逃げて大人になった幼児たちよ。バトル・フィールド・オブ・ライフに参戦せよ!

テレフォン人生相談 2016年11月7日 月曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)

相談者: 男36歳 別居中の妻34歳 息子11歳

妻と大喧嘩をして車の中で生活中。妻は離婚を要求しているが、離婚に踏み切れない。

今日の一言: 人生の戦場から撤退した人、大人になった幼児です。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい、もしもし?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
はい

加藤諦三:
最初に、年齢を教えてください。

相談者:
えーと36です。

加藤諦三:
36歳

相談者:
はい

加藤諦三:
えー、結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
えー、奥さん何歳ですか?

相談者:
34です。

加藤諦三:
34歳。お子さんは?

相談者:
は(わ)、えーと11歳い~、の子供、男の子・・

加藤諦三:
男の子?

相談者:
子供が、はい。

加藤諦三:
と、今3人で暮らしてんですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい分かりました。で、どんな相談ですか?

相談者:
えーと、ちょっと夫婦間の、問題について。

加藤諦三:
はい

相談者:
はい

加藤諦三:
夫婦間の、具体的に言うとどういうことですか?

相談者:
ま、離婚問題。

加藤諦三:
はい。じゃ、結婚、したのは何年前ですか?

相談者:
12年前、はい

加藤諦三:
で、恋愛結婚?

相談者:
はい

加藤諦三:
ふーん。ということは、ま、最初お、は上手くいっていたわけですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、いつ頃からですか?その、「この結婚生活やだ」っていう風に思い出したのは。

相談者:
うーん、ま、僕う、自身はまあ、5、6年前ですかね。

加藤諦三:
5、6年前?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、あのおー、離婚したいというのは、あなたの方の意思?それとも奥さんの方?

相談者:
えー、嫁の方です。

加藤諦三:
あなた自身はそうすると、離婚したくないということですね?

相談者:
ま、したくないんですけど、はい、最近またちょっと大きな喧嘩して、

加藤諦三:
はい

相談者:
それでまあ、離れるかあ?ま、仲良くするか?っていう感じですね。

加藤諦三:
で、奥さんの方は、あの、離婚、したいというのは、こういうような話が出だしたのはいつ頃からですか?

相談者:
もう、前からですね。もう、はい、5、6年前から。

加藤諦三:
相手が嫌んなったっていうのは、両方、同じような時期に、

相談者:
はい

加藤諦三:
「もう結婚は嫌だ」という風に思い出したということね?

相談者:
うーん、まぁそんな感じだと思います、はい。

加藤諦三:
うーん・・で、今どこが嫌なわけですか?

相談者:
う~ん、ま、結構、えーと、いろいろまあ、言ってくるんで・・暴言吐いたり・・

加藤諦三:
暴言?

相談者:
はい

加藤諦三:
それは何?奥さんの方が、暴言吐くということ?あなたの方が?

相談者:
ま、僕も、喧嘩した時は、やっぱ吐いたりします。

加藤諦三:
うーん

相談者:
どっちもですね。

加藤諦三:
基本的には奥さんの方が、嫌んなって、

相談者:
うーん

加藤諦三:
「離婚したい」と言って、

相談者:
はい

加藤諦三:
構図としては、あなたが、離婚したくないということね?

相談者:
うん、ですね

加藤諦三:
で、

相談者:
はい

加藤諦三:
奥さんは、今、どう言ってるんですか?

相談者:
「家を出て、別れる」って・・

加藤諦三:
「家を出て別れる」って、家を出てんですか、もう?

相談者:
いえ、まだ出てないですね

加藤諦三:
一緒にいるわけね?

相談者:
うーん、きん、ですね。2、3日前から、ちょっと、僕の方が、出てます。

加藤諦三:
ん?2、3日前から、あなたがもう家を、そ、家にいないわけね?

相談者:
ですね、はい

加藤諦三:
なに、ホテルか何か泊まってるの?

相談者:
いや、くも、車の中に。

加藤諦三:
あ、そうすると、仕事はなあに?車で会社行って、また、そのまま・・車で帰ってきて、そ、

相談者:
ですね

加藤諦三:
その、家ん中、家ん中に入らないで・・

相談者:
です、いやもう会社に、はい。
服はもう、一緒のもの着てますね。洗って一緒のもの着てます。

加藤諦三:
あ、洗ってってどこで、洗うんですか?

相談者:
は(わ)、コインランドリーで。

加藤諦三:
ふうーん・・それで、その状態っていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
傍から見ると、極めて無責任な感じなんだけれども、

相談者:
ああー、はい

加藤諦三:
あの、どういうふうに解決するか?って話が全くされてないわけだから。

相談者:
うーん

加藤諦三:
で、奥さん、と今連絡とってないわけね?2、3日間、ま、家、出てるってことは、車ん中ってことは。

相談者:
うん、昨日、と、電話かかってきて、

加藤諦三:
電話かかってきた?

