基本の相続。父が残した土地には借金もモレなくついて来る。元凶は長女の元夫
(再びパーソナリティ)
柴田理恵:
大丈夫ですか?
相談者:
はい、ありがとうございました。
柴田理恵:
はい、あの、
相談者:
はい
柴田理恵:
あの、
相談者:
はい
柴田理恵:
一度ちゃんと、弁護士さんと、
相談者:
ええ
柴田理恵:
お姉さんが、まず、その実印を・・持ってったっていうところの、
相談者:
ええ、はい
柴田理恵:
そこをちまず、明らかにした方が良いですね。
相談者:
ああ、そう・・
柴田理恵:
兄弟、3人そろって、お母さんも入れて、
相談者:
ええ、はい
柴田理恵:
お姉さん、何をしたんだ?、って事を、
相談者:
ええ、ええ
柴田理恵:
ちゃんと明らかにしたうえで、
相談者:
はい
柴田理恵:
この先の事をきちんと話なさった方が良いですよ。
相談者:
あ、はい、分かりました。
柴田理恵:
はい
相談者:
はい、すみません。
柴田理恵:
はーい
相談者:
今日はどうもありがとうございました。
柴田理恵:
はい、失礼しまーす。
相談者:
はい、失礼します。
柴田理恵:
はい
(内容ここまで)
整理してみたら相続放棄なんてアウトオブ眼中
女 わたし65歳です
!?
20代でも誰も疑わないよ。
イタ電で遊べそう。(笑)
今日はここが最高潮。
後はどおーでも。
だって、もうちょっと話整理するというか、
事実関係を調べてからでないと。
坂井 これ、わたしの想像だから。
(笑)
こうなる。
那須さんの声(*)を聞いてたら、ふと、あのことが気になった。
で、電話した。
ここら辺の行動様式は65歳だ。
(*)那須アナウンサーが相談受付の電話番号を案内している。
この女の、姉や義兄に対する恨みつらみやら、余計なことをそぎ落として事実関係だけを整理してみよう。
【生家の土地】
娘3人が嫁いで両親だけで住んでいたが、姉・長女夫婦と同居するにあたり、姉夫婦が借金して家を建て替えた。
(父の連帯保証はこのときのものか?)
その後、姉夫婦が離婚し、借金の形(かた)に土地もろとも他人の手に渡る。
姉は自己破産。(元夫もか)
【現在、母と長女が住む家と土地】
両親と姉夫婦が同居する前、父が姉夫婦のために家を建てて提供していたもの。
現在は母名義。
母が亡くなれば妹・三女が貰う話になっている。
【相談者の息子が住む家と土地】
父の土地を母が相続して母名義に。
家は相談者名義。
【オマケ。相談者が住む家と土地】
相談者が夫から相続した。
【父の連帯保証債務】
母に引き継がれ、姉が月一万づつ返済中。
残り400万?
ここまで整理すると、話は単純。
てか、よくここまで分かり難く話せるもんだ。
やっぱ65歳は65歳だ。(我ながらしつこい)
だから今日の女に対するアドバイスは、
「余計な心配せずに、おしっこして寝ろ」
だって、残債がこの女の言うとおり400万だとしても、3人姉妹で割れば一人130万。
これで相続放棄する?
息子が住んでいる家土地を手放す?
あり得んでしょ。
だいたい、月々の返済が1万で残りが400万って、
貸主は慈善事業かなんか?
これ、どっちを信用すべきかね。
月一万の方?、それとも400万の方?
姉の境遇からして、月一万でしょ。
だったら残債が400万なんてことはない。
あんたは、来るべき相続に備えてせいぜい100万も金を用意しておけば十分だ。
てか、それくらい息子に言っておけ。
姉に3日間だけ実印(と、たぶん印鑑証明書も)を預けた件も心配要らない。
一番回収し易そうなアンタに父の連帯保証債務が降りかかって来てないことが全て。
姉がやったことは、母がすべてを相続する内容の遺産分割協議書を作成し、土地の名義を父親から母親に書き換えただけだ。
てか、父が亡くなった20年前、母親も今のあんたと同じ心配をしたわけさ。
で、自己破産の姉とも相談し、借金もろとも不動産を相続したの。
柴田 「一度ちゃんと、弁護士さんと、お姉さんがその実印を持って、何をしたんだ?って明らかにした方が良い」
いやいやいやいや。
そんな大波立てなくていい。
不動産の登記簿謄本の全部事項証明書を取れば、何が行われたかは誰にも知られずに確認できるの。
今は2つしかない不動産。
一つは既に相談者の息子が住んでいる。
だったら、母親が亡くなれば、姉妹が片寄せ合って暮らすのが経済的には一番いい。
遺言書も大切だけど、一番の相続対策は3姉妹仲良しだ。
可愛い声で罵(ののし)り合いませんように。
連帯保証人の責任の重さについて、多くの人は分かっているつもりだろうけど、
「借主が返せなくなったときに借金を肩代わりするのが連帯保証人」
こう思っている人がほとんど。
え、どこか違うの?
と思った方は以下の相談を読んでおくといいです。