相談者:
はい
加藤諦三:
周りから「優しくない」って言われたり、「我々」って言われてみんなに笑われたりね、ご主人から「その言い方嫌(や)なんだ」って言われたりっていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
感情、表出言語喪失症っていう、ことなんです。
相談者:
ああ
加藤諦三:
感情を表現する言葉を失ってんです。
相談者:
・・ありがとうございます。
私、自身が一つ、謎が解けたような気がします。
加藤諦三:
ですからこれから、
相談者:
はい
加藤諦三:
もう、覚せい剤の、心配なんかするよりも、
相談者:
はい
加藤諦三:
息子さんの。
相談者:
はい
加藤諦三:
まず自分の感情を表現する、そういう方法を、学習してってください。
相談者:
はあ
加藤諦三:
とにかく今、僕の言ったあ、ことを全部理解できてますから、
相談者:
はい
加藤諦三:
これから人生大きく、
相談者:
はい
加藤諦三:
変わってきます。
薔薇色になってきます。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼ます。
相談者:
はい、どうも、失礼致します。
ありがとうございましたあ。
加藤諦三:
はい
・・
公的に大切なことは、真面目さ。
私的に大切なことは、優しさ。
(内容ここまで)
モゴモゴ、モゴモゴ 最上雄基です。
どう?このキャッチ
「このぐらいの子たち僕も見てますけど、大騒ぎすることじゃないです」
「大丈夫です、息子さんは」
はーあ、そうですか、最上センセ。
で?、大丈夫って、何が?
是非、この次男には覚せい剤キメて欲しいもんだわ。
あのね、
タトゥー⇒入れ墨⇒やくざ
この連想がワイドショーに毒されてるとか、あたしゃ認めんよ。
タトゥー⇒覚醒剤
この連想にムリがあると言うんなら、間に何か噛ませてもいい。
タトゥー⇒ドラッグ⇒麻薬⇒覚醒剤
どうだ?
至極まともな連想でしょ?
お塩や、ノリピーや、キヨが捕まったって驚かないの。
だけど、えなりかずきがそういうことあり得んでしょ。
何が言いたいかって言うと、ダークサイドに落ちる人ってのは、ある日突然そうなるわけじゃないわけさ。
入り口ってもんがあんの。
普通の人は、タトゥーをどこで入れればいいかすら知らない。
知ったところで、実際にそこへ出かけて行って、デザインと位置を決めて、そして彫る。
そこにはいくつもの超えられない壁があるの。
それを難なく超えるには、一人ではムリ。
だから、確実に言えることは、次男はタトゥーを堂々と見せ合える、その手の情報が満載の連中の中にどっぷり漬かっているってことなの。
心理療法を研究してんなら、タトゥーを入れる次男の心理ぐらい解説してみせたら?
その上で、「だから大丈夫」と言うんなら聞いてあげる。
もっとも親父のエピソードとかを聞くと、家庭環境なんだと思うけどね。
この母親だって、次男が風呂入っているときにドカドカはいってって、「なんてことしてくれたのお!」って泣き叫んで、ひっぱ叩くことも出来ないんじゃ。
だから、今、この相談者に言うんなら、「大丈夫です」じゃなくって、「覚悟しとけ」の方が相応しい。
で、次男が何しようが動じない、優しく接することの出来る母親になれたなら、
「あなたの人生バラ色です」 (加藤諦三)
そらそうかも。
最上先生の電話相談お願いしてみようかなぁと思いましたが…不安になりました(笑)いや、ちょっとキツいところがおありなのが大きいんですけども。
最上先生がみている子どもたちというのは、本人が積極的に来る場のことのかとかわかりませんが、まあ治療?は受けるわけですから、タトゥがあっても『G・T・O』に出てくる不良みたいな感じなのかもしれないですしね…
普通の仕事で入れてる人もいるとは思います。海外のアーティストやスポーツ選手に憧れたりもあるし。どうなんだろう。
ただ、彫れる人は社会的にどうかな、痛いかなとかは考えてませんね。壁があると感じないみたいです。知ってる人はそうでした。