夫と楽しむ家呑み。自分の酒グセを相談する女51歳が終了間際に話し始めた悲劇
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
大原敬子:
すごい、お年の割には可愛いいお声ですよねえ。
相談者:
ありがとうございます。
大原敬子:
そのあなたにこういうことを私、言っていいものかな?と思うんですけれども、
相談者:
はい
大原敬子:
本当は自分と向き合うんではなくって、
相談者:
はい
大原敬子:
どうにもこうにも、
相談者:
はい
大原敬子:
夫の心が、
相談者:
はい
大原敬子:
こちらに向いてくれないっていうことを気づいた、しまったってのかしらね、という、あなた自身が感じたものだと私は思ってるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
自分自身と向き合うんでなくってね、本当は、
相談者:
はい
大原敬子:
今、絶望感だと思ってるんです、実は。
と申しますのは、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたのお酒の飲み方なんです。
相談者:
はい
大原敬子:
あなたが、
相談者:
はい
大原敬子:
お酒を飲みながら、夫の行為をあなたは見てるんですね。
そうすると、夫は感情を出してないんですよね、あまりにも。
相談者:
はい
大原敬子:
そうすっとあなたは、やっている行為は覚えていませんけれども、
相談者:
うん
大原敬子:
やるぞ、という意識は絶対あったはずなんです。
そして、そのあとは覚えてないっていうことになれば、
相談者:
はい
大原敬子:
自分の価値観ですねえ。
相談者:
はい
大原敬子:
あなたの美意識です。
相談者:
はい
大原敬子:
では、免れるであろうという、テクニックを使ってるんです。
で今、夫は、あなたを、極端に言えばですよ?
相談者:
はい
大原敬子:
あなたを妻とか、
相談者:
はい
大原敬子:
母親として、
相談者:
はい
大原敬子:
見てるんではなくって、
相談者:
はい
大原敬子:
月二回ですか?お帰りになるのは、
相談者:
それぐらいだと思います。
大原敬子:
ここまで我慢すれば、
相談者:
はい
大原敬子:
いいだろうという、義務と奉仕?
をあなたは見抜いていると思いますよ。
相談者:
そうだと思います。
大原敬子:
ずっと10年間、お酒の勢いで、ということで来て、相変わらず夫がまったく変わらないんですよ、きっと。
相談者:
・・
大原敬子:
叩いてもなにしても夫が変わらないってこと、その怖さをあなたは知ったんじゃないでしょうかね?
相談者:
はい
大原敬子:
心を欲しいんですよね?、夫の心を。
相談者:
・・・
大原敬子:
今日の相談は、どうしたら、夫の心を、少しでも、
相談者:
はい
大原敬子:
私に向けられるのには、ここまで来てしまって、どうしたらいいですか?っていうのが、相談内容だと私は思ってるんですけど。
相談者:
自分でもただ、本当に好きなのかどうかもわからないんです。
主人のことを。
寂しくてえ、常に、ずっと寂しいんです。
誰かに愛をいっつも求めて、いたように思うんですね。
でもきっと自分が愛し方を知らないから、愛されないんだろうな、っていうふうには思っています。
大原敬子:
うん、今ね、
相談者:
はい
大原敬子:
その気持ちはとってもわかるし、も、愛については加藤先生がもうご専門なので、
相談者:
はい
大原敬子:
私は今、あなたに話したいことはですね、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたは被害者になってるんです。
一見条件は。
そのアザを見たっていうのは。
加害者が被害者になる。
相談者:
・・
大原敬子:
だから相手はわけわからなくなってしまうんですよ。
そうすると、もう何も手をつけない方がいいですよね?、好き放題させた方が。
相談者:
はい
大原敬子:
私が夫だったらそうします。
相談者:
あー・・はい
大原敬子:
で、好き放題させてしまったら、最後はあなた自虐的になりますから。
相談者:
はい
大原敬子:
そのとき夫は帰ってくるか?って言ったら、妻のために帰ってこないっていう優しさに変わりますよ。
相談者:
そうですね。
大原敬子:
でも、そうするとあなたは夫が冷たいに変わっちゃうんです。
相談者:
はい
大原敬子:
何をやっても、何をしても、夫を責めるってことになるわけですよ。
相談者:
そうですね(泣)はい。
大原敬子:
で、答え、あなたは先ほど言った、「夫を好きかどうかわかりません」っていうのはどういうことになりますか。
相談者:
・・・
大原敬子:
今あなたが最初言いましたね。加藤先生に。
相談者:
はい
大原敬子:
自分と向き合いたいっていうなら、まず夫の感情を、あなたがどう抱いてるんですか、今?
