モノに当り散らす悩みの種の30歳の孫息子。優しさゆえに母を失って背負わされてきたもの
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あのお、今ねえ、最上先生の言われた通りでねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
こーんだけ、良い子ってのは、もう、珍しいね。
相談者:
・・うーん
加藤諦三:
だってねえ、ずーっと、小さい頃から、みんなから見捨てられて生きて来てえ、
相談者:
うん
加藤諦三:
そして、誰も、自分の事を、助けてくれないのにい、
相談者:
う、うん
加藤諦三:
周りの人が、「助けてくれ、助けてくれ」って、みーんな、しがみ付いたんです、この人の事。
相談者:
そうですか、ただ・・
加藤諦三:
あまりにも、周りの要求が酷過ぎる。
相談者:
ああ、そうですか、#$%□
加藤諦三:
83才になったら、それはね、人に頼りたいですよ。
相談者:
はい、そうなんですよお。
加藤諦三:
どうしても、人に頼りたい。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけどねえ、今、その気持ちが物凄く強くなってるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
あな、たもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
8人兄弟でしたっけ?
相談者:
そうなんです、8人兄弟の7番で・・
加藤諦三:
下から2番目で、そ・・
相談者:
ええ、
加藤諦三:
それでえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
人に頼っていないんですよ、頼りたいけど。
相談者:
はい、そう、頼ってはいないんです、もう・・#$%□
加藤諦三:
だから、人に頼っていないからねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
物凄い、依頼心が強いんです、人に頼りたいんです。
相談者:
はい、そうなんですかあ?
加藤諦三:
うん、人に頼りたいから、この長男に頼る気持ちが、どんどんどんどん強くなってるの。
相談者:
あ、ほんと、そうなんだあ・・うーん
加藤諦三:
物凄く、強い、ほ、分かります。
相談者:
ああ、うーん
加藤諦三:
それはね、こんな優しい・・人が、居たら
相談者:
うん
加藤諦三:
ドッと、その頼りたいってえ、もう、
相談者:
うん
加藤諦三:
甘えの気持ちが、ドッと出て来ちゃいますよ。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
そうするとお、もう、とにかく、口うるさくなる。
相談者:
ねえー、分かりました。
もう、ほんとに、まあ、頑張ってえ、はい
加藤諦三:
彼の、この素晴らしさを、当たり前と思わない事。
相談者:
はい、分かりました。
加藤諦三:
今ね、当たり前と思い過ぎてる。
相談者:
あ、そう・・
加藤諦三:
彼の素晴らしさ。
相談者:
そうなんですかあ、
加藤諦三:
うん、素晴らしい、
そうあだ
はい
加藤諦三:
この30才の長男を、あまりにも、当たり前を思ってる。
相談者:
うん、そうかしらねえ、
加藤諦三:
うん、だから、あなたが、思ってる、当たり前っていう事があ、
相談者:
はい
加藤諦三:
あまりにも、高過ぎる。
相談者:
そうですか、じゃあ、もう少し、低姿勢になって、よん、じっくり、あの、構えてみてみます。
加藤諦三:
はい、もう、とに、かく、いいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
話し掛けない。
相談者:
はい、分かりました。
加藤諦三:
はい、どうも、失礼します。
相談者:
どうもお、ありがとうございました。
加藤諦三:
何事も、当たり前と思わない事。