「一番危険なのはあなたです」 54歳の未婚息子から母親を守った成年後見人制度
(回答者に交代)
大迫恵美子:
もしもし?
相談者:
はい
大迫恵美子:
はい、こんにちは。
相談者:
はい
大迫恵美子:
えっとですねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお・・んー・・まあ、取り消すっていうのはね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あの成年後見を取り消すっていう事が出来るのはあ、
相談者:
あ、はい
大迫恵美子:
要するに、成年後見が必要なくなったっていう・・こと、なんですけどね?
相談者:
ええ、ええ、はい
大迫恵美子:
ええ、それは、どういう時に必要なくなるかっていうとお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お母さんが自分で財産管理が出来るようになる事。
相談者:
はい
大迫恵美子:
成年後見になる時にはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、お母さんの能力は調べてあるので、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ええ、まあ、もう、と、「自分では財産管理が出来ないですよ」っていう事をね?
相談者:
はいはい
大迫恵美子:
家庭裁判所が認定して、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
恐らく、まあ、鑑定書が出てると思いますけど、お医者さんのね?
相談者:
ああ、そうですか、はい。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
はい
大迫恵美子:
それでえ、あのお、家庭裁判所が、「この人は、自分でもう、財産管理が出来ませんね」っていう事でね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それで、後見人付けてるんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからあ、その、成年後見を取り消すっていう事になるとお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お母さんの能力が回復したっていう事しかね?
ないのでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それはちょっと、難しいですよね。
相談者:
あ、できません?
それは、取り消す、す事。
大迫恵美子:
うん、あのお、まあ、取り消すんじゃなくてね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ええ、あなたをお、成年後見人に代える、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、あの、成年後見人の代える場合っていうのは、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお、一応、ある事はあるんですけどお、
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、それを出来るかどうかを、考える方があ、ああ、まあ、可能性としては、むしろお、あの、有り得るかもしれませんよねえ?
要するに、その、お母さんが治るっていう事は、もう、ちょっと考えられないのでえ、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
だから、お母さんは多分、今の能力のままだとね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
亡くなるまでの間、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
誰かは、成年後見人付けなきゃいけない状態なんだろうと思うんです。
相談者:
じゃ、あのお、わたしに成年後見人を、代えるって事は、でき、でき、可能性ありますう?
大迫恵美子:
・・一つはね、その、弁護士さんがやってる事に問題がある場合。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ええ、うーん・・
ただね・・ふふ(笑)わたしは、ちょっと伺ってて、思った事はあ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、あなたが何故、成年後見人になりたいのか?っていう事ですよねえ?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ええ、それがね?そのお、節税対策で、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
え、「お母さんの財産を少しずつ自分の名義に代えるんだ」っておっしゃったでしょ?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
その、あなたがあ、その、何も分からなくなってるお母さんの後見人になってえ、
「被後見人の財産を自分の名義にします」っておっしゃるとお、
相談者:
え、何にも分かってないまでは、痴呆は進んでないんですよ。
自分の名前ぐらいは言いますから、十分。
大迫恵美子:
いや、だから、自分の名前は言えても財産の管理が出来ないっていう事ですからね?
相談者:
ああ、ああ、は、はいはい
大迫恵美子:
だから、土地を贈与するなんていう事は出来ないっていうふうに思われてるわけですからね?
相談者:
ああ
大迫恵美子:
家庭裁判所で。
相談者:
じゃ、あの、成年後見人は、取り消す事は出来ないって事ですね?
大迫恵美子:
あの、お母さんがだから元気になって、自分で出来るようにならない限りはね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
要するに、裁判所としては、か、今、弁護士をお、外してしまうって事はね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
自分で管理もできない人の財産を、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
おー、そのままほったらかしにしてね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
もう、ほほ(笑)はっきり言うと、親族が自分の名義に代えてしまうような危険もあるような状態にするって事ですからあ、
相談者:
ああ
大迫恵美子:
それは、家庭裁判所、とても出来ないですよねえ?
相談者:
ああ
大迫恵美子:
ま、こんな言い方すると、大変失礼で、(笑)怒られるかもしれませんけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
お母さんの財産っていう、その・・ふうに、着目するとね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
一番危険なのは(笑)あなたなんですよ。
相談者:
ああ、で、あの自分に成年後見人を、あの、わたしにね?
弁護士は、代えるって事はあ、でき、出来そうですか?どうですか?それは。
大迫恵美子:
いやあ、わたし、難しいと思います。だって、あなたが一番危険だって(笑)申し上げたでしょう?
相談者:
いや、そ、そ、それがね?
大迫恵美子:
あ、はい
相談者:
けっきょ、結局わたしがあ、と、と、あのお、
大迫恵美子:
あなた、あなたが心配だからあ、この制度を使ってる訳ですよお。
相談者:
え
大迫恵美子:
で、家庭裁判所に、その事を言ってえ、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
必要だという事で、弁護士をね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
成年後見人にしてる訳ですよお。
そうすると、皆がねえ、あなたに対して、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
「これは、まずい事をしている」というふうな気持ちでいる訳ですからあ・・
あの、あなたを成年後見人にするという事は、まず無いと思います。
相談者:
ああ・・・
大迫恵美子:
だから、これはねえ、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
要するに、後見の事、あなたはおっしゃってますけどお、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
要するに、相続の争いですよね?
まだ、お母さんも生きてらっしゃるけど。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
生きていらっしゃるけどお、すでにい、その、お母様が亡くなられた後の事を考えてね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
相続財産を、どっちが、たくさん、取ってしまうのか?っていう話になってるのでね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
それを防ぐために、今、成年後見の人が入ってる訳ですからあ、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
この成年後見を取り消すとかね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あなたが成年後見になるとかっていうのは、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
もう、ほとんど可能性のない話だと思いますよ。
相談者:
ああ、じゃ、今のままあ、しか、ないですか?現状のまんま。
大迫恵美子:
(笑)要するに、あなたに対する対策として、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
こういう状況が生まれてる訳ですからあ、
相談者:
・・・
大迫恵美子:
この、状況、この成年後見を外したりね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
代えたりするという事が、つまり、あなた、危険なあなたという人から、お母さんを守ると、いう事が、出来なくなるっていうふうに思われてる訳ですよ。
相談者:
それで、もう一つ聞きたいんですけどね?
大迫恵美子:
はい
相談者:
今、あの母の施設が高いもんですからね、
大迫恵美子:
はい
相談者:
あの、他の施設に、安い施設にい、う、移したりね?
大迫恵美子:
はい
相談者:
あの、家へ連れて帰る事、でき、出来ます?
大迫恵美子:
それは、成年後見人が決める事です。
相談者:
はあ、それも、成年後見人が決めるって事ですか?
大迫恵美子:
もちろんです。
相談者:
全部、せいね、成年後見人が決めちゃうって事ですか?
大迫恵美子:
もちろんです。
相談者:
ああ・・じゃ、
大迫恵美子:
成年後見、
相談者:
手も足も出ないですね?
大迫恵美子:
もちろんです。
手も足も出ないようにするために、成年後見人付けてあるんですから(笑)
相談者:
じゃ、現状維持で、行くしかないですね。
あのお、成年後見人制度のままで、行くしかないですね。
大迫恵美子:
わたしは、そう思います。
相談者:
ああ、そうですか。
はい、分かりました。
どうも、すいません、ありがとうございます。
大迫恵美子:
ふふ(笑)
(再びパーソナリティ)