相談者:
夫にもっと関心を持って欲しいと思ってるんだと思います。
大原敬子:
関心を持つっていうことは夫を好きだからでしょ?
相談者:
そうですね、はい。
大原敬子:
好きかどうかわかりません、って逃げて行くと、
相談者:
はい
大原敬子:
大変違う世界に行ってしまうんですよ。
相談者:
ああ、はい
大原敬子:
例えばですね、自分の価値観が、自分の価値観ですよ?
相談者:
はい
大原敬子:
バナナとりんごがあります。
大原敬子:
はい
相談者:
バナナは10本で100円です。
りんごは一個1000円です。
相談者:
はい
大原敬子:
あなたの価値観が、値段っていう価値観にした場合には、あなたが本当にバナナを食べたくっても、
相談者:
うん
大原敬子:
あなたはりんごを選ぶんです。
相談者:
はい
大原敬子:
わかりますか?
そして次も、また違う価値観で値段で選んで行くんです。
相談者:
はい(泣)
大原敬子:
最後にあなたの一生の人生はですね、
相談者:
はい
大原敬子:
自分が本当に欲するものは手に入らなくって、こうすればみんなが「すごい」って言うだろうなっていう価値観に、
相談者:
ああ、はい
大原敬子:
終わって、何もない人生になってしまうんですよ?
相談者:
はい
大原敬子:
その一番いい例が、今日のこのお酒と、夫との関係だったんです。
相談者:
ああ、はい。
大原敬子:
わかってくださいます?
相談者:
わかります。はい。
大原敬子:
あのね、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたの、一番、私が身につけて欲しいことは、
相談者:
はい
大原敬子:
素直になることじゃないの?
ただ夫が好きなんでしょう?
相談者:
・・
大原敬子:
夫が好きになって、初めて社会に目を向けられるんじゃないの?
相談者:
・・
大原敬子:
そしたら、このお酒飲んだときに、「あなたが好き過ぎてね、自分の気持ちが出せなかったから」、ってただ一言言えばいいんじゃないの?
相談者:
・・
大原敬子:
「あなたが好き」って言われて、嫌な人と思う人はいないですよ。
相談者:
・・
大原敬子:
せめてあなたが、一番大切で、これだけいろんなことやってもね、10年間、夫はそばにいたわけですよね?
相談者:
はい、そうです。
大原敬子:
その夫に、心から「好きだ」っていうことを、一回でもいいから言ってみたらどうなの?
なんにもいらないんですよ、他は。
相談者:
・・
大原敬子:
私はね、思うんですよね。
人生の財産ってなんだろうな?って最近思うんです。
財産って生きていく上の力になるものですよね?
相談者:
はい
大原敬子:
そこの力は何かって言ったら、素直に、なることかなって私は思ってるんです。
相談者:
・・
大原敬子:
素直になった時に、自分っていうものを感じると思うんですよね。
神様がそんなに難しい課題を、私たちが生きるのに、与えるわけがないんですよね?
相談者:
はい
大原敬子:
今あなたのお話を伺っていて、何が一番、私はですよ?
あなたを見て、立派なこと言えないんです。
見て、覚えたのは、ああ、人間って、素直にならないと、こんなにも自分を苦しめるんだなっていうことを、私は学びましたけども。
相談者:
ああ、はい
大原敬子:
先生お願いします。
(再びパーソナリティ)
いつもありがとうございます。
コメントが楽しみで楽しみで…。
心に染みる名文でした。