相談者:
昨日、はい

加藤諦三:
で、何て言ってんですか?奥さん。

相談者:
いや、「も、帰ってこないで、ください」と。

加藤諦三:
「帰ってこないでくれ」と?

相談者:
はい。「荷物だけ取に来てください」と。

加藤諦三:
ところが、いうことは、奥さんの、離婚の決意は固いんだけれども、具体的に奥さんの、こう、その離婚のための行動ってのはあるわけですか?
離婚届を持ってくるとか。

相談者:
ああもう、それは、前々から、はい、用意してます。

加藤諦三:
うーん・・あのう・・で、今、会社では何?ちゃんと、働いて給料もらってるわけ?

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、何、何をやってるわけ?

相談者:
営業です。

加藤諦三:
営業?

相談者:
はい

加藤諦三:
営業、先に行って、この話し方ですか?「ですねえ」って感じ?

相談者:
うーん、まあ、仕事ん時はちゃんと、はい

加藤諦三:
あ、その時は、ちゃんと話す?

相談者:
喋ってますね。

加藤諦三:
はあー。会社の話を聞いても今のあなただと、全く違ったあなたなんだ、会社ではね?

相談者:
うん、ですねえ

加藤諦三:
ですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、奥さんの、との関係は、こんな感じですね?

相談者:
ですねえ、ほんと・・

加藤諦三:
ですねえ?

相談者:
はい

加藤諦三:
うん。で、そんなにほんとの自分が、許されないで、二つに別れちゃったわけだけども、

相談者:
うん

加藤諦三:
問題は、どこで自分が、ふ、二つになっちゃったか?ということなんだよね。

相談者:
うーん

加藤諦三:
例えば、価値観って言って分かるかな?あなた、なんか、今信じてるものはないと思うんだけど?

相談者:
はい、ないです

加藤諦三:
いつ頃からですか?自分、「信じるもんない」っていうのは、割とはっきり言ったんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
つまりそれまでの、僕との会話で、「ですねえ~」「あ~い」というのと違って、「信じるもの、ないです。ないです」と。

相談者:
はい・・

加藤諦三:
全然、違うんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
こっちの方は、ほんとの自分が、出てきてるんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、信じるものは、昔っからなかったよね?

相談者:
・・うーん・・

加藤諦三:
うーん、まあ、じ、自我の崩壊っていうんじゃなくって、自我が成り立ってないんですよね。

相談者:
うん

加藤諦三:
だから、自我が成り立つ、条件の、ちょっと難しい言葉になるけど、

相談者:
はい

加藤諦三:
同一化、っていうのが、成されてないんだなあ。だからちょっとこれはね、キツイ相談だと思います。そ、恋愛の相談じゃな、あの、離婚の相談じゃないからね。

相談者:
うーん

加藤諦三:
離婚の相談として電話をかけてきてんだけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
実は離婚の相談でも何でもないわけ。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、離婚の相談っていう風に、人には言うわけ。

相談者:
うーん

加藤諦三:
そうすと、人は離婚の相談だと思って対応するけれども、全く離婚とは関係ないわけですよ。

相談者:
うーん

加藤諦三:
だから恐らく、

相談者:
はい、うーん

加藤諦三:
その、暴言がなんだってのは、そんなことは、も、どーでもいいことだよね?

相談者:
ですね、ほんと。

加藤諦三:
うん、ですね、ど、どういうこ、どうでもいいよね?

相談者:
うん

加藤諦三:
はい。恐らく、あなたが生まれてから・・この人以上にあなたを正確にみの、見抜ける人は、いないという人、紹介します。

相談者:
はい

加藤諦三:
幼児教育研究の、大原敬子先生です。

相談者:
はい

(回答者に交代)


逃げて大人になった幼児たちよ。バトル・フィールド・オブ・ライフに参戦せよ!」への2件のフィードバック

  1. やっぱり生きていくっていう事は、みんな戦ってるよね…今回の放送、主人と85才の女帝気取りの姑に聞かせてやりたいけど、聞いても理解できる人間ではないので…特に女帝気取りの姑は…
    逃げて逃げて逃げ惑ったあげく辿り着くのは、無気力…コミュニケーション能力の喪失…その通りだね…

  2. 私が相談者の友人で話を持ちかけられたとして答えたとしたら、先生達の答えとは月とすっぽんの差が出るだろうなあ。

    ほんとツボに嵌ったときの先生の答えを聞いてると、感動さえする。

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