30年連れ添った妻を亡くした61歳へ。悲しみを抑えない。幸せだったから悲しめる

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
今中川先生のおっしゃったねえ?

相談者:
はい

加藤諦三:
無理して思い込もうとしないっていう事は、凄く大切な事でねえ。

相談者:
はい

加藤諦三:
例えばあ、離婚ん、の、悲しさの調査っていうのはあるんですけどね?

相談者:
はい

加藤諦三:
ま、あなたの場合、離婚の悲しさじゃないんだけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
離婚の悲しさを泣き叫んで、悲しんだ、アメリカの女性とね?

相談者:
はい

加藤諦三:
じっと耐えた日本の、女性とね?

相談者:
はい

加藤諦三:
数年後にね、調べてみると、

相談者:
はい

加藤諦三:
泣き悲しんだ人の方が、悲しみから回復してんですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
だから・・無理してね?

相談者:
はい

加藤諦三:
これは誰にでもあるこん、だとか何かこう、悲しみを抑え込まない方が良いですよね?

相談者:
あー、はい

加藤諦三:
これはあのお、対象喪失の悲哀の仕事っていうんだけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
対象喪失ってのは、妻を亡くすとか、恋人亡くすとか、仕事、無くすとかね?

相談者:
はい

加藤諦三:
対象喪失の・・悲哀の過程の、悲しみをしっかり味わった人の方が、

相談者:
はい

加藤諦三:
回復が早いんです。

相談者:
あ、はい分かりました

加藤諦三:
あなたの・・場合は、ホントに、プロセスははっきりしてんです。
奥さんが亡くなって、それを、何か認められないような否認の時期がついって、

相談者:
はい

加藤諦三:
そして、その否認の後は、ぜ、絶望が来るんです。

相談者:
あーはい

加藤諦三:
認めて、ふあー、やっぱりそうなんだと。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけど、その絶望の悲しみのあとに、絶望の悲しみを味わった人は、回復に向かうんですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
・・ん、だからあなた、大変失礼な言い方すると、幸せな人なんですよね。

相談者:

加藤諦三:
幸せな人だけが、悲しめるんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
本当に孤独な人は、自分が孤独と思っていないですから。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
ですから、

相談者:
はい

加藤諦三:
し、しっかり、あのお、辛いところは、辛い。

相談者:
はい

加藤諦三:
辛い時には、な、泣き叫んでもいいですから。

相談者:
(笑)はい、分かりました。

加藤諦三:
必ず回復します。

相談者:
はい

加藤諦三:
はいどうも、失礼します。

相談者:
はい、あり、ありがとうございました。はい、はい

加藤諦三:
不幸は、時と共に、和らぎません。しかし、悲しみは、時と共に、和らぎます。

(内容ここまで)

あのねえ、先生、しゃべり過ぎ。

加藤    立ち上がれない・・
おっさん  あ・・や、そこまでは・・

(笑)
おっさんに語らせろよ。

奥さん50代で亡くなったんでしょ。
もしかして自責の念に駆られてるかもしれないじゃん。
もしかして懺悔したかったのかもしれないじゃん。

それを、うるわしき夫婦愛に決め打ちされちゃったもんで、ムズかったんじゃないの?

おっさんは早く奥さんのこと忘れたいと思っているのに、
「あなたの中で生きている」とか、
「あなたのことをずっと見ている」とか。

ホラーだ。

おっさんにとっては眠れない夜が続く。

 


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