30年連れ添った妻を亡くした61歳へ。悲しみを抑えない。幸せだったから悲しめる
テレフォン人生相談 2016年11月10日 木曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 男61歳 妻7ヵ月前に他界 長女29歳 次女28歳 長男26歳 次女と2人暮らし
7か月前に妻を亡くし心に穴が空いてしまった。これからの人生どう過ごしてよいか分からなくなった。
今日の一言: 不幸は時と共に和らぎません。しかし悲しみは時と共に和らぎます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、はい、もしもし?
加藤諦三:
もし・・はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はいお世話になりますう。
加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。
相談者:
61歳ですう。
加藤諦三:
61歳。結婚してますう?
相談者:
はい
加藤諦三:
え、奥さん何歳ですか?
相談者:
亡くなりました今・・少し前に。
加藤諦三:
何ヵ月ぐらい前ですか?
相談者:
7ヵ月ぐらい前です。
加藤諦三:
あ、はい分かりました。んで、お子さんは?
相談者:
えー、3人ですう。
加藤諦三:
何歳ですか?
相談者:
長女が29歳。
加藤諦三:
はい
相談者:
次女が、28歳。
加藤諦三:
はい
相談者:
長男、26歳です。
加藤諦三:
で今あなたあ、で、この3人のお子さんと一緒に暮してんの?
相談者:
いや違います。次女お、だけです。
加藤諦三:
次女だけ?
相談者:
はい
加藤諦三:
すと、次女と、二人で暮らしてんですね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
はい分かりました。
でどんな相談ですか?
相談者:
えーとですね、ま、これからのも、自分のその、この長い、ま長い人生ですはね。
加藤諦三:
はい
相談者:
うんこれをまあ、どういう形でえ、過ごして行ったらいいかなあ、と思いまして、ちょっとその相談で。
加藤諦三:
あーそうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、29歳の、長女の方はもう、家を出てる・・
相談者:
はい
加藤諦三:
んですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
んで・・その、長男の方あ、も、家出てるわけですね?
相談者:
はいはい
加藤諦三:
これはあのあれですか?、あの、結婚ん、をす、
相談者:
いや、
加藤諦三:
してなくて、とにかく、
相談者:
うんう、はい、はい
加藤諦三:
じ、自立してるという事ですね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
で、そのお子さん、との関係は、別に悪く行ってんるわけじゃないんでしょ?
相談者:
うんないです、ななないです、全然。
加藤諦三:
ええ、そうすっとあの・・ごく一般、的な事から考えるとお、お子さん、3人いてね?
相談者:
はい
加藤諦三:
ま、一緒に暮してるかどうかは別としてえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
そこら辺で、まあ、子どももいるし、
相談者:
はい
加藤諦三:
ろ、60、な、歳、まで、こ生きて来て、これからの人生・・今まで色んな、子育てから、仕事から、大変な事があって、
相談者:
はい
加藤諦三:
ところが、もう、子育ても終わって、
相談者:
はい
加藤諦三:
これから人生楽しもう、っていうような、時期、でも、おかしくはないと思うんですけれども、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
何かそういうような考え方あ、では無理な、んですか?
相談者:
自分の気持ちの持って行きようー、ですがね。
加藤諦三:
あー、むしろこの、7ヵ月前にな、奥さんが亡くなられたという事が、心に響いてる?
相談者:
う、そうですう、そうです、はい
加藤諦三:
あ、これが大きいという事ですね?
相談者:
はい、はい、はい
加藤諦三:
でその心の空洞を中々・・子どもとか、あの他の人との付き合いでは埋められない、という事ね?
相談者:
そうですね。はい
加藤諦三:
仕事の方は、もう・・ま、まだ、現役ですか?
相談者:
んんん、いや現役ですう、はい
加藤諦三:
まだ現役ですか?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
すと毎日・・まあまあ、忙しいっていうか、
相談者:
うんそ、忙しいです。
加藤諦三:
忙しいですよね?
相談者:
忙しい、はい
加藤諦三:
だけど、ふっと、
相談者:
うん
加藤諦三:
忙しい、中でも、ふっとなんか、仕事の合間に、奥さんの事が思い出されて、
相談者:
そうそうそう(苦笑)そうですう。
加藤諦三:
で、「ハーッ」てなって来るわけねえ?
相談者:
うーん(苦笑)そうですね、はい
加藤諦三:
結婚生活何年ですか?
相談者:
・・んーと、どれぐらいかな、約30年ぐらいかな?
