野球特待生の孫が行き詰った

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは。

相談者:
あ、こんにちは、お世話になります。

大原敬子:
ええ、とてもいい声ですよね、

相談者:
え?、嘘、はい・・

大原敬子:
そして、非常に本当に・・あのね、まず、間違えてしまってるのは、

相談者:
ええ

大原敬子:
おばあちゃんっていう立場と、

相談者:
はい

大原敬子:
おばあちゃんが、孫に教える世界、

相談者:
はい

大原敬子:
それを、母親の、役目と、母親が指導する世界と・・混同してるんですね、今日の、そ、話は。

相談者:
ああ、はい

大原敬子:
実は。何故あなたは、

相談者:
はい

大原敬子:
この子に、これだけ、どっぷり浸かるんだろうっていうのが、わたし、まず一つの疑問だったんです。

相談者:
はい

大原敬子:
そして、

相談者:
はい

大原敬子:
このどっぷり浸かったために、

相談者:
はい

大原敬子:
このお子さんの将来があるのに、あな、おばあちゃんの、立場、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの世界観で、

相談者:
はい

大原敬子:
全部、この子にですね?

相談者:
はい

大原敬子:
色をつけてるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
その色が、ですね?

相談者:
はい

大原敬子:
非常に、わたしでさえも、結構わたしは、前向きに生きる人間ですけれども、

相談者:
ええ

大原敬子:
このいい声で、理性的に言われたら、もうわたしは人生絶望です。
あなたがおっしゃった言葉、ちょっと言ってみますね。

相談者:
はい

大原敬子:
「上には上がいるんですよねえ」
「井の中の蛙なんです」
「少数であったけれども、優勝で勝ったんですねえ、で、ある程度、自己満足してるんですよ」
この、お孫さんの、あなたが、感じたもの、

相談者:
うーん

大原敬子:
あなたが、ここで、気合いを入れたいって部分を、この話全部なんです。

相談者:
うーん、うん、はい

大原敬子:
だけれども、要するに、特待で行ったっていう言葉は、すんごい言葉な、これは凄いんですよ、特待っていうのは。
その時の、その特待っていうあなたが、自分の自己満足ですねえ?

相談者:
うーん

大原敬子:
自分のプライドをくすぐった、その特待だけを、キープしようと思うがゆえに、

相談者:
うん

大原敬子:
非常にのめり込んでしまって、

相談者:
うーん

大原敬子:
この言葉どうですか?
「上には上がいるんですから」とか、「井の中の蛙ですから」とか、「少数でしたから・・」
少数で、人間少数でもなんでも、勝ったら勝ちなんですよ。

相談者:
うん

大原敬子:
でも、そこに必ず勝ったとは認めないんです。「少数だったから」って。
こうして、

相談者:
あ、違う、少数だったんですがあ、優勝して勝ち進んだ・・

大原敬子:
そうでしょ?

相談者:
小学校時代があったんですね。

大原敬子:
そういう事です。

相談者:
はい

大原敬子:
そんな事いらないじゃないですか?
ただ、「うちの子ね、お孫はね、小学校の時、勝ち進んで優勝したんですよ。」

相談者:
うん

大原敬子:
そういう言葉を人間、欲しいんです。

相談者:
あー、はい

大原敬子:
・・分かります?

相談者:
うん

大原敬子:
全部、あなたの言葉だと、わたしがですよ?

相談者:
うん

大原敬子:
逆に、あなたが、っていう方が、わたしの、おばあちゃんとします。

相談者:
はい

大原敬子:
逆転ですけどね、

相談者:
はいはい

大原敬子:
わたしもおばあちゃんですけども。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、逆にしましょうか?

