仕入先ロンダリング?副業仲間が逝き1200万を遺族に請求するも相続放棄したと言われ

(再びパーソナリティ)

柴田理恵:
いいえ、じゃ、失礼しまーす。

相談者:
ありがとうございました。失礼します。

柴田理恵:
はい

(内容ここまで)

2足のワラジはいいけど、この男の儲けは何?
仕入値で売れば粗利はゼロ。
単なるトンネル。
経費を入れたら赤字だ。

ま、事実上は友人と共同事業だって言うんだから、友人の上がりから分け前をもらってるんだろうけどさ。

なんでそんな面倒なこと?
友人が直接仕入れればいいだけじゃん。

理由は一つ。
仕入先をロンダリング(洗浄)する必要があるわけだ。

友人が亡くなったんなら、テメエで売りゃあ、上がりを独り占め出来るのに、販売先にコネがないのかね。
か、名前を出せないか。

 

カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」廃棄カツ横流し事件

2015年9月、自社工場の生産ラインのプラスチック部品が欠けているのが見つかり、カツへの混入の可能性から、CoCo壱番屋はその日作った全ての廃棄を決め、産廃業者のダイコーに処理を依頼。

ところが、CoCo壱番屋のパート従業員が、売られているハズのないカツがスーパーに並んでいるのを発見し、会社に報告。

2016年1月、CoCo壱番屋は異物混入の可能性のあるカツが販売されていたと発表した。
CoCo(ココ)壱番屋の告発により愛知県警が捜査。

2016年7月、詐欺、食品衛生法違反の疑いで産業廃棄物処理業「ダイコー」会長ら3人を逮捕。

ダイコーによる不正転売は半ば常態化しており、箱を詰め替えて個人や企業に販売され、そこからスーパーに流れていた。

 

今日のおさらい

相続は自動的、強制的

遺言書があれば記載されている者、遺言書がなければ民法で定められている法定相続人は、故人(被相続人)が亡くなった瞬間に好むと好まざるとに関わらず自動的に遺産を相続する。
これが今日の亡くなった友人の親族。

相続人が複数いれば、分配方法(遺産分割協議)がまとまるまで、遺産は相続人らの共有の財産だ。

遺産にはプラスとマイナスがある

遺産にはプラスのものとマイナスのものがあって、プラスというのは金銭、もしくは換価することが出来る不動産や動産や債権。
マイナスというのは借金や債務。

相続放棄とは遺産がマイナスの場合の救済処置

マイナスの遺産があっても、換金できるプラスの遺産で手当て出来るのなら何も問題ない。
問題はそれでもマイナスの遺産が残る場合だ。
このときの救済処置が相続放棄。

今日の相談のように、債権者が多大な迷惑を被ることから、裁判所の許可が必要となる。
相続放棄の手続きの期限は相続の事実を知ったときから3か月。

相続放棄が認められると、相続人として存在しなかったことと同じ扱いになる。
だから、プラスの遺産を引き継いだり、使用していたりすれば違法、脱法行為となる。

男が友人の車にこだわっているのは、そのことを疑ってるわけだ。

生命保険は遺産ではない

遺産とは故人が生前に所有していた財産である。
だから、故人が亡くなって初めて発生する保険金は、この意味からして遺産とはなり得ない。
支払われる生命保険はすべて受取人のもの。

ただ、大ざっぱにはこうであっても、契約者は誰か?とか、掛け金に対する配当部分の取り扱いとか、実際は契約内容によって左右される。

また、受取人が死亡していたりして宙に浮いた保険金は遺産と同様に相続人の共有財産となる。

 

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