母代わりの祖母が心配する出来過ぎ孫娘の食事と大原敬子を泣かせたセリフ
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは。
相談者:
はい、こんにちは。
大原敬子:
いやあ、なんか、あのお、わたしの幼児期を思い出したような感じで、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたは多分、63才か、64才頃、このお孫さんと一緒にい・・
相談者:
そうです。
大原敬子:
そうですよねえ。
相談者:
はい
大原敬子:
すると、お孫さんにとっては、もう、ホントに大事な、大事な、おばあちゃんなんですよね?
相談者:
いや、もうねえ、
大原敬子:
ねえ・・
相談者:
「おばあちゃん」とは呼ばないんですよね。
大原敬子:
「お母さん」
相談者:
「お母さん」って呼んでね、
大原敬子:
そうでしょうねえ、
相談者:
もう、とにかく、もう、優秀な子でね。
ホントにもう、あの、奨学金ももらったり、
大原敬子:
ねえ・・
相談者:
もう、あのお、教育委員長からも、
大原敬子:
うーん
相談者:
表彰してもらったんです、この間。
大原敬子:
うーん
相談者:
それぐらい、成績も良いし、良い子なんですけど、その食事の事が、その一日一食というのが、わたしがどうしても、心配で、
大原敬子:
あのね?わたしも自分の、曽祖母を思い出したんです。
相談者:
はい
大原敬子:
で、わたしと、そのお嬢さんの違うところは、
相談者:
はい
大原敬子:
お嬢さんは、あなたが好きであるからこそ、あなたを心配掛けない、
相談者:
はい
大原敬子:
とにかく、あなたが、もっともっと長生きして、自分と一緒に生きて行こうっていう気持ちが、お嬢さん強いんでしょうねえ、
相談者:
強いです。
大原敬子:
ですから、余りにも立派過ぎるんですよ、お嬢さんが、
相談者:
いや、もう、口に出して言います。
「お母さんが、もしかの事があったら、わたしはどうしたら良いの?」って言います。
大原敬子:
ね?
そのお嬢さんの心がですね、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたを思う気持ちが強いばかりに、
相談者:
はい
大原敬子:
毎日呼吸するたんびにですねえ、
相談者:
はい
大原敬子:
今日も、お母さんが、心配掛けない事を、自分がやる。
相談者:
はい
大原敬子:
今日も、みんなから笑われる事の無いように、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんが、あなたをねえ、育てる事によって、わたしは幸せだという事をね?
相談者:
はい
大原敬子:
あなたに返す事が、親孝行、極端に言えばですよ、
相談者:
ああ・・
大原敬子:
そういう生き方をしてるな、と思ったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
わたしは、そのお嬢さんとは真逆でえ、
相談者:
はい
大原敬子:
もう、本当にこの子があ、
相談者:
はい
大原敬子:
このままあ、祖母の目から離れたら、
相談者:
はい
大原敬子:
人様から、
相談者:
はい
大原敬子:
どんなにい、石を持って追われる如くになるだろうという、わたしは孫だったんです。
相談者:
はい
大原敬子:
共通点は、あなたは凄い賢いし、頭は良いし、今驚きましたけども、わたし、この年齢でもお・・
「子どもが何才ですか?」ったら、
「あれ?何才かしら?」と思う形なんですよお。
相談者:
はい
大原敬子:
でも、あなたはしっかりと、最後のお、その長男の「確か、そろそろ誕生日が来て40何才」って、言う、この、もう、本当に切れる頭のあなた、なんですよ。
で、わたしの祖母も、
相談者:
はい
大原敬子:
結構、切れるんですねえ、
相談者:
はい
大原敬子:
だけれどもお、このお嬢さんは、心配を掛けてはいけないと思って、頑張っている、
相談者:
そうでしょうか。
大原敬子:
ことが、今、アップアップしているんじゃないかな?と思えるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
わたしの場合には・・祖母を思う気持ちはあったけれどもお、このお孫さんのようにい、あなたを心配掛けるっていうところまでは、行ってないわたしだったんです。
相談者:
もう、うちは、もう、先生、優等生でね、成績がもう、あんまりにも優秀過ぎて、ほいで、昭和の一桁生まれが教えるような事じゃないじゃないですか?今、今は。
大原敬子:
あのね、今、今あなたがおっしゃいましたよね?
相談者:
あ、はい、わたしの時はあ、
大原敬子:
もう、「成績も全部いい」って言いましたねえ?
相談者:
そうです。
大原敬子:
そこにい、お嬢さんが、お孫さんがですね、
相談者:
はい
大原敬子:
自分の器以上の生き方をしているんです、今。
相談者:
はい
大原敬子:
感謝、感謝なんですよ。
両手合わしてるんです、このお孫さんは。
相談者:
はい
大原敬子:
ところがね、
相談者:
はい
大原敬子:
自分が、返す術(すべ)はね?形でしかないでしょ?
相談者:
はい
大原敬子:
そのためには、成績を上げるとか、
相談者:
はい
大原敬子:
心配を掛けないとか、
相談者:
はい
大原敬子:
奨学金だとか、
相談者:
はい
大原敬子:
なるべく金銭的に、迷惑を掛けないっていう事で、
「お母さん、わたしはお母さんが大好きです」っていう事をやってるんですね、このお嬢さんは。
相談者:
ああ、それはもう、しょっちゅう言います。
大原敬子:
ぜひねえ、
相談者:
はい
大原敬子:
とことんまでえ、この子をみたいと思ったならあ、
相談者:
はい
大原敬子:
ここまで、わたしの事を思ってくれてえ、
相談者:
はい
大原敬子:
本当に頑張ったのねえ、
相談者:
はい
大原敬子:
・・という、見えない心のひだの部分ですねえ、その部分を、
相談者:
それは、もう、いつもわたし、「ホントにもう、頑張り過ぎやから、もう、あんまり頑張らずに、もうちょっと気楽にしたら?」っていうことは、しょっちゅう言うんですけどねえ、
大原敬子:
あのね?それだったら、お孫さん聞かないんですよ。
相談者:
ああ、そうですか。
大原敬子:
おばあちゃんね?