相談者:
はい

大原敬子:
で、わたしが、子どもとします。孫とします。

相談者:
はい

大原敬子:
ねえ?、その時、「わたし、元気で頑張ったのよ」ったら、
「そうねえ、あなたは元気で良いんですけどね?」

相談者:
(笑)

大原敬子:
「先生、頭は空っぽなんです」って言われてるのとおんなじなんですよ。

相談者:
ふふ(笑)

大原敬子:
すと、何なの?って思うのね。

相談者:
うん、はい

大原敬子:
で、「この子はね、も何にも、この病気もなくってね、親を悲しませてないんです。元気な子なんですよ」

相談者:
ええ

大原敬子:
「元気なわりには、成績は、まったく・・」

相談者:
うん

大原敬子:
「も、将来ないんです。元気と健康だけで」って言われた時に、

相談者:
ええ

大原敬子:
わたしはこの、元気と健康が、

相談者:
悪いこ・・うん

大原敬子:
悪い事だと思ってしまうんですよ。

相談者:
あーあー、はい

大原敬子:
必ず、褒めるっていう事は、

相談者:
はい

大原敬子:
そのものも褒めてほしいんですね。

相談者:
うんうん

大原敬子:
無駄なね、形容詞はいらないんです。

相談者:
うん、はい

大原敬子:
でも、あなたは何故それを言ってしまうかっていう事です。

相談者:
ああ・・

大原敬子:
そこに、

相談者:
ああ・・

大原敬子:
何故このお孫さんに言ってしまうかなんです。

相談者:
・・うん

大原敬子:
このお孫さんは、黙ってね?、寮生活して、何かの時、例えばですよ?、おばあちゃんの役目っていうのは、
「おばあちゃん、今度、成績下がってしまってね。特待生だけど、駄目かもしれない」ったら、
「あなたね?、特待になったっていう事は運が強いのよ」って。

相談者:
うーんうん

大原敬子:
「その、運が強いっていう事を信じなさいよ」って。

相談者:
うん

大原敬子:
「今一点ダメでも」

相談者:
うん

大原敬子:
「一点ずつ増やして行けば」

相談者:
うん

大原敬子:
「元に戻れるのよ」って。
「ダメだったら・・元に戻れば良いじゃない?」

相談者:
うーん

大原敬子:
「普通の子は、特待ではなくって、行ったのよ」って。
「神様があなたにだけ、特待っていう事を与えたんだ」って。

相談者:
うーん

大原敬子:
その、特待生っていう、勲章をですね?

相談者:
うん

大原敬子:
「大事にしなくちゃ」

相談者:
うん

大原敬子:
って言ってほしいんですよ。

相談者:
あー、はいはい、はい

大原敬子:
そうすると、

相談者:
うん

大原敬子:
あの、お父さまが別れてね?

相談者:
うん

大原敬子:
一生懸命、野球、野球漬けではなくって、

相談者:
うん

大原敬子:
野球の中にのめり込まなければ、

相談者:
うん

大原敬子:
人生生きていけない。

相談者:
うん

大原敬子:
野球漬けって言われてしまったら、

相談者:
うん

大原敬子:
「漬けか」で、終わっちゃうの。

相談者:
うん

大原敬子:
「野球で頑張ったじゃない」って、きっともしかしたらね?、あの時、色んな悲しみがあったかもしれないけれども、

相談者:
うん

大原敬子:
「僕には野球があるんだ」って。野球を支えにして、

相談者:
うん

大原敬子:
特待生で他県に行って、きっとその時はですね、おなし同級生はうらやましいなあ、と思ったかもしれないし、

相談者:
うん

大原敬子:
おなし同級生のお母さまたちは、「あの子はね?」って、「しっかりしてるわね」っていう、賛美があったと思いますよ。

相談者:
あー

大原敬子:
その、一瞬の賛美とか称賛を忘れてしまって、

相談者:
うーん、うーん

大原敬子:
あれはあれ。これはこれってしてしまったら、

相談者:
うー、うーん

大原敬子:
この子の立つ瀬はない。

相談者:
うーん

大原敬子:
野球漬けではなくって、

相談者:
うん

大原敬子:
野球があったからこそ、

相談者:
うん

大原敬子:
乗り越えて来たんですよ。

相談者:
うーん

大原敬子:
子どもはあ、ホントに、シンプルじゃないんです。複雑なものを持ってるんです。

相談者:
あー、はい

大原敬子:
子どもを、大人以上に、大人の考え持っていますので、

相談者:
あ、そうですか。

大原敬子:
ね?

相談者:
うん

大原敬子:
まあ、色んな事、言いましたけれども、

相談者:
うん

大原敬子:
お孫さんは心配ないですよ?

相談者:
あ・・

大原敬子:
先生、いかがでしょうか?

相談者:
ありがとうございました。はい

(再びパーソナリティ)

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