加藤諦三:
30年。
相談者:
うん
加藤諦三:
まあ思い出え、が、もうぎっしり詰まってるわけね?
相談者:
はい(苦笑)うん
加藤諦三:
でえ、7ヵ月、あですから、まだ・・寂しいのは分かんだけど・・当初のね?
相談者:
はい
加藤諦三:
寂しさ・・一番寂しい・・感じたのは、時期としては、7ヵ月の間・・の中でどこら辺ですか?
相談者:
いや、それはあー、最近ですね。
加藤諦三:
・・最近?
相談者:
はい、うん
加藤諦三:
という事は、こう考えていい?、もう・・当たり前のようにい、自分の側に居た奥さんが、亡くなってえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
何かこう・・も、亡くなったという・・実感が、来ないで、
相談者:
うん
加藤諦三:
「あはあ、いないんだあ」っていう感じが、最近なって・・感じて来た。
相談者:
うんそ・・そうです、うんう、はい、はい
加藤諦三:
という事ね?
相談者:
はい
加藤諦三:
という事はあれですか?・・亡くなられた時に、からあ、何か、心の中で・・奥さんが、
相談者:
うん
加藤諦三:
居ないという、現実を、心の中で受け入れられなくて、否定していたと、ような時期があったわけ?
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
ところが、そういう、そういう・・どうしても、認めたくない、
相談者:
うん
加藤諦三:
うーん、妻がら亡くなったって事認めたくない・・けれども・・
「あー・・居なくなったんだ」という事を、その現実を、初めて、受けい、入れ出したって事だよね?
相談者:
うーん、そうですね、うん
加藤諦三:
んん、ですよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけどまだ・・仕事をー、忙しいってんだから、仕事をやるエネルギーはあんだよね?
相談者:
う、それは、ありますあります。
加藤諦三:
つまりもう、
相談者:
うん
加藤諦三:
立ち上がれない・・
相談者:
や、そこまで、は・・
加藤諦三:
で、でんし、電車に乗る・・気にもならないってわけじゃないんだよね?
相談者:
そ、それはないだ、ないですう。
加藤諦三:
ね?
相談者:
はい
加藤諦三:
という事はあなた、ホントにけ・・幸せな結婚生活だったんだ?
相談者:
・・うんまあ夫婦喧嘩もしましたけどね。んふ(笑)
加藤諦三:
あ、うふそりゃ夫婦喧嘩・・
相談者:
ふふふ(笑)
加藤諦三:
一緒に・・暮らしてれば・・喧嘩はするでしょう。
相談者:
うん
加藤諦三:
むしろ喧嘩しない方がおかしいよね?
相談者:
そうですね。んふふ(笑)
加藤諦三:
喧嘩しないで、かったらあ、もう、お互いに自分の感情を押し殺して、
相談者:
うーん
加藤諦三:
にいたわけだから、
相談者:
せばそうそ、はいはい
加藤諦三:
ん、だからあ・・何か、さっき言ったような思い出がぎっしり詰まった・・
相談者:
うーん、そうですう。
加藤諦三:
30年間だったと。
相談者:
はい
加藤諦三:
いう事ですよねえ。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
で幸せなね?
相談者:
はい
加藤諦三:
うーん、んと今日のお、あなたの相談っていうのは、このお・・妻が亡くなって、ぽっかり空いた・・
相談者:
うーん
加藤諦三:
心の空洞を・・どうしたらいいかっていう事、ですかね?
相談者:
そうですね、これから、ま、まだあ、長い人生ですので。
加藤諦三:
長い人生だよねえ。
相談者:
うーん、これ・・ま、持って行きようですわね、自分の心。
加藤諦三:
ええ
相談者:
人に聞いたらまあ、「時間が経ったらあ」とは言ってくれますけど。
加藤諦三:
うーん、だ・・
相談者:
うーん
加藤諦三:
恐らくみんなそう言う・・んでしょうね。
相談者:
うーん、でもまあ・・
加藤諦三:
悲しみは時ととんもんに、
相談者:
そうです(苦笑)
加藤諦三:
和らいで行く、という・・
相談者:
うーん
加藤諦三:
分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はスタジオにですねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたのお、相談は、法律上の、離婚のどうのこうのという事では、ないんですけれどもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
ま色々、そ、そういうような、実際のケースをですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、体験されて来た、弁護士の、
相談者:
はい
加藤諦三:
中川潤先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)