煮え切らない男。財布から10万円盗ったと私を疑って被害届を出す妻と離婚できる?
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
ええ
加藤諦三:
何か、あなたも何か本気で解決しようとは思ってないみたいですよねえ?
今、大迫先生が言われたように。
相談者:
うーん、いや解決に・・
加藤諦三:
つまり、これは、「離婚したい、がに、どう、どうやったら離婚できるか?」っていう質問が今、大迫先生に何にもないんですよね?
相談者:
うーん
加藤諦三:
うーん・・これ、ちょっと、ごくごく普通な、
相談者:
はい
加藤諦三:
解決法は無理ですね。
相談者:
ああ・・・うーん
加藤諦三:
あの、日常生活がやって行かれないですよ。
相談者:
ええ
加藤諦三:
奥さん、あなたの言う通りであるとすれば。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、あなたもお、日常生活をやって行かれない奥さんを、
相談者:
うん
加藤諦三:
助ける・・ちょっとごめんなさいね、キツい事言って。
相談者:
うん
加藤諦三:
能力はない。
相談者:
うーん
加藤諦三:
・・それは、分かる?
相談者:
うーん
加藤諦三:
全部、「こうです。」とか、「こうだ。」とかってのは、何でも「うーん、うーん」なんだよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
小さい頃からあ、責任を取ってえ、生活、生きて来たっていう事が一度もないんだよね?
相談者:
んん・・・
加藤諦三:
なんで、あなたは、こういうふうになっちゃったの?
相談者:
・・・
加藤諦三:
今のあなたの日常っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
ごく普通の日常じゃないんですよ。
経済的にも、きちんとしていないし。
相談者:
うーん
加藤諦三:
・・・ほんで、それを立て直そうという姿勢もないし。
相談者:
・・んいや、立て直そうと思ってるから、やっぱり、離婚を、ね?、考えなきゃ・・いけないなと思ったわけですけど。
加藤諦三:
うーん
相談者:
うん
加藤諦三:
そうすると、その時に、
相談者:
うん
加藤諦三:
あなたが言うように、さっきね?
相談者:
うん
加藤諦三:
ヒステリーって言ったけど、
相談者:
うーん
加藤諦三:
ヒステリーは誰でも起こすから良いんだけど、
相談者:
うん
加藤諦三:
むしろ、人より何か自分は凄いんだっていうふうに思ってるんじゃないの?
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
だけど、日常生活は全くできない。
相談者:
うん
加藤諦三:
自分一人が、いい気になっている。
相談者:
うーん
加藤諦三:
そういう人じゃないの?
相談者:
うーん
加藤諦三:
「うーん」じゃなくて。
相談者:
ですね。
加藤諦三:
・・・そうですね?
相談者:
はい、そういう感じがしてます。
加藤諦三:
うん
相談者:
ええ
加藤諦三:
・・あなた、離婚しようたって、なかなか無理ですよ。
相談者:
あーん
加藤諦三:
・・これは、大迫先生から言われたように、第三者入れなきゃ無理です。
相談者:
ええ、はい
加藤諦三:
だから、あなたが、本気で、
相談者:
ええ
加藤諦三:
解決しようとするんなら、
相談者:
はい
加藤諦三:
もうちょっと、奥さんを正確に判断して下さい。
相談者:
はい
加藤諦三:
・・・あなたの言う通りであれば・・・あの、日常生活の立て直しは無理です。
相談者:
うーん・・うん、はい
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
ええ、はい
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい、はい、どうもありがとうございました。
加藤諦三:
安易な、その場だけの解決をして行くと、最後はデッドエンドです。
(内容ここまで)
「(家計を一にする)夫が財布からカネを抜き取った」
こんな被害届が受理されてしまうのか?
って思ったんだけど、
被害届は必ず受理しなければいけない(犯罪捜査規範第61条1項)
あ、そ。
もちろん、民事不介入というサボタージュ理由伝家の宝刀もあって、現場レベルだと、その線引きが難しいのは確か。
女のヒステリックに迫力負けしたか。
もっとも被害届を受理したからといって捜査するか否かは警察の判断。
ここが、捜査が義務付けられる告訴状とは違うところ。
でも、このおまわりさん、その捜査らしきことをやってんだよ。
相談者 「警察に呼び出されて事情を聞かれた」
フム。
相談者が否認したから、そこで終わったみたいだけど、もし、この男が、
「ええ、ちょっと拝借しまして」
なんて、自白してたら、いったいどういう処置をするつもりだったん?
窃盗の被害届が受理され、その犯人が見つかった。
これ、単に注意なんかじゃ辻褄合わんのじゃない?
逮捕?(笑)
お互い、てか17歳の娘も、どの面下げて一緒に生活してんの?
そもそも、妻は何を考えて、こうした行動に及んでいるのか?
嫌がらせ?
違うね。
マジで旦那が盗ったと思ってるんだろうよ。
被害妄想だ。
男が言う妻のヒステリは、すでにそのレベルに達してるってことなの。
かといって、雨風しのげる住まいと生活費を捨てるつもりはサラサラない。
親子3人、住居費用を払ってなお残る月20万は決して少なくないでしょ。
生活費として使うだけであればね。
この男、夢みた家庭とは程遠く、メンタルのいかれたモンスターに寄生されて途方にくれてるんだな。
「うーん・・」「うーん・・」
男からすれば、一見、理不尽な大迫さんの非難に何の反応も示さない。
加藤氏の分析に肯定も否定もしない。
煮え切らないのではなく、人間が絶望しているときの振る舞いだ。
俺はもうこの女と離れることはできない・・
問題解決能力のない、気の弱い男のリミッターが外れたとき一体何が起きるのか?
加藤諦三 「最後はデッドです」(*)
デッ・・
(*):
もちろん加藤氏が最後に言った言葉は「デッド」(死人)ではなく、「デッドエンド」(行き詰まり)