実は残酷だった大人の嘘。5歳の子は知っている、母親は戻ってこない
テレホン人生相談 2016年5月2日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 30年くらい前に夫を亡くした66才の女性 娘43才 長男42才 同居中の次男40才 次男の息子5才
今日の一言: 別離の脅しほど子どもを怯えさせるものはありません。
加藤諦三:
もしもしい?
相談者:
はい
加藤諦三:
もしもし・・はい、テレホン人生相談です。
相談者:
はい・・
あ、よろしくお願いしまあす。
加藤諦三:
はい
最初に年齢教えて下さい。
相談者:
あ、66才ですう。
加藤諦三:
66才、結婚してますう?
相談者:
はいい
加藤諦三:
えーと、ご主人何才ですか?
相談者:
主人はもう、若い時に亡くなって、一人ですう。
加藤諦三:
あ、そうですかあ。
相談者:
はい
加藤諦三:
すとお、今、何年ぐらいお一人なんですかあ?
相談者:
もう、30年・・
加藤諦三:
30年ぐらいね?
相談者:
ぐらい・・はい、はい
加藤諦三:
お子さんはいないんですね?
相談者:
あ、子どもは、3人ん、います。
加藤諦三:
あっ、3人いるう?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、今あ、3人とは別に暮らしてるんですか?
相談者:
2、3年前まではあ、一人でしたけどもお・・
ちょっと、あの、孫の世話でえ、同居する事にい、なりましたあ。
加藤諦三:
という事はあ、3人のお子さん、ちょっと上から年齢は?
相談者:
あー、娘が40・・3才。
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、長男があ、40・・2才。
加藤諦三:
はい
相談者:
次男があ、40才い、ですね。
加藤諦三:
はい、それで、今、
相談者:
はい
加藤諦三:
一緒に住んでるのはあ?
相談者:
あ、次男ですう。
加藤諦三:
ん、次男ん、40才のお、
相談者:
はい
加藤諦三:
次男の方ですね?
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
それで、どんな相談ですかあ?
相談者:
えー、その40才のお、次男ん・・とお、同居お、する事にい、なりましたのがあ、に、2年ちょっと前え、ぐらいなんですけどお、
加藤諦三:
はい
相談者:
それは、あのお、次男のお、お嫁さんがあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、子どもを置いて、家を出たためですね?
その孫の世話あ、で・・
加藤諦三:
あっ、そうするとお、あのお、この次男の方あ、離婚してるのお?
相談者:
別居中です、今のところは。
加藤諦三:
あっ、子どもを置いて出たっていうのは、別に離婚し・・ん、に、結びついてないっていう事ですね?
相談者:
はい、離婚前提にだと思います、はい。
加藤諦三:
じゃ、今あ、は、離婚前提に別居中という事ですね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
で、お孫さん、何才ぐらあい?あなた大変だと思うけどお。
相談者:
で、保育園の年長お、ですう。
で、5才い、ですね・・うん。
加藤諦三:
はい、男の子?女の子?
相談者:
お、男の子ですう。
加藤諦三:
男の子ね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、それで?
相談者:
母親は・・のですね、家に帰って来ない理由は、その、あの「仕事が忙しくてえ、家に帰って来ないんだ」っていうう、ふうに、あのお、孫に伝えてるう、みたいなんですね、父親があ。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
で、あのお、ま、それで本人はあ、納得はしてると思うんですけど、あのお、たまに父親があ、あの出張とかで、不在の時はあ、わたしとお、あの夜寝るんですけどもお、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、そういう時にい、あのお、ちょっと不安になってえ、「お父さんは帰って来るんかなあ?」ってえ、て、ちょっと夜中にい、起きてえ、こう、あのお、泣いたりい、
加藤諦三:
はいはい
相談者:
してですね、ちょっと不安ん、がるものですからあ、
加藤諦三:
うん
相談者:
はっきりとお、「もう、お母さんは帰って来ない」っていう事を、本人にい、伝えてですねえ?
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、あん、まあ、「お父さんとお・・2人の生活う?まあ、ば、ばあちゃんも入れて3人のだよ」っていうのを、おー、伝えた方が、いいのかなあ?・・て、思ったりい・・して、悩んでるう、ところなんですがあ。
加藤諦三:
うーん、ううん
相談者:
ま、父親も、ま、「伝えないといけない」とは、言ってたんですけども、あ、ま、「まだ、幼いので、不憫だよね」ってえ、いう話をしてたんですけどねえ。
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっとお、まあ、父親があ、出張なんか、必ずそう、不安がって、こう・・「帰って来るかなあ?」ってえ、「自分のお家に帰って来るんかなあ?」って言って、泣くもんですからね。
もう、気の毒で・・はい。
加藤諦三:
あ・・あの、そういう言葉でなくですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
「お父さん、帰って来るのかなあ?」っていうう、
相談者:
はい
加藤諦三:
周りのお、大人が想像してるんじゃなくて、そう言葉でちゃんと・・
相談者:
あ、言いますう・・はい。
加藤諦三:
言ってるって事ですねえ?