相談者:
はい
大原敬子:
もう、お母さんでもいいです。
「ここまで、これだけあなたが頑張ってるとお、しんどくなっちゃう、辛くって」って、
相談者:
ああ・・
大原敬子:
「わたしを長生きさしてくれるならば」
相談者:
はあ、はあ、はあ、
大原敬子:
「もうちょっと、何々ちゃん、ホントはね?」
相談者:
はい
大原敬子:
「お母さんも手抜きのお母さんなの」って、
相談者:
・・
大原敬子:
手抜きしようか?って事です。
相談者:
・・もうちょっと、息抜いて欲しいなと思うところが、いっぱいあるんですけどね、
大原敬子:
それは、わたしのためにです。
お母さんのために、して欲しいって事です。
相談者:
はい
大原敬子:
分かりますう?
相談者:
はい
大原敬子:
人間はね、愛する人のためだったら頑張れるんです。
相談者:
ああ、そうですかねえ?
大原敬子:
ですからね、
相談者:
そうですねえ、
大原敬子:
このお嬢さんとは、真逆なんですけどもお、わたしが、ホントにお勉強できなかった時に、言った言葉です、祖母が。
相談者:
はい
大原敬子:
ってことは、「おばあちゃんに、長生きしてほしいの?」って言ったんですよ。
相談者:
はい
大原敬子:
だから、「ホントにしてほしい」って、わたしが言った時に、
「ホントにそう思うの?」って言うんですよ。
相談者:
ああ、はあ、はあ、はあ・・
大原敬子:
ったら「うん、そう思う」ったら、
相談者:
ああ、
大原敬子:
「そしたらね」
相談者:
はい
大原敬子:
「お勉強、あなた、できないけれども」
相談者:
はい
大原敬子:
「テストに書く、お名前だけは」
相談者:
はい
大原敬子:
「ああ、おばあちゃまがこれを見るんだなあと思って」
相談者:
はい
大原敬子:
「丁寧な字に書いてくれない?」って言ったんですよ。
相談者:
ああ、そうですか。
大原敬子:
で、「それで、おばあちゃん長生きするの?」って、わたしが聞きましたら、
相談者:
はい
大原敬子:
「するのねえ」って言うんですよ。
相談者:
ああ、そうですか。
大原敬子:
そのね、「もうここで、少し・・無理をしないで」
相談者:
はい
大原敬子:
「頑張らないで、お母さんのために」・・ね?
相談者:
はい
大原敬子:
「ちょっと休んでくれない?」って、
「お願いだから」って言いますとねえ、
相談者:
はい
大原敬子:
この、お孫さん・・心のどっかにねえ、ふーっと息抜けるんですよ。
そこまでしなくってもお、この今、あの相談なさったあなたは優しい方ですのでえ、
相談者:
はい
大原敬子:
何を、もっとお、そのお、おばあちゃんの胸にい、飛び込んでいかないの?と、あなた自身も、このお孫さんが支えなんですよね?今。
相談者:
はい、そうです。
大原敬子:
だから、お互いが、
相談者:
もう、生き甲斐です。
大原敬子:
生き甲斐ですよねえ?
相談者:
はい
大原敬子:
わたしの祖母も言ってましたもん。
相談者:
だからあ、
大原敬子:
ねえ、
相談者:
この子のためにい、
大原敬子:
うーん
相談者:
一日でもお、生きとってやりたいと思ってます。
大原敬子:
分かります。
相談者:
つい最近も、
大原敬子:
ねえ、
相談者:
「お母さん、あとお、2年で、二十歳(はたち)になるからあ、お母さんのお、振袖を、着るまで、絶対に元気でおってね」って言われたんですよ。
大原敬子:
・・あのね?
相談者:
はい
大原敬子:
まさかと思ってましたけども、わたしも・・(涙声で)祖母の振袖を着たんです。
相談者:
ああ、ありがとうございます。
大原敬子:
生きて欲しいんです。
相談者:
ありがとうございます。
大原敬子:
だからこそ、
相談者:
はい
大原敬子:
今、あなたは、
相談者:
はい
大原敬子:
自分の事を考えて欲しいんですよ。
相談者:
はい
大原敬子:
今わたしが、振り返って考えると、
相談者:
はい
大原敬子:
(声を震わせて)何故、祖母は、自分の事を考えて・・
・・
相談者:
よく分かりました。
大原敬子:
(涙をこらえるように)もっと、生きて欲しいと、思うんですよ。
相談者:
はい
大原敬子:
是非ねえ(涙声)
相談者:
もう、
大原敬子:
今日から「一緒に居て、幸せだ」「幸せだ」って事を、あなたが言って下さったら、お孫さんには、これ以上の励ましはないと思いますけども、
相談者:
はい、分かりました。
大原敬子:
ただ、ちょっと食事の事だけは、
相談者:
はい
大原敬子:
心理学が入ってますので、
相談者:
はい
大原敬子:
加藤先生に伺ってみて下さい。
相談者:
はい、分かりました。
大原敬子:
ね、先生・・
相談者:
ホントに、ありがとうございます。
(再びパーソナリティ)
相談者よりも大原先生の生い立ちがすごく気になっちゃう回だ