（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
もしもし？

相談者：
はい

加藤諦三：
だけど、あなたは・・「別れなくないんですよね？」
・・これは分かるんです。「嫌いだけれども、別れたくない」っていうのは。

相談者：
はい

加藤諦三：
で、何で、嫌いだけれど、別れたくないんですか？

相談者：
・・・・・

加藤諦三：
依存心でしょ？

相談者：
えっ？

加藤諦三：
依存心。

相談者：
・・ああ、それはあるかも分かんないですねえ。

加藤諦三：
わかれ、わかる、あるかも、じゃないです。

相談者：
うーん

加藤諦三：
依存的敵対関係っていうんです、これ。

相談者：
依存的敵対関係？

加藤諦三：
うん・・依存してる対象に対して、敵意を持つんです。

相談者：
・・うーん

加藤諦三：
敵意を持ってる、だけなら、さ、簡単なんですよ。

相談者：
うん

加藤諦三：
「この野郎」つって別れちゃえば良いわけだから。

相談者：
・・うん

加藤諦三：
物凄い依存心強いんです、あなた。

相談者：
うーん、そうなのかも分かんないなあ・・

加藤諦三：
やはあ、今、「そうかも分かんないな」ってえ、良かったねえ。

相談者：
あるかもな・・

加藤諦三：
そこ認めて。

相談者：
あるだと思います。

加藤諦三：
うーん、そこ認めたら救いだ。

相談者：
うーん

加藤諦三：
この奥さんも、

相談者：
はい

加藤諦三：
異常なほど、劣等感が強いの。

相談者：
・・ええ

加藤諦三：
現実に直面するのが怖いの。

相談者：
うん、それはありますね・・はい

加藤諦三：
あなた、怖いんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
・・あなたの心の底にあるのは、孤独と恐怖なんだよ。

相談者：
はい

加藤諦三：
・・今日はだけどあなたあれですよ？
新しい人生の出発ですよ？

相談者：
はい

加藤諦三：
現実に立ち向かう勇気が出来たんです、あなた。

相談者：
はい、頑張ります。

加藤諦三：
うん。
依存心は乗り越えられます。

相談者：
やってみます。

加藤諦三：
やりましょう。

相談者：
はい

加藤諦三：
はいどうも、失礼します。

相談者：
今日は本当に、ありがとうございました。

加藤諦三：
はい、どうも。

相談者：
失礼します。

加藤諦三：
はい、失礼します。

相談者：
失礼しますう。