相談者:
はい・・#$%□
加藤諦三:
ていう事はあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
もう、あのお・・5才のお、
相談者:
はい
加藤諦三:
お孫さんはあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
知ってますよねえ?
相談者:
んー、だから
加藤諦三:
「お母さんは仕事で忙しい」っていうのは、嘘だって言う事をお、
相談者:
はーい、「忙しくて帰って来れない」っていうのとお、ま、父親が帰って、まあ、あのお、「仕事だよお」って言ってえ、あの、出張とか、あの、飲み方とかあ、するもんですからあ、母親と同じようにい、「お父さんも帰って来ないんじゃないか」っていうところに、結び付けているんだっていうのをお、ちょっと、感じるもんですからね?
もう、早く・・
加藤諦三:
いや、これは、物凄い(力んで)不安ですよね?
相談者:
はーい、もう、気の毒でしょうがないんですよお。
加藤諦三:
だってえ、
相談者:
うーん
加藤諦三:
お父さ・・ん、まあ、お母さんが今いなあい、と。
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、説明は、「仕事で忙しい」って説明だとお、
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
それでえ、お父さんがあ、今、仕事で、ま、出張・・これは本当の事お、なわけですけれどもお、
相談者:
あー、そうです、はい、
加藤諦三:
う・・うん・・うん
相談者:
あのお、ちょっと出張が・・はい
加藤諦三:
それで、今はあ、あ・・あのお、何て言うのか、そのお孫さんがですねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さんについて、「お母さんは何処に行ったの?」とかって聞いてないわけですね?
相談者:
うん、それはですね、不思議な事に一度も無くて、ま、母親求めて泣く、とかですね?
加藤諦三:
うん
相談者:
そういった事は、まあ、一切なく、ないんですね。
加藤諦三:
うん、それで、
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、一切その事お、お母さんについてはあ、言ってないと。
相談者:
はい・・言わないです。
加藤諦三:
だけど、お父さんについては言っていると。
相談者:
お父さんとはあ、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう、凄くう、あのお、小さい時から、お父さん子でえ、
加藤諦三:
うーん
相談者:
あのお、今も、もう、寝る時も、お風呂もお、あの、何処に行くにも、一緒でえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、家の中に居てもお、ま、あのお、お父さんのお、居場所を確認ん、してですねえ・・パパは何処に・・
加藤諦三:
それは、もうそうですよお。
相談者:
は・・ああ
加藤諦三:
お父さんの場所を確認・・するのは、当然ですよ。
だって、お母さんの
相談者:
そうなんです。
加藤諦三:
あの、場所が確認できてれば、まだいいですけどね?
相談者:
あー、そうなんですねえ。
加藤諦三:
だってえ・・お子さんはもう、お母さんの場所もお、確認できてないわけでしょう?
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
う、これは、物凄い事ですう。
相談者:
そうですねえ、
加藤諦三:
確認できているのと、「あすこに行けば、お母さんに会える」と思ってる場合とねえ?
相談者:
ああ、はい
加藤諦三:
何処にいるか分からないっていうのは、これは、物凄いい、違いですよ。
相談者:
ああ、ああ
加藤諦三:
で、今あ、「何処にい、行けば分かんない」という事ですからね?
相談者:
はい
加藤諦三:
うん、大変に辛いと思いますけれども、それで、今日の相談というのはあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
「いつ、話しをしたら良いか?」っていう事?
相談者:
そうですねえ、あのお、まだあ、幼いのでえ、「今、伝えるにも、ちょっとお、あの、どうかな?」って思ったりい、「早く父親も帰って来るかなあ?」とかいう不安を持っているのでえ、早く、その現状を、おお、わから・・分からせ・・っていうか、
加藤諦三:
ん?ほ・・ほ・・ほ
相談者:
伝えた方が良いのかですね?
加藤諦三:
本当の事をねえ?
相談者:
はい
加藤諦三:
ただ、よく分かんないのは、本当の事を知ってるというふうに考えた方があ、
相談者:
はい
加藤諦三:
ごく普通ですよねえ?
相談者:
あー、そうですかあ。
加藤諦三:
だってえ、
相談者:
ああ
加藤諦三:
一度・・、おかしいじゃないですかあ?
相談者:
はい
加藤諦三:
「お父さん、帰って来ないの?帰って来ないの?」ってこう、心配してえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さんの方についてえ、言ってないんでしょう?
相談者:
あ、言わないですね、はい
加藤諦三:
おかしいと思いません?
相談者:
ああ、そうですねえ、
加藤諦三:
はい、分かりました。
大変、難しい、感情の・・入った、
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、相談ですけれどもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお・・ま、そういう人間関係の、感情その他全てを含めてですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
大変、その造詣の深い、あの、弁護士の中川潤先生がいらしてるのでえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
ああ、すいませ・・よろしくお願いします。
(回答者に交代)